ジェード・コネクション  作: 摩火 浅茅はまだ自分の睾丸が痛みの残滓でうずくのを感じた。 「そうそう、女の子はそうやって大人しくしているのが一番だ。ちなみにこのあばずれ調 教器のコントローラーはここにいる全員が持っているからな、少しでも逆らったり変なそ ぶりしただけで、いつでも電撃をご馳走してもいいことになっている。」 チーフの言葉にそこにいる3人の男たちがいっせいにコントローラーを見せびらかした。 浅茅は絶望的な気持ちになってきた。 「ああ、それから、このあばずれ調教器はあんまり使いすぎると睾丸を完全に破壊してし まうからね、精子が生産できなくなるなんて生易しいものじゃあなく、睾丸の機能が完全 に失われて男性ホルモンの生産も一切ストップしてしまうからね。我々にあばずれ調教器 を使わせれば使わせるほどお嬢ちゃんの睾丸の機能はどんどん失われて女の子そのものに なってしまうからそのつもりで。」 チーフの言葉は浅茅をぞっとさせた。 もう二度とあの痛みを味わうのは願い下げ立った。そして自分の睾丸も去勢されたように 機能しなくなってしまうのも嫌だった。 浅茅は彼らの言葉に従容として従うしかなかっ たのだ。 「さて、どうやらよく理解できたようだな、いい娘だ。これからお嬢ちゃんを外国のある 場所に連れて行くからね、大人しくしているんだよ。」 チーフが浅茅に言った。 「が、外国ですか、それってまさかケンジ達が性転換手術されたところでは・・・」 電撃の恐怖が浅茅に自然に敬語を使わせた。 「ほう、流石ジャーナリストの端くれのことはあるな、そう、お嬢ちゃんはこれからその 病院に行って貰う事になる。」 「まっ、待ってください。」 その浅茅の言葉にチーフの指がさっとあばずれ調教器のコントローラーのボタンに伸びる。 「あっいや、服を、どうかこの格好ではあんまりです。せめてちゃんとした服を着させ てください。」 浅茅はあわてて言った。その病院に連れて行かれてしまえばケンジのように性転換されて 女になってしまうのは確実だった。 しかし、浅茅は女になりたくなかった。空想の世界 の中でバーチャル的に女の子であることを楽しむことならば許容範囲なのだが、本当に睾 丸を切られ性転換されてしまうのは恐ろしかった。それゆえ、浅茅は彼らから逃げ出そう と思ったのだ。しかしこんな恥ずかしい格好では逃げ出すこともためらわれた。そのため に浅茅はちゃんとした服を要求したのだった。 「ああ、そうか、服ね、そりゃあそうだ、こいつは気がつかなかったなあ。悪い悪い、君 の服はマンションから持ち出していたんだった。おい、後藤、服をもってきてやれ。」 リーダーはそばに居た後藤という名前の若い男に命令した。 「えっ、服ってあれですか。」 「そうだ、あれに決まっているだろう。持ってきた箱に入っているやつだ。」 浅茅はその言葉にほっとため息をついた。 こんな格好しているから痴漢を前にした女の子のようについおどおどとしてしまうのだ、 服を着ればスキを見て逃げ出すこともできるに違いない。 浅茅はそう思った。しかし、その浅茅の思いは次の瞬間にもろくも崩れてしまうこととな る。 「はい、もって来ましたよ。どうぞお召し下さい。」 後藤が差し出したのは浅茅のいつも着ているシャツとズボンではなく、例のピンクのシフ ォンの3段フリルワンピースだったのだ。 浅茅は自分の考えの甘さに後悔した。 彼らは徹底的に自分を女として扱い辱めるつもりなのだ。そして今のところその仕打ちか らのがれることが出来ずにいる。 どうあがいても、あり地獄に誘い込まれたありの様に もがけばもがくほど深みに嵌っていってしまう。 浅茅は恐怖の思いでその過度に女らし い華やかなワンピースを見た。 ・ ・・こいつら、どうやっても俺を女に変えてしまうつもりだ。 浅茅はどうしたらいいのか分からずにいた。その動きは止まったままだった。 「どうした、着ないのか、あれほどまでに着たがっていた服だよ。それともその恥ずかし いネグリジェ姿のままずっといたいのか。」 チーフが動かなくなった浅茅に詰め寄った。 「お嬢ちゃん、そのきれいなおべべ着なよ、きっとよく似合うぜ、へへへっ」 ワンピー スを持ってきた後藤が下卑た笑いを浮かべながら浅茅にそのセクシーな服を突き つけた。 「それとも何かい、もっと違うドレスがいいのかい。娼婦のように真っ赤なマイクロミニ のスカートや胸ぐりの深く切れ込んだすけべなキャミソールが着たいのかい。」 その言葉にまたもや男たちの嘲笑の笑い声が一斉に起こった。 浅茅は恥辱のために顔に血が上り真っ赤になったまま言い返す言葉もなかった。 「そうだ、お嬢ちゃんの部屋で面白いものを録画したんだが、見てみるかい。」 チーフがあごで合図をすると同時に、後藤がまっていましたとばかりに浅茅の前の床に にノートパソコンを置いた。 そして浅茅の顔を身ながらニヤニヤとしてドキュメントのファイルをクリックした。 メディアプレーヤーの起動と同時に浅茅がもっとも見たくない映像が流れ始めた。 それは、浅茅の部屋の隠しカメラが捕らえた、浅茅の女装オナニーシーンだったのだ。 ピンクのパンティーをいそいそと穿き、フェイクの乳房を入れたブラジャーを胸に付け、 恥ずかしいベビードールネグリジェを着た浅茅が腰を突き出してバイブをそっと自分の肛 門に挿入している。 その映像は部屋の薄暗さにもかかわらず鮮明だった。 そしてバイブのスイッチを入れてビンビンにおっ立ったチンポをしごきながら恍惚とした 表情を浮かべているシーンを浅茅は正視することができなかった。 「いやあ、5回だぜ、このあと5回も出しやがった。まさに変態おかまそのものだぜ。」 後藤が浅茅をイビルように言った。 「も、もう、やめ、やめてください。お願いします。」 浅茅は半泣きの声でようやくそう言った。 しっかりとした声を出そうとしたが、どうしても震えてしまう。それほどまでにひどい屈 辱だった。 「なんなら、このファイル君の昔の新聞記者仲間や隣近所にバラまいてやってもいいんだ ぜ。きっとすごい評判になるだろうなぁ、曲がりなりにもジャーナリストがこんな破廉恥 なオナニーにふけっているなんて。」 チーフの言葉に浅茅は更に絶望的になった。 ・ ・・こんな画像が世間に流れたら、俺の人生は終わりだ・・・ 「や、やめて下さい、そんなことひどすぎます。」 弱々しく抗議する浅茅にチーフは交換条件を出した。 「なら、大人しくその女の服を着ることだな。ちゃんとお化粧もしてかつらも被って女ら しい格好ができたらこの画像を世間に出すなんてことはしないさ。」 男たちは一斉に笑った。 浅茅はどうすることもできなかった。 このままあきらめて彼らの言いなりになってピンクのワンピースを着て女の化粧をすべき なのか、それともあくまでも抵抗すべきなのか。 女の服を着れば更なる男たちの嘲笑を 浴びなければならない。しかし、逆らえば彼らはまた浅茅の睾丸に恐怖の電撃を流してく るだろう。浅茅はその想像を絶する痛みに耐え切れる自信はなかった。 「ほらほら、どうすんだよ。若い娘が恥ずかしいネグリジェ姿のままでいいと思ってい るのかよ。」 チーフが案の定あばずれ調教器のボタンに指を伸ばした。そして浅茅に恐怖を味あわせ るかのようにそのボタンの周りを指でなぞった。 「わ、分かりました。き、着ます。 その服着ます。」 チーフの動作の前についに浅茅は屈服した。 「着ますじゃあないだろう。そのステキなワンピース着たいわ・・・だろうが。」 浅茅が屈服したと見るやチーフは浅茅に屈辱的な言葉を口にすることを強要してくる。 浅茅は一瞬ためらった。しかし、電撃の恐怖に怯えたのだろう、チーフの要求する言葉 を口にする。 「は、はい、・・・そ・・・その・・・ステキな服・・・いえ、ワンピー スを着たいわ。」 その言葉に周りの男たちはも図に乗って一斉にはやしたてる。 「いいぞいいぞお姉ちゃん、女の子は女らしいドレス着なくっちゃあな。」 「そうだそうだ、マニュキュアもちゃんとつけるんだぞ。ピンクの口紅もつければきっと 可愛くなるぜ。」 浅茅はその嘲笑を一身に浴びながらじっとうつむくしかなかった。 15.ケンジ2 ケンジは自分の股間が何者かにいじられているのを感じた。 自分が気絶したのは分かっていた。 自分の下半身が無残にも変形させられてしまい、女のものに整形されていたのだ。 それを見たとたんに、ケンジは失神してしまったのだ。 その失神したのをいいことに彼らはケンジの肢体をいいようにもて遊んでいるのだと思 った。 それからケンジは自分が後ろから両足の裏側を持ち上げられ、女の子の幼児のよ うにおしっこスタイルにされていることに気がついた。 大きく膨らませられた乳房ごし に自分の下半身はテーブルの上に置かれた大きなたらいの中に半分漬けられているのが見 える。 そして目の前にいる看護婦がケンジの股間を洗浄しているようなのだ。 何か太い棒のようなものがケンジの作られた女性器の中に入ってくる。 それはケンジに激痛をもたらした。 「うっ、ううっ」 我慢できずにケンジの口から可愛い甲高いうめき声が漏れた。 「ハオ シェイング(目が覚めた)」 ケンジを後ろから抱えていたのは中国人の男性だった。 「動かないね、今、傷、洗っているね。すぐ終わるからね。」 片言の日本語で言ったのは看護婦のほうだった。 ケンジはといえば、後ろからがっちりと抱えられているために動こうとしても動けない状 態だった。 「毎日、この洗浄やるね。そうするとすぐ良くなるね。 良くなったらいくらでも使えるようになるね。