青いバラ    作;いつきとしえ 北陸のある街、ユージの家は貧乏だった。 父親は工務店の工事士だったが事故でケガをして足場での作業が難しくなり補助の仕事しかできなくなった。 当然、給料は安くなり生活はいつもギリギリだった。 ユージを筆頭に兄弟は4人おり、ユージは中学から朝晩の新聞配達で生計を助けた。 夜は母親の内職の手伝いと言う過酷な環境だが学校の成績は良くトップクラスを維持していた。 父親は中学を出たら就職するように言っていたが、教師が頭の良さを惜しみ父親に談判して金がかからないならと高校進学を認めてくれた。 そしてその街で一番という公立高校に入学したが高校の学費さえ自分で稼がなければいけなかった。 さらに家には食費を入れろと言われ朝夕は新聞配達、夜はレストランの皿洗いのバイトをした。 それでも学校での成績はトップだった。 ユージは学歴の大事さを知っていった、こんな貧乏から抜け出すには有名な大学へ行って一流と言われる会社に就職することだ。 自分だけではない、兄弟たちも救ってやりたかった。 まあ、隙あらばバイト先へきて給料の前借をしていく父親や母親にはそんな気は起きなかったが? 高校を卒業を間近にした受験シーズン俺はそっと家を出て東京へ行き国立大学を受験した。 結果は見事合格したが両親には黙っていた。合格通知とか手続きの連絡先は俺を助けてくれた教師が引き受けてくれた。 親父は勝手におれの就職先を決めてきてたがもちろん行く気はない。 俺は高校の卒業式が終わると家には帰らず、その足で駅から東京行の列車に乗ったのだ。 運よく寮に入ることができた。月3万円で朝だけだが食事がでた。 夜は賄いのあるバイトを探すつもりなので大丈夫だ。 こうして俺の東京での生活が始まった。 朝は新聞配達のバイトで運動も兼ねて走る。教養課程は受講する講義も多いので昼間のバイトは無理だが専門課程に入ればできるだろう。 夜はコンビニでバイトする、時間がシフト制なので結構融通が効くからだ。 しかし全くお金が足らないので学生会で奨学金をもらえるように手続きした。 幸い試験の成績もよかったので年間100万円が貸与されることになった、これで学業に専念できる。 2年になった時、教授に家庭教師のアルバイトを紹介された。 なんでも知り合いの事業家の娘が成績が悪いので大学に進学できるように教えてやってくれという事だった。 アルバイト料が破格でさらに成績が上がったらボーナスを出すと言う。俺は喜んで引き受けたのだった。 紹介された事業家は一代で財を成したと言う豪放ないかにもヤリ手という感じの人だったが、 教えるという娘は父親に似ない美少女だった、おっとりとおとなしい感じの高校生だった。 実業家が睨むように俺を見る眼が怖かったがよろしく頼むぞと言って出かけて行った。 娘の部屋に案内されて改めて自己紹介する、はにかんで挨拶する娘に可愛いと感じたものだ。 週に2回1〜2時間の約束で通うことになった。とりあえず試験がせまっているようでその対策を優先することにした。 教科書の出版社を訊き同じ教科書を手に入れることにする。 どうかと言うと参考書々と言うが実は教科書をきっちりやるのが一番なのだ。 貧乏学生な俺は参考書も買えなかったので教科書を繰り返し読み理解するという方法で成績を上げてきた。 そしてそれこそが間違いないやり方だと確信していたのだ。 俺は大学の講義の合間にその教科書を熟読しポイントをまとめたノートを作った。 それをもとに娘に教え、なぜそうなるか?を説明していく。 娘はそれほど頭は悪くない、ただ勉強の仕方が分からないだけなのだ今までの家庭教師は何やっていたんだろう?と思う。 娘の試験結果は劇的だった、最後尾に近い序列が一気に100番ほど上がった。 事業家は目を見張って驚きかつ喜んだ。娘もほめられてニコニコして俺を見る。 これはボーナスだと言ってもらった封筒には10万円入っていた。 娘は俺を信頼し勉強してくれたのでさらに成績が上がった。 1年が過ぎた頃には娘は上位の進学クラスに入り高校の教師も驚愕しているそうだ。 俺もしっかりボーナスをもらうことができた。 ただそうなると事業家も欲が出て大学ならどこでもいいわけでなく有名女子大にと言い出した。 俺も真剣に対策を考えないといけなくなった。 娘も目をキラキラさせて期待している、この頃から娘の俺に対する目つきが変わってきていた。 時々、潤むような眼で俺を見ているのだ。それを見て俺にもこの娘と一緒になれば?と邪な気持ちが生まれてきた。 だが恋愛は受験の敵だ、その時まではじっと我慢しないといけない。 ある日、娘が真剣な顔で言った「先生」「ん、なんだい?」 「受験、合格したらご褒美くれませんか?」 「あはは・・いいよ」俺は笑って言った。 「なんでも?」 「ん?いいよなんでも聞いてあげよう」娘はニッコリして机に向き直った。 