男の人たち大喜びするね。」 中国人の看護婦はニコリともせずに言った。その間もケンジの膣の洗浄の手を止めようと しない。 「そのうち、男の人に入れられると、とても気持ちよくなってくるね。よくて よくてたまらなくなるね。」 ケンジは両耳まで真っ赤になるのを感じた。 できれば両耳を塞ぎ、看護婦の言葉を締め出してしまいたかった。 こんな中国人の女にまで辱めを受けているのだ。どうしようもない屈辱感がケンジの全身 を襲った。 「さあ、終わったね。いい娘ね、よく我慢できたね。きっといい女になるよ。男の人もい っぱい寄ってくるよ。」 たらいから引き上げられたケンジのぬれた下半身を看護婦は大きなタオルで丁寧にふき取 っていく。 ケンジはその様子を見ることができなかった。 目を開ければ自分の無残な股間を正視することとなってしまう。ケンジにはそれが耐えら れなかった。 目をかたくつぶり、顔を横にそらしたままケンジはその作業が速く終わる ことを祈った。 看護婦はケンジのぬれそぼった下半身を丁寧にふき取った後、そこに塗 り薬をすり込んでいく。そして大きなガーゼをケンジの股間にあてて、バンソコウで固定 した。 その段になってケンジはようやく屈辱の姿勢から開放された。 ケンジをラクラクと抱えていた背後の中国人男性がケンジを床の上に立たせたのだ。 ケンジは体がふらつくのを感じた。 まだ手術から体力が戻っていないせいだった。 「大丈夫?あるくことできるか。」 ふらつくケンジに看護婦が声をかけた。 ケンジは歩こうとした。しかし二三歩進んだところでなよなよと崩れ落ちてしまう。 信じられないほど体力は低下していた。 目を上げると中国人男性が好奇のこもった視線でケンジの股間と胸を見ている。 思わず知らずケンジは反射的に両腿を閉じ合わせ、腕で胸を隠した。 その仕草は丸で本物の女そのものだった。 「やっぱり、ダメね、このまま抱えてマッサージ室まで運ぶしかないね。」 ケンジの様子を見て看護婦が言った。 「この後、マッサージ室まで運ぶね。」 看護婦が中国人の男性になにやら声をかけた。 男性は心得たとばかりに男性が女性を抱えるようにケンジをひょいと横向きに抱えあげた。 このままマッサージ室とやらに運ぶつもりなのだ。 「ま、待って、服は、服を・・・」 ケンジはいやな予感がした。彼らは素っ裸のままのケンジを運ぶつもりらしかったのだ。 「服?その必要ないね。どうせマッサージ室で裸になるからね。着せたり脱がせたりする の面倒ね。ここの病院の人なら心配いらないね。みんなあんたの手術見たからね。」 ケンジはその答えに唖然とした。 しかしそうしている間に中国人男性はケンジを抱えたまま部屋を出てしまった。 そこは病院の廊下だった。 予想にたがわずそこには数人の看護婦や白衣を着た男性が忙しそうに歩いていた。 ・ ・・ああっ、この体見られてしまう。 ケンジは恥ずかしさと緊張で体全体を硬直させた。 何人かの男性が素っ裸のまま抱えられているケンジの方を振り向く。 ・ ・・ああっ、見るな、見ないでくれ。 ケンジは頭の中でその言葉を繰り返した。 声に出せばさらに大勢の人の注目を浴びてしまいそうで怖かったのだ。 10メートルも歩いたところでケンジを抱えた中国人男性はエレベーターに乗り込んだ。 ・ ・・な、なんでエレベーターなんかに ケンジは腹立たしい思いでいっぱいだった。 イライラするほどゆっくりとエレベーターのドアが閉まっていく。 と、その締まりかけたドアに飛び込んできた2人の男性がいた。 ケンジは中国人の男性がこの2人に背を向けて自分を目にふれないようにして欲しいと切 に思った。 しかしそんなケンジの思いも空しく、中国人男性は自分の腕に抱えたケンジ を見せびらかすように2人に見せた。 「おや、これはこれは美保ちゃんじゃあないですか。 どうやら膣拡張訓練を受けた後のようですね。どうです、模造ペニスはすんなり受け入れ ることできましたか。」 そう声をかけてきたのは誰あろう奥村医師だった。 「大丈夫ね、とてもすんなり挿入できたね。傷治ればどんな男の人のペニスも受け入れる ことできるようになるね。」 一緒についてきた看護婦が奥村医師に言った。 「そうですか、そうですか、それはなにより。で、これからどこへ。」 「内藤さんの指示ね、これからこの娘に性感マッサージの訓練するね。」 看護婦の言葉にケンジは自分の耳を疑った。性感マッサージの訓練とはいったいどういう ことだろう。 「ほう、性感マッサージとは・・・内藤さんもよく考え付くなあ、そのマ ッサージで女性としての性感帯を開発させようと言うわけか。 はははっ、こいつは面白い。どうだろう、後学のために僕もついていっていいかな。構わ んよね、さあてこいつは楽しみだ。」 看護婦の返答も確かめず奥村医師はうきうきした 面持ちでそう言った。 エレベーターを降りるとそこはまた長い廊下が続いている場所だった。 ここは病院の出口に近いのか行きかう人も多い。その人々の多くが好奇のこもった目で全 裸で抱きかかえられるケンジを見ているのだ。 中国人男性の足取りはいらいらするくら い遅かった。 実際にはそうでもなかったのだが、マッサージ室につくまでの時間がケンジにはひどく長 く思えた。 ようやく別の部屋に入った一行を待ち受けていたのは白衣を着た1人の中年の 男性だった。 看護婦がその男性に中国語でなにごとかを話しかける。 2-3のやり取りがあって、ケンジはベッドの上に下ろされることとなった。 ケンジの股間は先ほど貼り付けられたガーゼで隠されているものの、大きくされたおっぱ いはそのままになっている。豊胸用のパッドを入れた両脇の手術跡もガーゼを当てられ、 バンソコウで止められているもののきれいな曲線をみせる胸を隠すものなどまったくない 状況だった。 「そんなに緊張しなくてもいいんだよ、もっとリラックスしてマッサージ 受けなさい。」 奥村医師がケンジの様子をを見て声をかけた。 しかし、緊張するなという方が無理だった。 ジェード・コネクション83 摩火 - 2005/05/31 21:25 - いきなり初対面の複数の人間に、強制的に女体化されたこの体を見られているのだ。 怒りよりも圧倒的な恥ずかしさでケンジは両腕で乳房を隠しながらも緊張のために震えださんばかりだった。 「クイソン、クイソン(リラックスして、リラックスして)」 中年男性がケンジに優しそうな声をかけながら自分の両手にパウダーをふりかけ始めた。 実はこの男性、名を「王清祥」といい、不感症の治療では中国国内で多少は知られた人 物だった。 特に彼を有名にしたのはこの性感マッサージで、王先生の手にかかれば性経験の一切ない どのような未通娘であろうとも、トロトロに溶け出しさほどかからぬ内に体の奥深くから 愛液を噴出してしまうという手業指技の持ち主との評判だったのだ。 そのことを聞きつけたマフィアなどが王先生を放っておくはずがない、この数年は中国マ フィアの大物に半ば監禁状態にされて、これも中国全土からさらわれてきた清楚な穢れな き乙女達の純潔を散らし淫欲界に落とす手伝いをしていたようなのだ。 その王先生はあ る日ジェード社の手により救出されてここに居る訳なのだが、それはこの物語とはまた別 の話となる。 さて、その王先生が今、男性から無理矢理女性の体に作り変えられたケン ジの女性としての性感を引きずり出そうとしているのだ。 これはある意味では王先生に とって挑戦的な課題だった。 6ヶ月間高濃度の女性ホルモン環境に置かれ、いくぶん体が女性化したとは言え、その前 の20年近くは男性の体だったのだ、しかも本人が望んで女性化したのではなく、強制的に 性転換されてしまった体なのだ。当然女性としての性感帯の発達などさほど望むべくもな かった。その体に女性としての性感を発達させようというのだ。それは正にヘラクレスの 偉業にも匹敵するくらいの困難さとも思えるのだった。 王先生は両腕にベビーパウダー をまぶしながらざっとケンジの体を観察した。 先生の技は漢方医学から来ている。 その患者の体質が陰陽のどちらの来ているかを一目見て判断できなければ名医とは言えな い。 王先生はケンジの体質と今の女体がどうすれば快感を感じるようになるかを一瞬で判断 してしまった。 男性たる陽と女性たる陰が今のケンジの体の中では入り乱れ調和を欠いている状態である ことは慧眼なる王先生には一目で見抜くことができた。 この体の場合はケンジの内在す る陰の力を高め一気に女性性を引き出すことが寛容なのだと王先生は確信した。 「クイソン、クイソン(リラックスして、リラックスして)」 王先生はケンジに優しそうな声をかけながらその体をうつぶせにした。 ケンジは少しほっとする。なぜならば大きくなった胸をみんなに見られることがなくなる からだ。 ケンジは単純にそう思っていたのだが、その体勢はかえって見物者から見ると けっこうエロチックなものだった。 6ヶ月間に渡り投与された女性ホルモンの影響により 、いまやケンジの体は女性らしい脂肪があちらこちらに付いていた。 以前のゴツゴツした脚も滑らかになり、お尻もふっくらと盛り上がり、更に肌がきれい な白さを見せ始めている。 それはどこから見ても全裸の女性がうつぶせにされていると しか見えなかった。 王先生はケンジの手の先からマッサージを始めた。段々と手から腕、 そして肩へとマッサージを繰り返していく。 これはリンパ腺の流れを良くするマッサー ジだった。 体中にはりめぐらさせれているリンパ腺の流れが滞ると体は堅くなり本来の生き生きした 生命力が失われてしまう。性感とはこの生命力の流れがうっ血せずにとどめなく流れてい る状態になっていなければ十分に感ずることができないのだ。 その状態に持ってきてか ら初めてケンジの陰の部分、すなわち女性性を引き出すマッサージが功を奏するという訳 なのだ。 王先生は両腕のマッサージを終えると次に両足にとりかかった。 両腕と同様につま先の先からていねいにリンパ腺の流れを促進していく。 しばらくするとケンジの体に変化が現れ始めた。 それまでの白く青白かった肌が少しずつ赤みを増してくる。 リンパ腺を整えたことにより、ケンジの生命力が回復してきた印だった。 そのケンジもマッサージが気持ちいいのだろう、じっとして王先生の手業に身をゆだねて いるかのようだった。 そして頃合よしと見たのだろうか、王先生は脇で固唾を飲んでじ っと見ている奥村医師達にニヤッと笑いかけると今度はケンジの太ももの内側からお尻に かけてマッサージを始めたのだった。 最初は特段の変化もなかった。 しかし、おだやかに太ももの内側からお尻にかけて軽いタッチでマッサージを繰り返す段 々とケンジのほほが上気して赤みを増してきたのが分かった。 今度は王先生はケンジの細くくびれはじめた腰から胸元にかけてマッサージをかけていく。 その頃にはケンジは明らかに普段とは異なる状態になっていた。 呼吸が荒くなってきて、時折顔を苦しそうにゆがめる。 王先生は次にケンジのうつぶせになった体をマッサージをしながらゆっくりと仰向けにし てしまった。 どういうわけかケンジはあがらいもしない。 目をつぶり、じっとされるがままになっているのだ。 それはケンジがこのマッサージの気持ちよさを受け入れている証拠のようにも思えた。 ついに王先生の手がケンジの乳房にかかった。 豊胸用のパッドを入れた傷口に触れぬようにして、乳房の周りから丁寧に揉み解すように マッサージをしていく。 あくまでも柔らかく、静かに乳房を揉まれる度に、ケンジの口が徐々にではあるが開いて いった。 そしてなにげない動きで王先生の手がケンジの乳輪を捉えた。 「あっん」 ケンジの口から可愛らしい声が漏れる。 それはどこから見ても快感を感じた女の声だった。 その声の色っぽさにケンジ自身が気がついたのだろう、恥ずかしさのために更に顔全体が 朱色に染まってくる。 しかし、一度火が付いた快感は直ぐには収まりそうもなかった。 続けて触れられる乳輪へのタッチにケンジは図らずもまた声を漏らしてしまう。 「ああっんっ」 流石に6ヶ月もの期間、女性ホルモンの支配下にあったせいなのだろうか、ケンジの乳輪 の性感は立派に発達しているようだった。その性感帯を王先生はたった一度のマッサージ で見事に掘り起こしてしまったのだ。 まさにその技は驚嘆に値するものだった。 「ああっ、ああっ、ああん、」 立て続けにケンジの口から小さな可愛らしいよがり声が漏れ始めた。 王先生の指が乳首を乳輪を、そして乳房全体を丸で弦楽器をかきならすかのように捉え、 その度にケンジの口からためらいがちではあるがよがり声が奏でられるのだ。 「おお、股間が、股間に染みが広がっていく。」 奥村医師が感嘆のささやき声を出した。 確かにその言葉通り、ガーゼでテーピングされたケンジの股間は液体の染みが少しづつ広 がっていくのが見て取れた。 なんと、ケンジは乳房へのマッサージだけで股間を濡らし 始めていたのだ。 そしてそれはケンジの女体化手術が完璧に成功し、女性器としての能力を立派に備えたこ とへの証明でもあった。 16.良太4 ベッドの上には全身を包帯で覆われた人体が横たわっていた。 それはまるでミイラ人間のようにも見えたし、とんでもない大事故で全身に大やけどを負 った哀れな犠牲者のようにも見えた。 しかし、犠牲者とちがうことはその両手足はストラップでベッドの枠に固定されていた ことだった。 その包帯人間はじっと身動きしなかった。ただ、かすかにではあるが胸が 呼吸のために上下動していることで生きていることが分かる。 更によく注意してみると、この人体は胸が隆起していることと、ウエストがキュッと細 くヒップが大きいことから女性であることがうかがい知れた。 しかし、この包帯人間は 正確に言うと女性ではなかった。 そう、この人間こそ悪魔のごとき陳先生の全身血液交換法と奥村医師の狂気じみた全身美 容整形手術の成果たる女性化させられてしまった良太その人であった。 驚くべきことに、あれほどの筋肉質の巨漢だった良太の面影はまったくない。 目の前に横たわっている女体としか思えない身体には良太どころか男性だったという証拠 などほとんどなくなっているのだ。 良太の体に同時に施されたいくつもの大手術は見事 に成功していた。 そして手術跡の傷口も大半が癒えているのだ。 では何故このように全身を包帯でぐるぐる巻きにされる必要があるのであろうか。 その時、良太のいる病室にノックもなしに入ってきた人々がいた。 それは内藤をはじめとする陳先生、奥村医師、そして看護婦達だった。 「どうかね、奈々子ちゃん。そろそろ自分の指でおっぱいとか触りながらオナニーしたく ってたまらなくなってきたんじゃあないかね。」 内藤はベッドの良太に奈々子という女の名前でからかうように呼びかけた。 「うううっ・・・」 ベッドの包帯人間の口からうめき声が漏れる。 しかしその声は以前の良太の野太い声と違い、甲高い女のトーンのうめき声だった。 「はははっ、いい声の高さになったね、もう女の高さの声しか出せないようになったみた いだね。」 良太のうめき声が内藤の指摘に恥じ入ったのか止まってしまった。 「どんな 顔と身体に整形されているか実は見たくて見たくて堪らなくなってね。 今日包帯が取れるというので真っ先に来てしまったのだよ。君もまだ見ていないんだろう 、どんな顔と身体になっているか。そこでだ、今日みんなで一緒に君の身体のご開帳式を やろうという算段なのだよ。」 良太はその言葉が分かっているのか分かっていないのか 無言だった。 この間、手術跡の治療をまったくしていないというわけではなかった。 むしろ傷跡の治療は丁寧だった。 ただ、包帯を取り替えるときや、体力を維持するため の運動時には良太は必ず厳重なる目隠しをされ、自分の手で身体にも触れないように両腕 を固定されていた。 これというのも、最後の瞬間に良太に完全に変容した自分の姿を衝 撃を持って見せたいというサディズムからだった。 「さあて、どんな美女に生まれ変わっているかなぁ、私としてはユンソナのような愛嬌の ある顔立ちになっていて欲しいところだけどね、もしそうだったらすぐにこの場で犯して あげよう。どうだ、男に無理矢理犯されればマゾ女の奈々子としてはとても嬉しいだろう。 」 内藤はネチネチと良太をからかいはじめた。 「奈々子の身体は若いピチピチした娘たちの血で満たされているからね、傷の回復も予想 したより数倍も早かったと聞いている。また肌もあっというまにモチモチした白い柔らか な美しい肌になったとも聞いている。いやあ、若い娘の血の威力はすさまじいねえ。」 ベッドの良太は無言ながら不安そうな様子で身じろぎしたようだった。 「さあて、いよいよケーキへの入刀・・・じゃあなかった、包帯の除去をしますか。じゃ あ看護婦さんお願いします。」 内藤は後ろの中国人看護婦を振り返りながら言った。 「ウォー シー(はい、わかりました)」 看護婦は短くそう答えた。その手には包帯を切り裂く鋏が握られている。 「じっとして、動かないことね。」 看護婦はそう言いながら良太に近づいてきた。 以前の良太ならば刃物と入っても単なる鋏くらいであればなんとも思わなかっただろう。 しかし、良太はその鋏に反射的に恐怖心を感じた。 「おとなしくする。約束するね。きれいな肌傷つけてしまうからね。」 看護婦はまず良太の四肢を固定している拘束ベルトを外した。 それから身を堅くしている良太の顔の包帯に鋏を入れ始めた。 看護婦の鋏が包帯を切り離していくにつれ、中から白い肌と長く伸びた髪が現れてきた。 最後に顔を軽く覆っている包帯を取り除くと、そこから現れたのはどこから見ても女性だった。 「ええっ」 最初に驚きの声をあげたのは内藤だった。 「陳先生、なんで奈々子はヒゲが生えていないんですか、それにまぶたなどアイラインを 引いているように見えますが・・・」 内藤が驚くのも無理はない。たとえ女性ホルモンの影響化にあっても、一度形作られた 毛根と毛母細胞ヒゲを伸ばそうとするはずだ。3ヶ月もの間包帯でぐるぐる巻きにされて いた良太の顔は一面のヒゲだらけになっていることは容易に想像できた。 しかし、今の良太の顔面は余分な毛など一本もない。いやそれどころか女の化粧を顔面 に施しているかのようにアイラインは黒くくっきりとしており、眉毛も女性のように形よ く細くなっている。それだけでも顔の印象はずいぶん違うのであるが、良太の場合はそれ 以外に顔のあごの骨を大幅に削りこみ、うりざね顔で以前より2回りくらい小さな顔に作 りこまれていた。 また、以前のあぐらをかいた様なずんぐりした団子鼻も細く小さく整 形されている。 そして酷薄そうだった唇はいまやぷっくりとした肉厚の官能的な唇へと変貌していた。 それは良太の以前の面影をどことなく残してはいるものの、どこからみても女の顔だった。 「いやあ、実はね、手術前と後に奈々子が意識を失っている間に何回かレーザー脱毛を 全身に行ったのですよ。そしてアートメイクもやっちゃいました。