娘は見事に試験に合格し晴れて有名女子大に入学した。 実業家の喜びはすさまじく、俺にボーナスで100万円くれると言う。 だがそれよりもびっくりしたのが?その夜は合格祝いのパーティーということで、 一流ホテルの特別室を貸し切って3人で会食することになった。 そこで・・「お父様、わたしご褒美が欲しいの」と父親に言う。 「おうなんだい?なんでも言ってごらん」実業家は満面の笑顔で答える。 「先生と結婚したいの、いいえ結婚する。いいでしょ?」これには俺も実業家もこの上なくビックリした。 「な・・それは」実業家はうろたえてしまっている。 「レイコちゃんそれは・・」 「先生、なんでも聞いてあげるって言ってじゃないの?あれはウソなの?」 「そ・そうだ、レイコ結婚なんてまだ早い・・」実業家はなんとか思いとどまらそうと言うのだが・・ 「もちろん直ぐでなくてもいいわ、まだ大学生活楽しみたいもの」 「う・ううう・・」 「お父様、先生を見て一流の国立大学よ、頭もいいわハンサムだし、それにね・・今までの何年間あたしに変な事もしなかったわ、 最初にお父様と約束したことを守って誠実なのよ、最高の婿だって思わない?」 「む、それもそうだな、他の家庭教師はどうかするとお前になにかしようとしてクビにしてきたからな。ワシも彼と話していても優秀だと認めてる」 「ならいいわね」ニッコリと俺に笑いかける。 実業家はいくつもの大きな会社を持ち、資産も数百億あると言われてる。 その一人娘の婚約者?なんという玉の輿だ、しかも結構な美少女じゃないか俺は内心小躍りした。 さらに実業家は俺に邸宅に移り住むように言った。そして大学の学資も全部出すからバイトなどしないで娘と一緒にいるように言う。 たぶん、これも娘・・レイコが言わせた事だろうと考えた。 ともかく俺は実業家の邸宅に住むことになった。 時間に余裕ができたので娘と一緒に自動車の免許を取りに行ったりした。 免許が取得できるとレイコは父親にねだってスポーツタイプの外車を買ってもらった。 すでに何台もガレージに車があったがどれも黒塗りの高級セダンでおしゃれじゃないからイヤというのが理由だ。 俺はその車でレイコと遊び歩いた。 だがまだレイコには手を握ることくらいしかしていなかった。実はレイコにねだられてキスはしたことはあったがそれ以上は父親の剛三が恐ろしくてどうしても出来なかった。 実業家・・・ともかく父親の剛三には内緒であった。 ある日剛三に呼び出された。指定された場所で待ってタクシーで移動する。 今日は自家用車じゃないんだと思っていると歌舞伎町で降りて少し歩く。 ビルの4階にある店に入るとそこはステージのあるクラブだった、露出度の高い衣装で数人が踊っている。 席に案内されてすぐ数人の女の子がやってくる、剛三のなじみのホステスみたいだった。 ユージはまったく女性経験がなかったのでドキドキしていた。 女の子はキレイな子が多いがなんか違和感を感じたがすぐにその訳がわかった。 すこし骨太?顔のラインがきつい?のどぼとけがある?・・そうホステスたちは女性じゃなかったのだ。 なんかホッとしたのが自分ながらおかしかった。 「こんにちは、こちら初めてですね?」隣に座ったホステスが話しかけてきた。 美人だ、体の線もまるで女性でドレスの胸もとから2つの双丘が覗いている、わずかに小さなノド仏が女じゃないという印だった。 「ユージ君どうだ、こいつはキレイだろう」剛三が言う 「そうですね、まったく女性としか・・それも美人です」 「まあ、うれしい」そのホステス、女装した男が笑って言いながらユージに寄り添う。 「結婚するまでレイコに手を出すなと言ったが君も若い男だ我慢できないこともあるだろう、だが浮気は許さんレイコ以外の女と関係をもってはいかん。しかし」俺を睨むようにして言う。 「このニューハーフなら認めよう、どれほど遊んでもワシは怒らん」 「で、でも男なんですよね」 「戸籍はね、でもあたしは女よ」と隣に座ったホステスが言う。 「ええ、まったく女性にか思えませんよおっぱいだって大きいし」 「ありがとう、これは豊胸してんのDカップあるのよ」 「おう、そうだなカオル、お前この人の筆おろしやってくれんか?」 「うわー童貞なの、いいの?もらっちゃって」とはしゃぐ 「どうだねユージ君何事も経験だよ」俺は何も言えず頷くばかりだった。 剛三がクラブのママに何か言ったのかしばらくするとカオルというニューハーフに手を取られ店を出た。 あとで知ったがあのニューハーフクラブは剛三がオーナーなのだそうだ、ママは剛三の愛人らしい? そうすると剛三はホモなのか?娘がいるくらいだから両刀使いなのだろう。 カオルに連れられて着いたところはカオルのマンションだった。 躊躇するユージの手をとり部屋に引き入れるとリビングに座らせる。 