いわば刺青で化粧とい うわけですな。だからすっぴんの時でもお化粧しているように見えます。」 自慢そうに答えたのは奥村医師だった。 実は良太の手術跡の消毒や包帯交換の時にも強力な睡眠薬を処方し、良太が意識を失って いる間に処置を終わらせるという徹底ぶりだったのだ。 「うむ、そうですか、そうですか、しかし、ははあ、なあるほど、こりゃあ美人といって も言いすぎではない顔に仕上がりましたなあ。」 内藤は良太の顔を見て感心することしきりだった。 一方、良太は奥村医師のその言葉を聴きながら、自分がどのような顔立ちにされたのかひ どく不安な思いでいっぱいになった。 もし本当に女みたいな顔にされ、しかも化粧をし ているかのような刺青までされていたとしたら、誰も自分を男とは思ってくれなくなって しまう、常に周りから女扱いをされるようになることは屈辱以外の何物でもなかった。 「いやいや、これは失礼、奈々子ちゃんも早く自分の顔がどうなったか見たいだろう、 看護婦さん、彼女に手鏡を渡してくれないか。」 内藤の指示で、看護婦は鋏を左手に持ち替え、ベッドの脇の小物入れの引き出しから大 きい鏡を取り出した。 「さあ、見てみるね、あんた美人なったね。きっと男たちほって置かないね。」 看護婦の差し出す鏡を良太はしばらく受け取るのを逡巡した。 しかし、自分の顔がどのようになっているのか確かめたいという思いが強くなってきたの だろう、やがてためらいがちにその鏡を手に取った。 「ああ〜っ」 次の瞬間、病室に良太のすっかり甲高くなった黄色い悲鳴が響き渡り、手にした鏡をベッ ドの上に取り落とした。 それは一目見れば十分だった。 一目で良太は自分の顔が想像以上に大きく変えられてしまったことを見て取った。 小ぶりに、そしてうりざね形に削り込まれたあご、白い肌と大きく二重に整形された目、 眉毛は細く女性らしいラインで描かれている。 それは絶対に男性のものではなかった。 それはむしろセクシーで男を魅了してやまない一種の色っぽさを漂わせた女の顔つきだっ た。 そしてその顔面は幾つかの手術の縫合跡も生々しく残っていた。 しかし、その縫合跡すらもまた一種の不思議な人工的な魅力をかもしだしていた。 もし、この先良太がこの悪魔のごとき女体化病院を首尾よく脱出できたとしても、この 顔がある限り誰からも絶対に男性とは認めてもらえない顔立ちに変貌されていたのだった。 「はっはっはっ、どうだ、気に入ってもらえたかな、君の新しい顔は。もうこの先、君 は一生その女らしい色っぽい顔のまま暮らさなければならないのだよ。本当によかったね、 奈々子ちゃん。」 良太は自分の顔の変貌に強い衝撃を受けていた。しかし、それにも増 して良太の不安は自分の体の変化にあった。 顔がこれほど変えられていたとしたら、身 体は、自分の身体はいったいどうされてしまったのだろう。 良太のその不安を裏付ける かのように、包帯越しに良太の胸と腰は自分の想像しているものより大きくなっているの が見て取れたからだ。 「どうした、そんなに自分の身体のほうが気になるのかね、どう なっているか見てみたいんだね。」 内藤は看護婦に残りの包帯も切り取るように身振り で合図を送った。 鋏を持った看護婦は良太の腕から上半身にかけて慣れた手つきで包帯を切り裂いていく。 良太はその様子を茫然自失といった風情でただされるがままになっていた。 やがて包帯の中から白いほっそりとした腕が現れた。 それは筋肉のかけらもついていないと思われるほどの細腕だった。 鋏はなおも良太の身体を露にしていく。 胸の包帯が取り払われたとき、中からプルンという感じで飛び出してきたのは見事なまで に形よくととのった乳房だった。 良太は思わず息を飲み込んだ。 それは丸く大きく、そして誇らしげにツンと盛り上がりを見せていた。 「おお、立派なおっぱいだ。」 内藤は思わずそう呟いた。 それは本物の女でもちょっとやそっとではお目にかかれないぐらいの美乳と言ってもよい 品物だった。 良太のか細くなった腕がその乳房におそるおそる伸びる。 それはそこにあるのが信じられず、触って確かめざるをえないといった感じの動きだった。 そしておっぱいに触れた良太の手は、まるで電撃を食らったかのように激しく離れた。 「ま、まさか・・・そんな・・・」 良太の口から悲鳴とも独り言ともつかぬ声が思わずもれ出てきた。 「そのまさかだよ、いやあ、若い女性の血液というのは凄まじい威力だねえ、僅か数ヶ月 でこんな立派なおっぱいになってしまうのだから。極度の飢餓状態にあった君の肉体は、 女性の血液を入れられたとたんにまさに貪るように女性ホルモンも利用しつくしたようだ ねえ。」 実は良太の立派なおっぱいは女性ホルモンだけの作用でそうなった訳ではなかった。 ちゃんとした豊胸手術によりパットが胸に挿入されている結果なのだが、内藤はわざとそ の事実を伏せていた。これというのも、良太の身体が完全に女の血液に順応して巨乳とも いえる身体になったのだと思い込ませたいためだった。 その間にも看護婦の鋏は良太の下半身の包帯を完全に取り払っていた。 良太はその自分の股間を目の当たりにすることとなる。 良太の下半身は陰毛の一本も生えていなかった。完全につるつるにレーザーによって除毛 されていた。 そしてその股間にみじめに小さく成り果てた陰茎があった。 そして良太は自分のウエストがひどく細くされていることに気が付いた。それと同時に自 分のヒップがずいぶんと大きくなっていることにも気が付いた。 肋骨の一部の除去手術と骨盤の増大化手術のためだった。 その下半身は、股間に残るひどく場違いなモノを除いては完全に女性のものに変えられて いたのだ。 「いやあ見事見事、股間以外は完全に女性そのものになっているね。陳先生 、奥村先生、手術は大成功ですな。」 内藤は愉快そうにはははっと笑った。 「どうだい奈々子ちゃん、ここまで徹底的に女の身体にされてしまったからには素直に女 の子になりきるんだね。もう二度と元の男には戻れないんだから。」 内藤のその言葉は良太の耳に強く響いた。 男でありながら女の身に無理矢理変えられてしまった自分、もう二度と男には戻れないほ ど徹底的に変えられてしまった自分、恐らくこの先ずっと男の性欲を満たすための慰み者 となってしまうのだろうか。 良太はそう思った。 ものすごく恥ずかしかった。なんといってもおっぱいと大きなヒップの持ち主になってし まったのだ。この後男たちにいいように弄ばれてしまうだろうことは確実だった。 そう思ったとき、良太は自分が男の人に苛められ征服されることに興奮している自分がい ることに気が付いた。 苛められ、性的な恥辱を与えられるとどうしようもなく気持ち良 いのだ。 自分が男でありながら女の姿に変えられ、弄ばれることを想像するだけで興奮してくるの だ。 相撲界でもちょっとは名の知れたワルが女におとしめられ、男に性的な奉仕をしな ければならないことに生理的な嫌悪感はまったくと言っていいほどわいて来なかった。 こんなことは今までにまったくなかったことだった。 良太は本来の自分のように怒りたけり狂おうとした。 以前はドスの利いた声で、相手を睨み付けるようにして脅せば、大方のところは相手が震え上がり、地面にはいつくばって許しをこうたものだった。 それがどうだろう、そうしようという気がまるで湧いて来ないのだ。 いや、むしろ女の血をたっぷりと入れられたせいなのだろうか、自分が弱いみじめな、取 るに足らない存在で、相手を脅すことなどまったく出来なくなっていることに気がついた のだ。 良太にはここにいる男性達の方がはるかに立派で大きく逞しく見えた。 マゾ女の血は良太の心を大きく変容させていたのだった。 17.浅茅6  浅茅がその過剰なまでに女らしいワンピースを着終わったときに2人の男女が部屋に入 ってきた。 それは浅茅がはじめて見る顔だった。 この恥ずかしい女装姿を見られてしまう。そう思うと自然に浅茅は顔を隠すように俯き身 を堅くした。 部屋に入ってきたときにチラッと見た限りでは、女のほうは30歳半ばのかなりの美人だっ た。 男はまだ20歳台でビジネススーツを着込み、普通のサラリーマンのようにも見えた。 「あら、これが例のジャーナリストのおかまちゃんかしら。」 女性の口から顔に似合わないきつい言葉が浅茅に向かって発せられた。 流石の浅茅も女性に面と向かっておかまと言われたのにはショックだった。 顔を上げることもできずにますます恥ずかしげに俯いてしまった。 「まあ、可愛らしいドレス着ちゃって、わたし、本当の変態ってはじめて見たわ。」 女はなおもきつい言葉を続ける。 「ようこそ、池内さん、原さん、本社から連絡いただいてお待ちしていましたよ。」 チーフが入ってきた二人の男女に声をかけた。 「あっこれは、挨拶もせずに失礼しました。こちらが新人の原ゆかりさんです。 現地のスタッフとして働いてもらうということで、これから同行させていただきます。」 部屋に入ってきたのはジェードコネクション社の池内と原ゆかりだったのだ。 「原です。どうぞよろしくお願いいたします。」 ゆかりは丁寧にチーフやその仲間たちに挨拶をした。 その口調は浅茅への口調とはまったく違って礼儀正しいものだった。 「さて、メンバーが全員揃ったところですので、早速運搬船の出航する町まで行きましょ うか、今夜中には到着して夜間一般人には気づかれないように荷物をつみこまなければ。 」 チーフは2人に向かってそう説明した。 「・・・荷物・・・ああ、この変態おかまちゃんのことですね。」 ゆかりは合点がいったように浅茅のほうをチラッと見た。 「でも、手錠もかけていないし、大丈夫でしょうか、逃げ出したり暴れたりはしないので しょうか。」 ゆかりは心配そうな口調でチーフに尋ねた。 「ああ、そこは心配いらないですよ。じつはあばずれ調教器なるものがこいつの股間にし っかりと装着されていましてね、少しでもへんなそぶりをみせれば睾丸に強力な電流が流 れるようになっている。そのコントローラーはここにいる私の部下の全員が持っていると いうわけです。一度電撃を受けただけで、オボコ娘のように大人しくしおらしくなりまし たよ。はははは。」 チーフは愉快そうに笑った。 「まあ、それってとても面白そう、どうでしょう、私にも使わせてくれないかしら。」 ゆかりの目がキラッと光ったようだった。 「ああ、いいですともいいですとも、どうぞお使いください。ただしあまり電流流しすぎ ると睾丸が完全にイカレてしまいますので注意してください。・・・もっとももう睾丸な ど必要なくなるから構わないかもしれませんが」 チーフはゆかりに自分が持っていたコ ントローラーを渡した。 浅茅といえばそんな2人の会話を聞いて背筋がうそ寒くなるのを感じていた。 なんとか自分がヤクザの仲間ではないことを彼らに納得させる必要があった。 さもないと自分はこのまま外国の病院に連れて行かれて女にされてしまうに違いなかった 。 「あのう、すみません、是非話を聞いてください。違うんです、私はヤクザの仲間じ ゃないんです。誤解されていると思いますが・・・ギヤッ、ぎゃーっ」 浅茅の弁解の言葉は最後には悲鳴で終わってしまった。 ゆかりが有無を言わさずにコントローラーのスイッチを入れたためだった。 「ほほほっ、ものすごい効果だこと。今まで女性を食い物にしてきた悪党にはふさわしい 悲鳴だわ」 ゆかりは股間を押さえ悶絶する浅茅を冷ややかに見下ろしながら言った。 「ほうら、もう一回いい声でお泣き。」 ゆかりはまたコントローラーのスイッチを入れた。 「ウギャーッ、ギャー・・・や、やめて下さい。お、お願いします。あそこが、あそこが ダメになってしまいます。」 2回目の電撃に浅茅は悶絶し口から泡を吹きながらもゆかり に懇願した。そしてほとんど土下座をせんばかりにゆかりにひれ伏す。 もう限界だった。 こんな痛みをあと何度も受けたら睾丸が完全にダメになるだろうと思った。 「いいじゃあないの、どうせおちんちんもタマタマちゃんも切り取っちゃうんだから、 ダメになろうと関係ないでしょ。」 ゆかりはもう一度コントローラーに指を伸ばした。 浅茅はその様子を引きつった恐怖の表情を浮かべて見守るしかなかった。 「まあまあ、原さん、お楽しみは後で取っておくとして、出発の準備をしましょうよ。」 横からゆかりを止めてくれたのは池内だった。 思わず浅茅は安堵のため息をついた。 「そうですね、残念だわ。タマタマちゃんがダメになって男じゃなくなるまで何度でも コレ使いたいのに。」 ゆかりは本当に不服そうだった。 しかし池内の言葉に素直に従う。だが、その手にはチーフからもらったあばずれ調教器の コントローラーをしっかり握ったままだった。何か少しでも使うチャンスがあれば情け容 赦なく浅茅の睾丸に電撃をあびせるつもりなのは明白だった。 「ところで、原さん、この娘に化粧してやってはくれませんかね。どうもこのままだと男 顔のままなので、おしろい塗って、口紅でも差せば少しは見られる顔になるでしょう。」 池内がゆかりにそう言った。 「そうですね、分かりました。本格的にメイクはじめると1時間くらいはかかりますから、 簡単なものにしておきましょう。それでも印象はだいぶ変わるはずですから。」 以前化粧品メーカーの美容部員の経験があるゆかりは浅茅の顔を値踏みするようにみてか らそう言った。 「はいはい、じゃあ化粧用具はこれに」 若い男が気を利かせて浅茅の部屋から持ってきた女装用品のうちの化粧ポーチをゆかりに 差し出した。 「あら、ずいぶん手回しのいいこと。眉毛も細く剃っちゃっていいわよね。 」 ゆかりは周りの返答の言葉も聴かずにポーチから剃刀を取り出した。 「さあじっとして、動くと目玉を切っちゃうかもしれないわよ。」 物騒な言葉を吐きながらゆかりは嫌だとばかりに少し身をのけぞらせている浅茅のまゆげ をさっさと細く剃りとってしまった。 そして顔にファンデーションを慣れた手つきで塗っていくと、今度はアイライナーやアイ ラインを作っていく。 最後にルージュを塗られた浅茅は先ほどまでの浅茅とは別人のよ うな女顔になっていた。 「ほう、わずか10分の化粧でこんなに変わるとはなぁ、こいつ元々女になる素質あったんじゃあないのか」 チーフが感心したように言った。 「もっとじかんをかければもっと美人にしあげられますが、今はこんなものですね。」 ゆかりが誇らしげに言った。 鏡を見れない浅茅には自分がどのような顔に化粧されたか分からずにいた。しかし、彼ら の話し振りからすると、女らしい顔になっているようだった。 「さあ、これから出発だ。お嬢ちゃんも車に乗りたまえ。」 チーフにうながされて浅茅は化粧され、恥ずかしい女装姿のまましぶしぶ彼らのあとに従 った。 車は浅茅をさらって来たのとはまた違う大型の白いワゴン車だった。 その車内に 運転手と池内、ゆかり、チーフと後藤、浅茅を入れて6人が乗り込んだ。 浅茅は後部座席 の真ん中に座らせられ、左右を屈強なチーフと後藤が固める。 その上逃げ出さないようにと、浅茅は天井のリングにつながっている手錠に両手をかけら れた。 その結果、浅茅の両手はずっと電車のつり革につかまっているような状態になってしまっ た。 車の窓と運転席の間にはすべて厚いカーテンが引かれ、外から中をうかがい知ることはで きないようになっている。 ただ薄暗い室内灯だけが車内をぼおっと照らし出していた。 「よしいいぞ、出してくれ」 チーフの命令で運転手はリモコン式のシャッターが開くのももどかしく車を発進させた。 外は薄暗かった。 浅茅はその光景を見て明け方かと思った。しかし暫くすると暗闇が段々と濃くなってくる。 その段になって、浅茅は拉致されてからほぼ一日が過ぎたことを知った。 実は浅茅は薬で意識を失っていたので気がつかなかったのだが、その間に浅茅の身体には あばずれ調教器がしっかりと取り付けられていたのだ。そして拉致した男達がさらに浅茅 の身体に行ったことをこの後彼は知らされることとなるのだ。 浅茅はチーフの腕の時計を盗み見た。 19時になろうとしている頃だった。 そういえばひどく空腹なことに浅茅は気がついた。 昨日からほぼ24時間何も食べていないことになる。 何か食わせてくれと浅茅が言おうとした時だった。左側に座っているチーフの手が浅茅の ミニのワンピースの太ももに置かれたのだ。 最初は偶然手が置かれたのだと思い込みた かった。しかし、その手はいやらしい動きで浅茅の太ももを撫でながらスカートの裾に入 り込もうとしていた。 「や、やめて下さい。」 浅茅は思わず抗議した。 「何、何をやめて欲しいんだね。」 チーフが涼しい顔で答えた。 「その手をどけてくれませんか、お願いします。」 両腕の自由がきかない浅茅は目でチーフの手を指し示した。 しかしその手は止めるどころか、どんどんと浅茅のスカートの裾を割って中に入り込んで いく。 浅茅は男に触られるという嫌悪感で総毛だつのを覚えた。そして車に乗っている 他のメンバーがチーフのいやらしい手の動きを止めてくれないかとあたりを見回す。 「おや、チーフ、車内セックスしちゃうんですか。俺も次に犯っちゃっていいですか。」 浅茅の右隣の後藤はチーフの行為を止めようともせずに言った。 ・ ・・ま、まずい、こいつら本気で俺を犯す気だ。 浅茅は両隣の2人の男達の欲望でギラつく目の光を見てそう確信した。 しかし、両腕を手錠で天井に吊られている状態では逃げることさえ出来なかった。 「チーフ、どうせ港に着くまではあと5時間ぐらい走らなくちゃなりませんのでゆっくり お楽しみください。我々はファックシーンを見学させてもらいますよ。」 そう言って後ろを振り返ったのは前部の座席に座っている池内だった。 ゆかりも後ろを見ながらいい気味とばかりに嘲笑のこもった顔つきでこちらを見ている。 隣に座っている後藤が浅茅のパッドを入れた胸をワンピースの上から揉み始めた。 もちろん浅茅の胸は女性ホルモンで膨らませていないので感じるはずもなかった。それど ころかこれから陵辱されるという恐怖感と嫌悪感で鳥肌がたった。 「逆らわず、大人し くおじ様たちに身を任せたほうがいいわよ。おかまちゃん。」 ゆかりがニッと笑いながらわざとらしくあばずれ調教器のコントローラーを浅茅の顔の 前にヒラヒラさせる。 浅茅はひるんだ。もう3回もこの世のものとは思われない激痛に襲われている。 もう一度その激痛を味わうことを考えただけで浅茅の抵抗する心ははかなくもくじかれて しまう。 チーフの手が浅茅のピンクのレースのパンティーの上にかかった。 そして股間を女性に行うようにそっと揉んでいく。 浅茅のペニスはあばずれ調教器のバ ンドで後方に折り曲げられている。ペニスの亀頭の先端はちょうど女性のヴァギナのある 位置にまで曲げられ固定されていた。その亀頭部分をチーフはパンティの上からゆっくり とさすっているのだ。 「どうだい、今クリトリスいじっているからね、気持ちいいだろ う。」 