そうしていかにもお水と言う感じのスーツを脱ぐ、これ見よがしに形の良い大きな乳房が目に入る。 カオルは両手で乳房を持ち上げてユージに誇示するようにしている。 「きれいなオッパイですね」とユージが言うと 「わたしね、ホルモンが効きにくいのよ、だから手術しちゃったの」 化粧台のスツールに座りメイクを落とすが、そのあとでまたメイクする。 そうして自分は化粧を直し着替えるとクラブでの妖麗な感じが消えていかにも現代的美人と言うような感じになった。 サマーセーターにフレアなロングスカートに着替えたカオルは違った魅力をもつ美人に見えた。 ユージは本当にこの人は男なのか?と疑いたくなった。 なんかつくろうかとカオルはキッチンに立ってスパゲティを作ってくれた。 「おいしいよ料理上手だね」と言うと「こんなもので上手って言われてもね」と笑いながら食べている。 「ごちそうさま」と食べ終わった後で冷蔵庫からビールを出してきてすすめられた。 まだクラブで飲んだ酒に酔いが残っているんだが?ふらふらと誘われるままに飲んでしまう。 気がつくとベットルームだった。 仰向けに寝た俺の両脚の間に茶色いものが見えた、よく見るとそれはカオルの茶色く染めた頭髪で ユージのペニスはカオルの口の中に納まっていたのだ。 下半身から湧き上がってくる快感にユージは身もだえた。 頃はよしとカオルが這い上がってきてユージの腰に跨るようにした。 カオルは乳房こそ豊胸手術で作ってはいるが下半身はまだ未整形だった。 なので脱ぎかけたキャミソールを腰回りにまといペニスが見えないようにしている。 未経験のノンケの男性はニューハーフを女性だと思って抱くのでペニスが見えると萎えてしまうこともあるのだ。 だからカオルはそうならないように自分のペニスを隠してユージに跨ったのだ。 カオルがゆっくりと腰を落としていく、そしてユージのペニスはやがて暖かいものに包まれた。 「ああ、女の人の中だ」ユージは本気でそう感じたのだ。 カオルがユージの腹の上で身体を上下させると体験したことない快感が持ち上がってきた。 うう〜とうめいた時、ペニスの中を熱いものが走っていく感覚があった。「え?」 「あらあら、スピード違反よ」カオルがにっこり笑う。 「おめでと、これでオトコね」「ごめんなさい」シュンとするユージ。 「大丈夫よ、夜はこれからよ」カオルはどこまでも優しい。 「回復するまでお話ししましょ」横に寝ころんでユージにすり寄って言う。 「ありがとう・・」とりとめない話をしながらカオルはユージのペニスをもてあそぶ。 若いせいかそれは直ぐに回復してきた。 「大丈夫みたいね、こんどはユージさんから来て」とカオルは仰向けになった。 ユージはカオルを組み敷くように四つん這いになりゆっくりと重なっていく。 カオルがユージの背中に手を回し抱きしめるとユージはカオルの豊かな胸を揉みながら唇を吸う。 その晩、ユージは何度カオルの中に精を放ったことだろう。 こうしてユージはカオルの虜になった。 それからのユージはカオルに夢中になった。 レイコの家庭教師の仕事はまだ続いていたが女子大に入学してしまったのでおざなりに英会話などをしているだけだった。 それよりもユージと遊びに行きたがったがそれすらも適当にしてニューハーフクラブに通った。 ニューハーフクラブで遊ぶのは安くはないがあって追加がなければ1万5千円程度だが 収入のないユージに払える術もない。 これもオーナーの剛三がお金は気にしなくていいからと言ってくれたからだ。 だがタダ酒飲んでいるユージは肩身が狭いのでカウンターの端っこでカオルを眺めるのがほとんどだった。 そしてカオルと一緒に帰りカオルのマンションに泊まることも多かった。 ニューハーフクラブのカウンターでチビチビやってると顔見知りのニューハーフが近寄ってきた。 キミコというニューハーフはユージの隣に腰かけると話しかけてくる。 「カオル、No1だもんね、彼氏大丈夫?」「なにが?」「退屈してない?」「別に・・」 キミコとママがひそひそ内緒話してる? ママがそばにやってきてユージに囁く、 「ユージさん、ちょっと」 「え、なんですか?」 「ちょっとお願いがあるのよね」 「お願いですか、どんなことです?」 「あのね、女装してくれないかな?」 「ええ〜それはどういうことでしょうか?」 「う〜ん、あのね・・」ママは言いずらそうに 「他のお客さんからね、あなたの事よく聞かれるのよ。いつもカウンターにいるあの若い男はなんだって」・・ 「ユージさん週に何度も来てるでしょ目立つらしいのよね」 「だから来るなってことですか?」 「それはいいのよ、社長からも言われてるし・・でもねえ」 「それと女装とどういう関係が?」 「うん、だからねここはニューハーフクラブでしょ?女装してくれたら目立たないでしょ」ニコっと笑う。 「なるほど」 「あ、それいいわね、どうぜならアルバイトしない?」その声に振り向くとカオルが立っている。 「いいわね、ユージさん美人になれそうだから」ママも笑っていう。 それならと3人がかりで控室に連れ込まれカオルとキミコの二人の手で裸にされる。 茫然と前を手で隠し立つユージにカオルはパンティを穿かせブラジャーのホックをはめる。 キミコが棚からだした箱には肌色の柔らかい塊が入っていた。そのシリコンパットをブラジャーの中に収めて形を整えると ユージの胸にはその顔には似つかない大きな胸ができた。 パンティストッキングを渡され手を通すように言われて伝染させないように穿かされる。 さあこれを着てと言われたものは紫色のロングドレスだった。 鏡に映った姿は首から下はもうオンナだった。 「こちらに座ってね」と導かれて化粧台の前のスツールに座らせられた。 熱い湯で蒸したタオルで顔を拭かれ髭を剃られる、もともと薄いひげだったが更につるつるになる。 化粧水で肌を整えると下地を塗られる、髭の剃り跡にオレンジの口紅が塗り込まれたがこれは補色効果で髭をさらに目立たなくする効果があるそうだ。 下地の後でBBクリームが塗られ最後にパウダーで仕上げられる。 ここまでがベースメークでそこからアイメイクにかかるのだ。細い眉がきれいに描かれ紅いルージュが引かれる。 アイラインを入れてアイシャドウで陰影をつけると妖麗な女性が生まれた。 そこで初めて鏡を見ることを許されたがそこにはユージがそれまで見たことのないような美女がいたのだ。 レイコもキミコも「「すご〜い」」と驚嘆している。 少しカールの利いたロングのウィッグが出されユージに被せられるとその美しさはさらに際立った。 ハイヒールを渡されたがまともに立てず、歩けなかったので10分ほどそこで歩く練習をしてから店に出た。 ママも目を瞠り、レイコも「なんかNo1取られそうだわ〜」と騒いでいる。 ちょうど店に入ってきた常連客らしい紳士が「お、ママ新人かい?こりゃまた美人だね」となんと5分で指名がついてしまった。 「よろしくお願いいたします」と地声で挨拶するユージに「はは・・まだ女声だせないかな?それも新鮮だけど」と笑っている。 名前は?と聞かれたがどうしようとカオルの方をみると「ユウコちゃんて言うのよ」と命名してくれた。 とにかく何もできないし知らないのでキミコがヘルプでついてくれることになった。 レイコは曲がりなりにもNo1なので指名の客も多くユージのヘルプはできないからという訳だ。 ママは思いがけない金の卵が得られてホクホクだった。 ユージは必死でホステスのまねごとをやった、いつもお店にして客の立場はわかっていたからホステスがどうやるかはわかっていてのは幸いだった。 とにかく見よう見まねでユージのホステスのアルバイトが始まったのだ。 ユージは性同一性障害でもないし、女になりたい男でもない、ましてホモでもないのだが降ってわいたニューハーフと言うアルバイトは天職のように見えた。 特に女のように振舞うわけでもなければ女言葉を使うわけでもないし声も男のままだったがなぜか指名がついた。 ママからは女の声を出すように練習しろとか所作振る舞いに気をつけろとよく怒られるのだが? それでも少しづつ女のように振舞い話すようにはなってはきている。 ユージはTVはあまり見ないのだが新聞は経済新聞もスポーツ新聞もしっかり目を通すのが日課だった。 おかげで世間の情報には敏感だし経済、法律など高レベルでの知識もある。 つまり知識層と言うかハイレベルのお客に対応できるスペックを持っているのだ。 これはホステスにとっても強力な武器と言える。 そんなわけでユージことユウコは引く手あまたでNo1とまではいかないがお店では片手に入るくらいの売り上げをあげていた。 一番喜んだのはママだろう、じゃまなお荷物をなんとか片づけようとしたら金を生む白鳥になってしまったのだから? いきおい本来の仕事であるレイコのお相手が留守がちになる? そのためレイコはおかんむりで剛三に苦情を言うのだった。 「もうパパがへんな遊び教えるからよ!」レイコは怒って言うが、この時点ではまだニューハーフクラブのことは知らなかった。 愛娘に文句を言われて剛三はニューハーフクラブに足を向けた、 オーナーではあるが愛人であるママにねだられて片手間にやっているだけの店だからすべてはママに任せてあるのだ。 一応ユージのことはママのマンションに行った時に聞いてはいたが、まだ実際に見てはいなかったのだ。 店に行ったがユージの姿が見えない?はてどこにいるんだろうと思っているとママが席に案内してから「ちょっと待っててね」と言う。 ユウコちゃん指名が重なってるからすぐに来れないと言う。 はて、どこにいるんだ?向こうの席はレイコか、ヘルプについているのは違うな?隣のボックスはキミコだな、その隣は・・? あれは新しい娘か、すごい美人だな?・・・え、まさか?? 