チーフが浅茅の耳元にそんな言葉をささやいた。 「お願いします。本当にカンベンして下さい。なんでもします。どんなことでもやります から、本当にかんべんして下さい。」 浅茅は半泣きの声で彼らにそう懇願した。 「うるせえな、これでも咥えていろ。」 後藤によっていきなり浅茅の口にボールギャグがかませられた。 大きなボールが浅茅の口をいっぱいに塞ぎ、頭の後ろでベルトのストラップがあっというまに止められてしまう。 もはや浅茅はウーウーと唸ることしかできなくなってしまった。 「やれやれ、やっと静かになったか。」 チーフは浅茅の尻に手を回すと、スルッとパンティーを太ももまで押し下げた。 浅茅は それを阻止しようと両足を開いて脱がせまいとする。 何と言っても浅茅の肛門を守る唯一の存在がこの薄くたよりないパンティーなのだ。 これを脱がされてしまえば肛門は何もさえぎるもののない無防備なままにされてしまうの だ。 その時、浅茅の目にゆかりが手にしたあばずれ調教器のボタンに指をかけるのが見えた。 その瞬間、浅茅の抵抗の動きが止まってしまう。 あの電撃の苦痛は二度と味わいたくないものだった。 「そうそう、観念したかね、いい娘だ。」 チーフはそう言いながら浅茅のパンティーを足首まで下ろし、脱がせてしまった。 もうワンピースのスカートが腰までめくれ上がり、浅茅の下半身は丸出しになってしま っている。 しかし、それにしても妙な光景だった。 顔には女の化粧を施され、かつらまで被せられ、ピンクのフリルのついた過度に女らしい ワンピースを着ているのに股間は男である証拠にあばずれ調教器という名のペニスバンド をつけられている。 それは倒錯したエロシズムをかもし出していた。 「あら、このおかまちゃん足の毛も陰毛もないのね。自分で剃ったのかしら。」 確かにゆかりが気づいたとおり、浅茅のすね毛はおろかペニスバンドで拘束されている股 間にも1本の毛もないのが見て取れた。 「ああ、脱毛クリーム使ったんだ、薬で意識がなくなっていたのでね、コレ幸いとばかり に・・・」 チーフが浅茅の股間をいたぶる手を休めずに言った。 浅茅はあわてて自分の下半身を見下ろした。 確かに下半身から足にかけてあった毛がすっかりと失われているのが見て取れた。 ペニ スバンドで拘束されている男性器がみすぼらしいぐらいに子供っぽく見える。 「それだ けじゃあないぜ、ついでに腸内洗浄までやっちまった。これでケツにぶち込んで もウンチがつく心配はいらねえ。もちろんその後にバイブもとどおりに挿入しておいてや ったけどな。」 横から後藤が口を挟んだ。 浅茅は唖然とした。こいつら、人が気を失っているのをいいことにそんなことまでしたの か。 「こいつったら、ケツの穴にバイブつっこんだままネグリジェ着て寝ていてさぁ、 すっげえ変態おかまでやんの。そのくせ俺らにケツ掘らせるのがいやだってよ。まっ、い やよいやよもいいのうちって言うからなあ、オカマの心はわからねえや。」 後藤はそう言いながら浅茅の肛門から垂れ下がっているバイブのスイッチを入れた。 たちまち浅茅の体内深くにもぐりこんでいる器具が細かく振動を始めた。 「あっっ」 思わず浅茅が小さな声を発する。 「へへへっ、どうだい、バイブはもともと自分で入れたんだから感じるよな。だけど本物 の男の肉棒の方が何倍も感じてしまうぜ。突っ込まれたら最後、お願いやめちゃいや、も っともっとって自分からおねだりするようになっちまうぜ」 浅茅は両手で自分の耳を塞 ぎたかった。もう彼らの性的なあざけりの言葉を聞くのはたくさんだった。 しかし、吊 られた両腕は思うようには動かせなかった。 どうみても絶体絶命の状況だった。 浅茅は自分の身にこんな悪夢のような出来事がふりかかったことがどうしても信じられな かった。 抵抗すれば股間に恐怖の電撃を受けて悶絶してしまう。かといって抵抗しなければ浅茅 の肛門は両脇の男によって犯されてしまう。 浅茅はどうしたらいいのかまったく分から なくなってしまった。口にはボールギャグを噛ませられているので相手にやめてくれと懇 願することもできない。 浅茅は必死の形相で哀れみを請うようにチーフを見つめた。 「おお、その顔、その顔、哀れな娘が陵辱に怯える顔だ。益々犯したくなる顔だ。」 どうやら浅茅の努力も逆効果だったようだ。その顔は益々チーフ達の加虐心に火をつけたようだった。 チーフはいつの間にか自分のズボンを足元まで下ろしていた。 その股間に黒光りする垂直な肉棒を見たとき、浅茅は目の前が真っ暗になるのを感じた。 ・・・だ、ダメだ、マジでやばい。 チーフの肉棒から顔を背けるように反対側を見た浅茅はそこに座っている男もまたズボン を自分の足首まで落としているのを発見した。 その語頭は自分の肉棒を自分でしごきながら順番が来るのをいまかいまかと待っていた。 浅茅は自分の身体がチーフによって軽々と抱え上げられたのを感じた。 チーフが浅茅の太ももに手を入れて幼女のオシッコスタイルで抱えあげたのだ。 ついで浅茅は自分の体内で振動しているバイブが引き抜かれたのを感じた。 浅茅の肛門から外に出たバイブはとたんにブーンという大きな音をあたりに響かせる。 そして、こともあろうに浅茅の身体は車の座席に座っているチーフの真上にあるのだ。 このままチーフが浅茅の身体を真下に下ろせは、浅茅の肛門は必然的にチーフの黒光りする肉棒で貫かれてしまうことになる。 浅茅は絶望的な思いで首をイヤイヤというように横に振った。 ・ ・・も、もう駄目だ。 浅茅はそう思った。 ずいぶん長い時間、浅茅は空中に抱え上げられたままの格好でいたように思えた。 その時間があまりにも長かったものだから、浅茅の心にひょっとすると犯されずに済む かもしれないという希望がわき始めたその時だった。 浅茅の身体はゆっくりとチーフの 肉棒の上に下ろされ始めたのだ。 まず感じたのはチーフのペニスの先端が自分の肛門に当たった瞬間だった。 それからスローモーションのように浅茅の身体はどんどん下に下ろされ、それとともに堅 く太い肉棒が浅茅の体内にめり込み始めた。 「うっ、ううーーーっ」 浅茅は絶叫した。いや、絶叫したつもりだった。しかしその声は口に咥えられたボールギ ャグによりかき消されたうめき声にしかならなかった。 直前までアヌスに入れられていたバイブのせいで、チーフのいきり立ったペニスは何の抵 抗も受けることなく見事に浅茅の体内に収まってしまった。いやそれどころではない。浅 茅の体重により後背座位の形でチーフの肉棒は根元深くまでしっかりと食い込んでしまっ たのだ。 ・・ああっ、ついに入れられてしまった、チンポ入れられておかま掘られちま った。どうしよう・・・ 浅茅は焦った。 なんとか離れようと身体を動かすと、肛門から今までに味わったことのない変な感覚が襲 ってきた。 ・・い、嫌だ、このままおかま掘られて、女にされちまうの嫌だ・・・ チーフがゆっくりと浅茅の身体を上下に動かし始めた。 ・ ・・あっ、頼む、動かさないでくれ、ケツが変になっちまう・・・ しかし、そんな浅茅の思いもボールギャグのおかげで口にすることができない。 浅茅にできることはただじっと待って、相手が早く果ててくれることを願うのみだった。 「あらっ、嫌だ、この娘興奮しているんじゃあないの。あそこ大きくなっていない?」 犯される浅茅の様子を前の座席から身を乗り出すように観察していたゆかりが大声を出した。 確かに、浅茅のペニスバンドで固定されたペニスは明らかに増大しているようだった。 その証拠に特殊繊維性のストラップが浅茅の肉棒に食い込まんばかりになっている。 ・・・そ、そんな、ち、違う、これは何かの間違いだ。 浅茅は頭の中で必死に反論した。 しかし、その浅茅自身も自分のペニスが意に反してエレクトしていることに気がついてい ないわけはなかった。 「本当かい、どれどれ」 チーフが浅茅をバックから貫きながら浅茅の折りたたまれたペニスの先端に手を伸ばした。 「おお、本当だ、亀頭がでかくなっている。先走り汁も出ている。」 自分の男根により浅茅が興奮しエレクトしていることにチーフは気をよくしたようだった。 「はははっ、いい娘だ。ほりゃ、もっともっと気持ちよくしてやるぞ。」 チーフは浅茅の亀頭を指でしごきながらも自分の腰を更に大きく動かした。 ・ ・・ああ、ダメだ、触るな、それ以上動かさないでくれ。 浅茅は狼狽しながらもそう思った。まさか自分が男におかまを掘られながら射精するなん てことはありえないはずだった。 しかし、現実は違った。 浅茅の折りたたまれたペニスは今にも白い恥ずかしい粘液を発射せんばかりになっていた のだ。 チーフが何度も何度も下から大きく浅茅の尻を突き上げた。そしてその度に浅茅 の頭は真っ白になり何も考えられなくなってくる。 「うおっ、よく締まるぜ、さすが処女のおまんこだ。」 最後にチーフが大声で言いながらこれまでにない激しさで腰を突き上げた。 その瞬間だった。 浅茅は自分の体内に熱いどろどろとしたスペルマが放出されるのを感じた。 そして浅茅のストラップで拘束されたペニスもまた熱い白濁した液体を発射してしまった のだった。 「はっはっはっ、同時にイッてしまうとはなあ、もうすっかり女になりきっ ちまっているぜ」 あれだけの激しい運動にもかかわらずチーフは呼吸さえ乱さずにそう 言った。 「本当ね、ほんとうにお尻にちんちん入れられてシャセイしてしまうなんて、 本物の変態おかまよね。もうこうなったら早くちんちん切り落として本当の女の子にして もらったほうがいいんじゃあないの。」 