慌ててママを呼ぶと「なあに?待ちきれないの?」「いやそうじゃない、もしかしてアレか?」と件の美女を指すと、 「あらよくわかったわね」と言う。 剛三はユージの事は整った顔だとは思っていたがまさかこれほどに化けるとは・・と驚嘆していた。 「お待たせしました」ユージがやっと剛三の席に来たのは剛三が入店してざっと1時間近くしてからだ。 オーナーをそれほど待たせるなんてすさまじい指名だなと思わせる。 「今日は特に指名が3件重なっちゃってね」ママが申し訳なさそうに言うが経営者としては売り上げが最優先だ。 「それにしても化けたねユージ君」というとユージは照れて赤くなりながら 「なんか面白くなってしまいまして、スイマセン」と謝る。 「オーナー、ユウコちゃんの今月のお給料いくらだと思います?」 「ん、それほどなのか?」ママが指を1本立てる。 「本当か?」「それだけ出せるほど稼いでもらってますよ、ねえ」とユージを振り返る。 「う〜ん、こちらを本業にした方がいいくらいだな」 「そうですよ、ちゃんとすれば倍も行けるわよ」 「そんなことないですよ」 「うーん、しかし残念だが」と剛三が言う。 「あ、やっぱりレイコちゃんですか?」とユージが聞く。 「そうなんだ、えらく怒られてしまったよ。勿論ここで女装してホステスやってるなんて知らないがな」 「それバレたら大変ですよ」 「まったくだ、そういう訳でママすまんが返してもらうよ」 「仕方ないわね、でも最後に来週あるパーティーまで貸してもらえないかしら」 「あのパーティーか?この店から何人か出張させてるんだっけな」 「そうなの、今回はユーコちゃんもってご指名もあるんで」 「そうか、ユージ君悪いがそういうことで頼むよ」 「今度の出張ホステスがを最後にするってことですね、わかりました」 「よしよし、じゃあ今夜は美女の酌で楽しむとするか」 「はいはい、じゃユウコちゃんオーナーのお相手お願いね」 「はい」ママは他の席を回るべく剛三のボックスから離れていく。 剛三は他のヘルプのニューハーフも追い払いユージと二人きりになる。 「それにしてもユージ君がこれほどの美女になるとはな、レイコでなく儂が嫁に欲しいくらいだ」ガハハと笑いながら言う。 「そんな、ご冗談を」ユージが恥じらうように言うとタバコを取り出す。 ユージはそれに合わせてライターに火をつけて寄り添うように差し出すと剛三はよりユージの体にくっつくようにしてタバコに火をつけた。 ユージは二の腕が触るときゾクッとしたがまだ男に慣れてないんだよねと勝手に解釈していた。 「実際はどうなんかな?ユージ君は女になって生活すると言うのは?」剛三が覗き込むように言うと 「よくわからないですね、こんなこと初めてなんですがイヤじゃないのは意外でした」と答える。 「そうか」さりげなく剛三はユージの腿に手を置くとワサワサと動かした。 「あ、」ユージは緊張したようだったがそれを振り払うようなことはしなかった。 まあ当然、公私ともに世話になっている人だから、多少の事はガマンという気持ちだったかもしれない。 だが間近で感じる剛三は強い男そのものであった。ユージは一瞬この人に守られたいと思ってしまったのだ。 その日はそれで終わった。 実はカオルとの関係も変化してきていた。 当初女装したユージに驚き喜んでいたカオルだが部屋に帰ると、女装したままベットに入り戯れるのだ。 そしてユージとカオルはレズさながらの愛撫をして最後にユージがカオルのアナルに射精するというSEXをしていた。 しかしこの数週間にカオルはユージのアナルを刺激して時には指を挿入したりした。 ユージはついニューハーフはこんなところで感じるんだな?どんな感じなのかなと考えてしまう。 そして先週、ユージがカオルのアナルに精を放った後、カオルはぐったりしているユージの腰を抱きしめて自分のペニスをユージのアナルに挿入したのだった。 ユージはびっくりしたがカオルが自分のアナルを刺激しているので、やがてこうなるだろうと予想していたのかのように無抵抗だった。 初めての経験にユージは悶えた、自分が弱い女になっていくのを感じてカオルの精を受けたのだった。 カオルとユージは1日ごとに男とオンナの役割を変えながら愛欲に沈んでいったのだ。 1週間後、ニューハーフクラブのホステスが出張する政財界のパーティーが開催された。 ホステスはニューハーフばかりでなく本来の女性も出張してきていたがおよそ華やかさと言うとニューハーフの足元に及ばなかった。 最初は純粋の女性であるホステスから見れば「ふん、しょせんはまがい物でしょ?」と見下したような目をしていたが 男とは言えさすがに選りすぐったニューハーフの美しさは女性のホステスを凌駕していた。 参加した政財界の重鎮たちはもの珍しさもあってかニューハーフに寄り添い談笑している。 