ゆかりがわざとらしく呆れたという口ぶりで揶 揄する。 「それというのもチーフのペニスの逞しさとテクニックが良かったからじゃあないでしょ うか。ここまで女性化するとあとが楽ですね。尻にペニス入れられて射精したということ は何と言っても性的対象が女性ではなく男性になったということですから、後は自然にど んどん女性化が進行しますよ。」 池内も口々に浅茅の心にグサッとくるようなことを言 う。 肝心の浅茅といえば、最後のフィニッシュの激しい動きのためかまだ両肩で息をしている。 口からではなく鼻からしか呼吸できないために、息が苦しそうだった。 しかし、本当は自分が肛門に男性のペニスを入れられてイッてしまったことに対する自己 への嫌悪感と羞恥心のために顔を上げられなかったのだ。 ・・ちくしょう、何だってオ レは射精しちまったんだよ。こんな恥ずかしい女の格好させられてレイプ同然に男に入れ られてイッちまうとは・・・情けない。これじゃあますます連中にオレが女になりたいん だと思われちまう 浅茅は自分を攻めつづけた。しかし、自分が男の膝の上で後背座位でいってしまった事実 は変えようもなかった。 「ほらほら、いつまでセックスの余韻に浸ってるんだ、そのいやらしいでかいケツ持ち上 げないか。」 チーフが手にテッシュを持って浅茅の身体を上に押し上げた。 それまでしっかりと根本まで食い込んでいたチーフの半立ちになったペニスがヌルッとい う感じで浅茅の肛門から出てきた。 同時に大量に放出されたチーフの精液もまた浅茅の 肛門からトロッと出てくる。 「いやあ、久しぶりに興奮したな、ずいぶんいっぱい中出 ししちまった。」 チーフはそう言いながら自分のペニスと浅茅の肛門をティッシュでぬぐった。 「チーフ、次はオレの番、いいですかね。」 隣に座っている後藤が横から声をかけた。 「おう、いいとも。好きなだけ犯してやれや自分からケツ振っておねだりするようになる ぐらいうんと気持ち良くさせてやれや。」 チーフがパンツとズボンをずりあげながら言った。 「へへへっ、チーフ、実は俺、バックスタイルが好きなんです。天井の鎖外してワンちゃ んスタイルにして犯っちまっていいですか。」 「おう、いいぜ、好きにしな。ワンちゃ んでもブーちゃんでも好きな体位でニャンニャンしたらいいだろうが。」 チーフがこと もなげに言った。 「へへへっ、いいってさ、お嬢ちゃん。これからメス犬みたいに四つんばいになって後ろ から入れられるんだぜ。どうだ、嬉しいだろう。」 後藤はポケットに手を入れると鍵を 取り出し、天井から下がっている鎖に止められた浅茅の手錠を外した。 つかの間の自由を得た浅茅だったが高速で走っているワゴン車から逃げ出すわけにもい かなかった。 「ほら、さっさと床にひざまずいて、両手を使って四つんばいになれよ。 」 後藤は乱暴に浅茅を四つんばいにさせた。 大型のワゴン車は室内空間が広く作ってあり、浅茅がそのような格好で四つんばいになっ ても窮屈というほどではなかった。 四つんばいになると必然的に浅茅のワンピースのミニスカートはお尻の上までめくれ上 がり、裸のその部分が大きく露出することとなってしまった。 「へへへっ、いいケツじ ゃあねえか、でもちょっとでかさと柔らかさが足らねえな。2日後には性転換病院に入れ てやるからそこで男が涎を垂らして喜ぶようないやらしいおまんこにしてもらえるし、本 物のおっぱいにもしてもらえるぜ。」 後藤は浅茅の尻をなで上げた。 「うううう・・・」 浅茅はまたしてもうめき声を出した。 先ほどの後背座位よりも雌を感じさせる恥ずかしい体位だった。 まさにその体位は女として男に徹底的に征服されることを如実に表した体位だった。 そしてなお悪いことに、このワンちゃんスタイルこと後背位はいつ男のペニスが浅茅の体 内に挿入されるかわからなかった。 一切さえぎるもののない無防備な浅茅の尻は男の侵 入してくる気配を感じ取り、細かく震えていた。 恐ろしいわけではない。 それは男の身でありながら女の化粧と服を強要され、ついに強姦同然に輪姦されることに 対する深い恥辱と羞恥心によるものだった。 浅茅はその地獄のような屈辱にさいなまされ、しかも、最初のセックスで自分のいってし まったことに対する嫌悪感で居ても立っても入られない状態だったのだ。 「さあて、お嬢ちゃんは性転換手術終わったらめでたく色んな男たちとセックスするよう になるからな、きっとありとあらゆる穴という穴に突っ込まれると思うから、その練習の つもりでしっかり腰振るんだぜ。」 若い男がそういいながら浅茅の肛門にゆっくりとペ ニスを押し当ててくる。 ・ ・・ああ、まただ、また男に入れられちまう・・・ 浅茅は肛門の入り口にいやらしいモノが当たるのを感じながらもそう思った。 チーフに先ほどセックスされた影響だろうか、浅茅は自分から相手のペニスの狙いを外 すようにすることがどうしてもできなかった。 身体は男の命じる体位のまま、魅入られ た様に四つんばいのまま尻を上に持ち上げている。 それはどう見ても自分から喜んで後 背位でセックスされるのを待ちわびる女の姿にしか見えなかった。 「へへへっ、いい娘だ。 大人しく俺様の肉棒を入れられるのを今か今かと待っている。どうだ、俺様の肉棒を入れ て欲しいか。」 後藤は浅茅に問いかけた。しかし、ボールギャグで言葉を封じられてい る浅茅に答えることができるわけはなかった。 「入れて欲しいって言っているわよ。早 くおちんぽ入れてってせがんでいるみたい。」 ゆかりが前の座席から声をかけた。 見るとゆかりの手は自分のスカートの中に入ってさかんに動いている。 どうやら浅茅が犯かされる場面を目の当たりにして強い性的興奮状態に陥っているみたい だった。 車内の狭い空間は淫らな空気が支配しまっていた。 ゆかりは我慢できなくなったのか隣に座っている池内の手を掴むと自分のおっぱいに押し 当てた。 池内も心得たものですぐにゆかりの胸を揉み始める。いやそれだけではなく 、池内のもう片方の手がするするっとのびるとゆかりのスカートの中に入り込んだ。 「あっ、ああっ、気持ちいい。」 ゆかりの情欲にゆがんだ声が車内に響き渡った。 「おおっ、前の座席でもお楽しみを始めやがった。俺たちも負けちゃあいられないぜ。」 ゆかりと池内のいやらしい行為に刺激されたのか心なしか浅茅を犯そうとしている後藤のペニスがさらに堅く勃起したようだった。 「いくぜ、姉ちゃん、覚悟しな。」 その声と同時に浅茅の体内に男のいきりたったペニスが侵入してきた。 そしてそのままの勢いで激しくピストン運動を開始する。 「うう・・・・ううっ・・・うっ」 その肛門を出し入れするピストン運動の激しさに浅茅のうめき声が一層高まった。 最初にチーフに犯されていただけのことはあって、挿入もピストン運動もなめらかでまっ たく痛みはなかった。 いや、むしろどんどんと気持ちよくなってくるのだ。 ・ ・・ううっ、何でだ、何で気持ちいいんだ・・・ 浅茅は狼狽した。 またもや浅茅の肉体は自分の心を裏切って予想外の快感を浅茅の脳に送り込んでくる。 ・・じょ、冗談じゃあない、これじゃあ丸で・・・ああっ・・・気持ちいい・・・ 丸で女じゃないか・・・くっくう。 チーフが先ほど浅茅の体内に中出しした精液が潤滑液の代わりをしているためなのだろう か、チーフの時よりも数倍強い快感が浅茅を襲った。 浅茅が感じていることを察知した のか、後藤の動きも一層の熱が入る。 チーフが浅茅の口に噛ませられているボールギャクを外した。 一気に楽になった呼吸とともに浅茅の口から発せられたのは悲鳴ではなく、女のような よがり声だった。 「あっあーん、い、いい、気持ちいいっー、あっあっあっ、だめぇー、 気持ちよすぎるぅーーー」 浅茅は何も考えられなかった。 既に頭の中は快楽のうねりで真っ白になっていた。 それでも自分が女みたいなよがり声を上げていたことは意識していたが、もはやそれを恥ずかしがっている余裕など一切なかった。 浅茅は後藤の腰の動きに合わせて、自分の尻を振り、後藤のチンポに強く押し付けた。 そのことによって一層の快感が浅茅を襲う。 前の座席でも派手なよがり声が聞こえてきた。 ジェード・コネクション108 摩火 - 2005/06/26 16:34 - 前の座席でも派手なよがり声が聞こえてきた。 「ああんっ、ステキよ池内さん、ああん、ああーん」 それは後藤の上にまたがるように座ったゆかりだった。 スカートで覆われて見えないものの、座位で池内の股間にまたがって座っているゆかりの あそこには池内のペニスが深々と差し込まれていることは明白だった。 そのことを知った浅茅の口からはゆかりに負けじと更に派手なよがり声が漏れ始めてきた 。 「ああっ、ああーん、すごーい、ああーん、いく、いく、いっちゃうーーーもっと、 もっと、もっとついてぇーー」 それは丸で女同士が男に貫かれたよがり声を競っている かのようだった。 18.ケンジ3 ケンジはあれから何回も王先生のもとへ通わされていた。 もちろん、女性としての性感帯増進治療のためだった。 最初のマッサージで乳房を揉まれ、思わず愛液で股間をしとどに濡らしたものの、その状 態になるまでは1時間もの入念な全身マッサージが必要だった。 それが5回、6回と王先生 の治療を受けるたびに股間が濡れてくる時間がどんどん短縮していく。 病室にいるほとんどの時間、ケンジはどうとでもなれという半ばふて腐れた態度だったの だが、王先生のマッサージの時間は少し違った。 