実は参加した男達にはある特典があった、それは気に入ったホステスがいた場合リザーブされた部屋にお持ち帰りできるというものだ。 その為に受付で番号の入った2つのブレスレットを渡されていた。 もし一夜を共にしたいホステスがいたら1つを渡しておく、要は予約札のようなものだ。 パーティーの時刻が過ぎていくと共にブレスレットをしたホステスが増えていくのだ。 これはと思って近づいたら、その腕にブレスレットを見つけて悔しがる紳士が続出していた。 その番号からツバをつけた紳士を見つけて交渉している強者もいた。 ユージもすでにブレスレットをつけていた、実はこのブレスレットはパーティーに参加する前にカオルから渡されていたものだ。 パーティーが始まって少ししたらつけなさいと言われていた。 そんな訳で満面の笑みをしてユージに近寄ってきた紳士はユージのつけるブレスレットを見て悔しそうにしていた。 悔しい思いをした紳士が何人いた事だろう?それでも負けじとユージと会話してお店を聞き出し次回の約束をする者もいる。 まあ、これで辞めちゃうんだけど・・と思いながらユージは愛想を振りまいていた。 司会者がパーティーの終了を予告すると同じブレスレットをしたホステスと一緒に姿を消すものが出てきた。 ユージは壁際に立ちその様子を眺めながら、自分の手首にあるブレスレットを見つめていた。 これの対になるブレスレットは誰が持っているのだろう?あの人だったら・・思い浮かべるのは、 「ユウコ待ったか、遅れてすまんな」そんな声にハッと顔をあげた目の前に立つのは今思っていた男、剛三だった。 ユージは無言で剛三を見つめる。 本当ならやがて義父となる人だ、決してそういう関係は許されないはずだったが? 「いえ」剛三はウンと頷き腕を差し出すとユージはその腕にすがるようにつかまった。 向こうの方からカオルがお相手の腕に腕を絡ませながらユージにウインクしていた。 用意された部屋で剛三はユージと向かい合って立ちシャンパンを差し出す。 「乾杯しよう二人のこの夜の為に」グラスをもちユージに向かいニヤっと笑う。 この人もこんな表情をするんだ・・ユージは思った、それは男が愛する女性に向ける優しい目だった。 ユージはこんな目を向けられたのは初めてだった。生まれてから一度だって人からこんな目で見られたことはなかった。 本当の母でさえ生活に追われ自分の子供でさえ面倒なお荷物という目でしか見てなかった。 まして父親など他人同然だったから? レイコにしろお嬢様の我が儘でユージを自分のものにしたいだけだった。 ユージはシャンパンをあおるとグラスをテーブルに戻し剛三に近寄る、そしてその胸にそっと頬を寄せた。 その夜のユージは夢のようだった。 剛三はユージをあくまでも女性として扱い、やさしく愛したのだった。 ユージにとって初めての経験であり、この日のために自分は生きてきたような気持になっていた。 剛三の大きなものを受け入れた時痛みもあったがそれは生まれ変わった自分を確認するための儀式に思えた。 ユージはもうレイコの事もカオルの事も忘れて夢中になっていった。 それからのユージはレイコの目を盗み剛三とのSEXに溺れて行った。 剛三の真意はユージを娘のレイコから引き離すことだった。レイコの言う通りユージは優秀な男ではあったが さらに事業を拡大しようともくろむ剛三はレイコを財閥の息子との縁組を考えていた。 さすがに優秀ではあるがそう言う意味で利用価値の低いユージは邪魔者と言えた。 そこでニューハーフのカオルに言い含め、ホモの世界に引き入れてなおかつニューハーフに仕立て上げようとしたのだ。 ただニューハーフ化したユージはあまりにも美しすぎた。 それはバイセクシャルでもある剛三も魅入られるほどだったのだ。 剛三は考えを変えてユージを手に入れるべく画策した、そしてそれは成功したかに見えたのだが? 誤算はレイコだった、レイコは急激に冷たくなったユージを怪しみ興信所に依頼してユージの動向を探ったのだ。 その結果、届けられた報告書はレイコを逆上させるものだった。 レイコは剛三が風呂に入っているあいだに剛三のカバンを探りキーホルダーを取り出す。 その中のカギを外すと素知らぬ顔で自分の部屋に戻った。 数日後レイコは興信所の男からの連絡を待っていた。電話が鳴る、「ターゲットが入りました」。 「わかったわ、これであなたのお仕事は終り、引き揚げていいいわ報酬は振り込んでおくから」 「ありがとうございました、またご用命ください」興信所の男はそう告げてから電話を切り、 「楽な仕事だったぜ一杯やりにいくか」そう独り言を言いながら帰途につく。 レイコはスポーツカーを走らせそのマンションに走る。 キリキリと唇をかみしめ目を血走らせながら裏切った男の元に急いだ。 ユージいやユウコは恋しい男を迎い入れその首にぶら下がるように唇を合わせる。 