変な話だが、王先生の性感帯マッサー ジを受けて快感に溺れその余韻に浸っている間だけ自分が女に性転換されたという酷い現 実を忘れることができるのだ。 それは麻薬に溺れて自己逃避をする人間の心理とどこか 似ていた。 ケンジの性転換手術後3ヶ月が過ぎようとしていた。 季節はいつの間にか初夏の様相を呈していた。 とは言っても、ケンジには今が何月何日か判らない。 ただ、気候がずいぶん暑くなってきたことと、それに合わせてケンジが着せられるネグリ ジェがより薄手のベビードールタイプに変わってきたことにより何となく間もなく夏にな るんだなと思っていた。 ケンジの身体にもあちらこちらにメスが入れられていた。 顔の整形も何度となく繰り返され、あごのラインも鼻のラインも、そして歯並びも整形さ れていた。今のケンジは目もとのぱっちりした美女の顔になっていた。 そしてケンジの 整形された個所はそれだけではなかった。 ウエストを細くするために、肋骨の一番下を除去され更に鉄線の入ったコルセットでギリ ギリに絞られていた。 息をするだけでも苦しい。ケンジは自然に男性のような複式呼吸 ではなく、女性のように胸で浅い呼吸しかできなくなってしまった。 また、ヒップを大きくするためにパッドを入れる手術も行なわれた。 そのためにケンジの身体はずいぶん前から注入され続けている女性ホルモンの影響とあい まって、今では美しい曲線を描く整形性転換美女になっていたのだ。 ケンジは週に一回の王先生の治療を受けるために中国人の男性看護士に促されてベッドの 下のヒールの高い赤い色の婦人用サンダルを履いた。 その時に2日前に体内に埋め込ま れた女性ホルモンのカプセルの傷跡がうずく。 奥村医師はこのカプセルは5年間の間少し ずつ女性ホルモンを体内に溶かし出すから、今後はホルモン注射はいらないと言っていた。 確かにこれまでの女性ホルモンの注射は痛かった。 女性ホルモンは静脈に直接注射するのではなく、筋肉の間に薬液溜まりを作り出すように 打つのだ。その時筋肉と神経が圧迫され痛みが感じられる。 そのわずらわしい痛みがな くなっただけでもケンジはありがたかった。 ここまで徹底的に改造され、性転換までされたとあっては、今更女性ホルモンのカプセル を体内に入れられてももうどうでもよかった。 ケンジは座れと言われれば座り、膣の洗 浄をすると言われればだまってパンティーを脱ぎ両足を開いた。感情の動きもなくただ能 動的に生きている、そんな精神状態になっていたのだ。 ケンジはベビードールネグリジェのまま立ち上がり、薄いピンクの婦人用ナイトガウンを 羽織った。 王先生のマッサージ室にはこのところこの格好で通っている。 歩けるようになってからはもう全裸で抱えられながら連れて行かれるような屈辱的なこと はなくなってしまった。 「だいじょうぶか、手をかすか」 いつもケンジについている中国人の男性看護士が片言の日本語で言った。 彼はケンジがいたく気に入ったらしく、少しでも会話をしようと日本語を猛勉強していた。 なにくれとなくケンジの近くにいつも居たがり、そしてなにくれとなくケンジの世話をし た。 おかげで日常的な生活や意思疎通にケンジが困ることもほとんどなくなっていた。 「大丈夫、王さん、自分で歩けます。」 ケンジが看護士に言った。 この看護士も苗字を王といった。しかし性感マッサージの王先生とは血のつながりはない。 ケンジはこのところ乱暴な男言葉は使わなくなってきている。 とはいってもあからさまな女言葉を使うのはまだためらわれたので、どっちともつかぬ言 葉遣いになってきていた。 そのケンジは王看護士に先導されて病室を出た。 今ではハイ ヒールのサンダルによろけることもなく、女性らしい足取りで歩くこともできた。 要するに踵から歩くのではなく、つま先から先に地面に足がつくようにして歩けばいい のだ。 そのコツはすぐに飲み込むことができた。 病院の廊下にカツカツというケンジの サンダルのハイヒールの音がこだまする。 いつものエレベーターに乗り、いつもの廊下を通って王看護士とケンジはマッサージ室 に着いた。 「ホウアンイン(いらっしゃい)」 気さくな王先生の声がケンジ達を迎えた。 暫くの間王先生と王看護士が何事か相談しているようだった。 ケンジにはその中国語の会話が分からないので、いつものように羽織っているナイトガウ ンを脱ぎ、ベビードールネグリジェもはらりと下に脱いだ。 今ではすっかりと豊かな盛り上がりを見せた形の良い乳房が露になる。 パンティーを穿いたままケンジは治療用のマッサージ台に仰向けに横たわった。 「美保さん、今日、うつぶせで治療する、先生言ってる。」 王看護士がケンジに言った。 いつもと違う体勢の指示にかすかにケンジは戸惑った。 しかし、大人しく先生の指示に従い、うつぶせとなった。 やがて王先生のマッサージが始まった。 いつものように手足の先端からのリンパ腺マッサージだったが、ほどなくしてケンジの呼 吸が荒くなってくるのが分かった。 白い透き通るようになった全身の肌に赤みが増して くる。 王先生はケンジの身体を持ち上げて四つんばいの姿勢を取らせた。 そしてしごくようにケンジの乳房の周りをやさしく揉みあげていく。 すっかり女性としての性感が開発されてしまったケンジの口からはほどなくして悩ましい あえぎ声が聞こえてくる。 お尻を持ち上げているようなケンジのパンティの中心部はす でにねっとりと濡れているのだろう、染みがどんどんと広がっているようだった。 「ああ、うんっ、ああっ」 女の子の声の持ち主にされてしまったケンジのそのためらいがちなあえぎ声はどのような 男でも耐え切れぬくらいの悩ましさだった。 ケンジは目をつぶり、うっとりとした表情 で王先生の性感マッサージに身をゆだねていた。 そのために自分のパンティーに手がか かり、するっと下に下ろされたときも性的なエクスタシーに浸っていたために直ぐに反応 することができなかった。 そして次の瞬間、自分の身体の中に何かが挿入されたのを感 じた。 「あっあん!」 その時の強い快感にケンジは思わず大きな声を出した。 最初、何が起きたか分からなかった。 王先生はケンジの横に座り、両手でケンジの豊かな乳房を揉みしだいている。 その体勢でケンジの股間に何かを入れるのは不可能だった。 ケンジは股間を襲う快感に あえぎながらも肩越しに後ろを振り返った。 そこには王看護士がいた。 そしてこともあろうに後背位でケンジの手術で作られたヴァギナを犯しているのだ。 王看護士はケンジにぞっこんほれ込んでいた。 そしてスキという思いが日増しに大きくなっていき、毎日が悶々とする日々を送っていた のだ。 そのただならぬ様子をいち早く察したのが性感マッサージの達人王先生だった。 王先生の慧眼はこの青年の恋を案じ、一計を編み出したというわけだった。 すなわち、性感マッサージをしている最中のケンジを犯せば、その情欲の力によりたちま ちケンジを王看護士の虜にすることができると請け負ったのだった。 そこで2人は示し合わせてこの日はいつもとは違う体位、つまりケンジに余計な拒否や疑 念をい抱かせることなく王青年がケンジのヴァギナに己の思いのたけを注ぎ込める体勢を 指示したのだった。 最初はだまし討ちではないかと渋っていた王看護士ではあったが、 ケンジを自分のものにできる唯一のチャンスであることを王先生に説得され、今回の行為 に及んだという訳だった。 そしていざケンジが四つんばいの姿態で王先生の奇跡の指で よがり声をあげたとたんに、王青年の理性はどこかへ完全に飛んでいってしまった。 王先生のマッサージに合わせ、淫らに、そして自分を誘うようにくねるケンジのパンテ ィーに包まれた魅力的なふっくらとした尻を見ているだけで王青年の股間の器官はこれま でに経験したこともないぐらい堅く雄雄しく怒張してしまった。 もうどうにも辛抱堪らなかった。 そこで王看護士は自分のズボンとパンツを下ろすと、ケンジの後ろに回り気が付かれぬ様 にケンジのセクシーなピンクのパンティーをするするっと脱がせたのだ。 パンティー脱がせて見ると、そこには王青年が夢にまで見た魅力的なものがあった。 見た目には二枚貝そっくりだった。 ただそれは男を知らぬ純粋なピンク色に輝いていた。 脱毛処理をケンジの股間に施しているために、貝の周りには余分な毛は一切なかった。 そしてその二枚貝の合わせ目はいくらか口を開けていた。 その開いている口から涎のような愛液がねっとりと染み出していることを王青年は一瞬で 見て取ることができた。 その二枚貝の開口部は丸で王青年を誘うかのように怪しく濡れ、くねっていた。 かくして王青年は首尾よくケンジのヴァギナに己のペニスを挿入することに成功したと いう訳だった。 そして王看護士はゆっくりとピストン運動を開始した。 王先生の性感マッサージによる愛液にまみれたケンジのヴァギナが王看護士のペニスを包 み込み、ねっとりと絡みつくように快感を貪っているようだった。 最初、ケンジはやめ てと言うつもりだった。しかし、脳天を直撃するかのような快感の波が次々とケンジを襲 ってくる。 「あっ、あああっ、あーーーーっ、いやぁーーー、き、気持ちいいっーーー ー」 ケンジは思わずあられもない快感に声を張り上げた。 「ああっ、美保サン、好きだ、愛しているよぉーー」 負けじと王青年も声をあげた。 その言葉を聞いた途端、ケンジの胸はキュンとなってしまった。 jade04.txtに続く