フェイクだが豊かな胸とくびれた腰、豊かなヒップそれに纏うのは妖艶なナイトドレスだ。 髪の毛はウィッグだがアップに結われた特注品とその見た目はゴージャスな若妻だった。 剛三はそんなユウコを愛しみやさしく抱きしめ愛撫する。 「ね、はやく・・」「なんだ今夜はえらく甘えるな?そんなにこれが欲しいか」ユージの手を取り股間にあてる。 ユウコは男のズボンをゆるめジッパーを下す、トランクスから恋しいものを取り出すとそれを赤く塗られた唇でとらえた。 男の腰に手を置いて一心不乱に頭を前後させる、舐め、しゃぶり扱く、男の口からもうめき声が上がる。 女は抱き上げられてベットに横たえられる、そしてそのドレスをはぎ取られるのだ。 ユウコはブラジャーとパンティだけの姿でベットに横たわり恋しい男の抱擁を待つ、 男は着ていたものを脱ぐとユウコに覆いかぶさるようにしてユウコを引き寄せる。 パンティをずらし尻に手を回してそのアナルを確認すると指先で探るようにする。 ユウコの口からうめき声が出るがそれは決して痛みとかではなく快感によるものだった。 前の方に手を持っていきユウコのもつ突起に触れそれを握ると「イヤ・・」ユウコはそうもらし首を振る。 「なんだ、こうされるのがイヤなのか?」「だって・・」 ユウコにとってそれは今は忘れていたいものに他ならない。 「わたしは女なのに」そう思うと涙が滲んできた。 剛三の指がブラジャーの下にもぐり乳首をつまむ・・「あん」ユウコは悶える、ああこの胸に豊かなふくらみがあれば? 恋しい男にすがりつき口を吸う、もう何もかも忘れさせて?あたしを愛して・・・ 男は女の両足の間に座りその足を肩に担ぐようにしてその剛直をアナルにあてる、 すでに潤滑剤が塗り込まれているそこは容易くその太い物を受け入れる。 男が腰を動かすと女の口からはすぐに悦楽の声が洩れるのだった。 ガチャ・・音がした、いつの間にかドアが開かれ誰かが立っている? 「む?」剛三がいぶかし気にそちらを見る、ユウコはまだ快楽に茫然自失の状態で剛三にしがみついていた。 「いい加減にしなさいよ、けがわらしい!」レイコの怒号が響いた。 「お前は・・」おもわず剛三が立ち上がる、股間の一物はまだ天を向いていた。 ユージはその時やっと闖入者が誰かを悟り「ああああ・・」と口を覆って布団の中に隠れようとしていた。 「よくも!よくも!」叫ぶレイコの手には大型のナイフが光っていた。 それは剛三のコレクションだった自宅の応接間の陳列棚に飾ってあったアフリカ土産の一つ。 それを振り回しユージに襲いかからるレイコだった。 「止めなさい!」剛三が止めに入る「ほっといてよ、なによ!パパも!このけだもの!!」 カッとした剛三もナイフを取り上げようとレイコに襲いかかりもみ合った。 「あ!」ちいさな叫びと静寂があり、茫然と立つ剛三の足元にレイコが倒れる。 あわてて抱き起したレイコの胸に立つナイフの柄、その胸に赤黒いシミが広がる、レイコの顔にはもう生気はなかった。 ペタンとへたり込む剛三、ガタガタと震えて変わり果てたレイコと剛三を見るユージだった。 しばらくじっとレイコの死体を眺めていた剛三が顔を上げてつぶやいた。 「ダメだ、ワシが警察沙汰になるわけにはいかん」そんな剛三をぼんやりとユージは眺めている。 「ユウコ手伝え」突然の言葉にハッとするユージ。 「そちらをもて」剛三の指示でレイコの足側を持ちベットに移す。 血はもうあらかた止まってはいたが胸の赤い模様が痛々しい。 剛三はスマホを出してどこかに電話をしていた。 「ワシだ、そうだ急ぎでやってもらいたいことがある。場所は・・・・」誰に連絡しているのだろう? しばらくすると大型のスーツケースを引っ張りながら男が来た。 眼鏡をかけた痩せた男だった、「ご依頼はそちらですか?」ベットをちらりと見て剛三に言う。 剛三と男はなにやら話し込んでいたが「じゃあそういうことで計らいます」とユージをちらりと見ながら言った。 そしてレイコの死体をスーツケースに押し込むと一礼して部屋から出て行くのだった。 「あ、あの・・」「なんだ?」 「レイコさんをどうするのですか?」ユージが聞くと 「不本意だがレイコは死んだ、なぜワシとお前の事を知ったのかわからないが?」そして 「間違いとは言えワシはレイコを手にかけてしまった、だが警察に届けるわけにはいかないのだ、 ワシにはまだやらねばならないことがある。」 ユージをじっと見つめながら剛三が話を続ける。 「ワシは結構ウラの仕事もしていてな、さっきの男はワシが裏の仕事で使っている医者だ」 作り付けの棚からウィスキーの瓶をとりグビっと一口飲むと 「レイコの事はあの医者に預けた、しばらくしたら内密に弔ってやることになる」 「そうですか?でもレイコさんが急にいなくなったのはどうするんですか?」 「それなんだが・・ユウコ」剛三はユージを鋭い目で見ながら言う。 「お前がレイコになってくれ」 「え・ええー?」「お前とレイコは背格好も似ているしな」 「あの男が手術をする、お前はこれからワシの娘のレイコとして生きていくんだ」 「僕はどうなるんです?」 「ユージと言う男はこの世から消えることになる、幸いに心配する家族もいない。誰も気にしないさ」 「そんな」 「それとも殺人の共犯者として刑務所にいくか?それよりもワシの娘として贅沢三昧に生きる方がいいだろう」と言う。 そんな言葉にもああそうかと思ってしまうユージだった。 「それからレイコは留学させたことにする、いや実際に留学しても構わんがな」 「あの娘も親しい友達はいないからな問題はないだろう」と剛三はニヤリと笑いながら言うのだった。 二日後、剛三に指示されてユージはその医者大沢の病院に行くことになる。 受付で名前を言うとすぐ院長室に通されそこから裏口を通り特別病室に案内された。 その病室にはトイレや風呂さえも付帯されていておよそ外部の人間と顔を合わすことはなかった。 ここで数日検査を受けることになる。 担当する看護士も年かさの無表情な中年女性でありユージの世話も事務的にこなしていた。 「ぼく、どうなるんですか?」ユージが大沢に聞くと 「心配する必要なないが一応説明しておいてあげると大まかに教えてくれた」 まず剛三に依頼された内容はユージの顔の整形と豊胸手術だった。あとはウェストの脂肪吸引と豊尻術である。 性転換手術はされないとわかりホッとするユージだった。 数回にわたり手術するためにおおよそ2週間ほどの入院になったがおかげで退院する頃には顏の腫れもすっかり引き 鏡を覗いてそこに美しいレイコの顔を見つけて愕然としながらもうれしさをかみしめるユージだった。 貧乏な家に生まれ虐げられて生きてきた自分が大金持ちの令嬢として生きるのだ。 退院したユージが戻ったのは剛三の豪邸ではなかった。 その本宅にはレイコを長年世話してきたメイドたちがいるのだ、万が一のことを考えて剛三はユージを別の所に住まわすことを考えたのだ。 かと言ってユージと剛三が戯れていたあのマンションでもなかった。 家に戻った剛三はレイコがなぜ自分らの事を知ったのか?疑問に思いレイコの部屋を調べた。 そして興信所に調査を依頼していたことを突き止めるとマンションを処分したのだ。 新しいマンションは東京から遠く離れた神戸だった。 そして莫大な寄付と共にユージをある女子大に編入させたのだ。 そして週末になると剛三は神戸にやってきて昼は娘としてユージを連れ歩き、夜は愛人としてユージを抱いたのだった。 ユージは女子大の中で友達もでき神戸の街をを楽しみながら暮らしたのだ。 当然目を引く美くしいユージに言い寄る男達は多いが、実は剛三によってボディガードがつけられ ユージに近寄る男はいつの間にかいなくなっていたのだ。 ユージにしても身体はまだ男のままであるので会話する以上の関係になることはできないから好都合ではあったが 常に監視されているというのはストレスも大きかった。 「ねえパパ、どうにかならないの?」ユージは自分の股間に頭をうめてペニスをしゃぶる剛三に話しかける。 剛三は黙ってユージの亀頭を舐り激しく揺さぶる、「あん、あ、ああんん・・」たまらずユージはのけぞってしまうのだった。 「なんだい、レイコ?」剛三はユージの事をレイコと呼ぶのだ。 ユージ・・レイコの股間の突起を握りながらこれが無いとまったく娘とやっているようなもんだな?と思う。 これがあるからこそ罪悪感も減ると言うものだ。そう考えていた。 まったく今のレイコはかっての本物のレイコと瓜二つだった、バストサイズもウェストもヒップも忠実に再現するようにあの医者に頼んでおいた。 医者は死んだレイコの死体を調べデータをとり、そしてユージの体はそのままレイコがコピーされたような体に整形されたのだ、下半身の一部を除いて。 剛三の願いは実現したのだった。 ベットの上で裸で悶えるレイコ・・最愛のワシの娘だった。間違って殺してしまったがこうして再現することができた。 男にとって娘は天使だ、決して愛欲の対象にしてはいけない存在のはずだが世の中には手が届かないものを望む男もいるのだ。 娘と関係を持つ?しかも愛人としてだ、昼は神戸の街を父親と娘として買い物に歩き、夜は愛人としてベットで快楽の相手になる。 なんという背徳感だろう!? 姿勢を変えて今度はレイコが剛三のペニスにむしゃぶりつく、愛娘が俺のペニスを・・剛三はそれを見ていると更に硬さが増すようだ。 そして背中から抱きしめそのアナルにその剛直をめり込ませるのだ。 「んふ、あんあん・・」ユージ・・レイコの喘ぎが部屋中に響きわたるが完全防音の高級マンションだ、誰にも気を遣う必要もない。 やがてはこの女を性転換させて子宮と卵巣を移植させる、そして俺の子を産ませてやろう。 剛三は本気でそう思った。 fin