スキャンダル−  作: 舞         スキャンダル (1)  西山精器総務部長の岩城裕児は、東京田町の自社ビルの最上階にある役員応 接室に電灯も点けずに先程から潜んでいた。 総務部長の岩城が潜んでいる場所は、広々とした応接室の窓際に設けられた バーのカウンターの中である。 そのカウンターの中からは、皮張りの高価そうな大きなソファーが置かれた 応接セットが見渡せる。 今。西山精器では、病気で気が弱くなった社長の勇退が噂されており、専務と 常務がメンバーを集めて虎視眈々と次期社長の椅子を狙っているところである。 「岡崎常務のセックススキャンダルを暴くのだ。常務秘書に男を起用したとこ ろを見ると、彼は美青年が好みなのかも知れない」 幸田常務派の番頭とも言うべき岩城は親分の幸田常務の命ずるままに、行動を 開始している。 岩城総務部長は、常務担当になった秘書の野田義樹が独り残業している時に、 この応接室でレイプもどきに犯してしまっていた。 (1、 秘書室の出来事  今年の4月から秘書室に移動となり、岡崎常務の担当秘書となった野田義樹 は27歳、本当のところは分からないが男好きではないかと噂されている岡崎 常務のたっての希望で、秘書になったのではないかと言われている。 実際、秘書になった義樹は、小柄で色白であり、女にしたいような美青年で あった。彩色兼備の秘書室の他の美女達と比べても遜色はないほどである。 その気がある男だったらば、抱いて女にしたいと思わせるような男性であった のである。  常務付き秘書の義樹は会社の秘書室で常務の帰ってくるのを待っていた。 岡崎常務はとっくに帰宅していたが、総務部長の岩城が手を廻して、義樹を 会社に残していたのであった。 西山精器の自社ビルの最上階の役員フロアーに残っているのは義樹独りであり、 他の女性秘書達はもう帰っていない。 「大変だね。遅くまで・・・」 事務机に座って伝票を整理している義樹に近づいた部長の岩城は、労いの言葉 を掛けていた。 「今、運転手から連絡があってね・・・常務は真ッ直ぐ帰宅をするそうだ。君 も、もう帰っていいそうだ!」 「そうですか? じゃぁ・・終わりにします」 岩城は見回る振りをして、秘書の控え室から隣の応接室へと足を運んだ。後ろ で義樹の声がしている。         スキャンダル (2)  「そうだ! 帰る前にウィスキーのストレートでも作って呉れないか?ここ に来ると高級モルトが飲めるんだよな・・・」 隣の応接室に入った岩城は、豪華な革張りのソファーに身を沈めて言った。 義樹は帰ろうとしたが会社の上司で、次期役員候補の噂がある岩城総務部長に そう言われては、帰るに帰れなくなっていた。 折角羽織った明るい紺色の背広を脱いで、ストライブのワイシャツ姿になり、 バーのカウンターの中に入って、ストレートのウィスキーを作ってチーズの 盛り合わせと共に、岩城の座っている応接セットまで運んだ。 「いや、ありがとう。君も1杯どうだ! いいものを今から味わっておくのも 大切なことだよ」 岩城は恩着せがましく言って、モルトを咽に流し込んでいる。 「では、1杯だけいただきます」 あまりお酒に強くない義樹は、折角、岩城総務部長がそう言ってくれるのだか らとウィスキーの薄めの水割りを作って、岩城の反対側のソファーに座ろうと する。 「ここに座りたまえ!!」 岩城は自分の座っているロングソファーの隣を叩いて命令した。 「はい」 <この部長の親愛の情かな?> と思いながら拒否する理由も見当たらず、岩城部長の右側に腰を下ろした義樹 である。 「如何だね、慣れたかね?」 岩城は義樹に持参させたウィスキーを煽ってグラスを置くと、義樹の薄い紺色 のスラックスの膝の上に右手を置いた。 義樹はハッと息を飲んだ。しかし、相手は会社の上司である。 身体を硬くするしか方法はなかった。 しかしそれは、義樹をものにしようと思っている岩城には、承諾ととれるほど の動きでしかなかった。 「いいだろう・・・?」 岩城は今まで男を抱いたことはなかった。しかし、幸田専務から言われている 「男好きの岡崎常務のセックススキャンダルを暴くのだ」との指令を遂行するた めには、義樹をものにするのが一番手っ取り早いと考えたのである。 もし、近い将来常務が義樹に手を付けて義樹が常務派に入るとしたらば、内部 スパイとして活用は十分に考えられる、メリットは大きいと踏んだのだった。         スキャンダル (3)  何が「良い」のか?、岩城の言葉が解らなかった義樹は、何か性的なことを されるのではないか?と思い当たりハッとして部長を見た。 ウィスキーの水割りのグラスをテーブルに置いた義樹の肩に岩城の手が廻され て、グイッとばかりに引き寄せられている。そして、「アッ」と驚いて開いた 唇には部長の厚い唇が張り付いていた。 大柄でガッシリとした岩城は、小柄で華奢な義樹にあがらう隙を与えなかった。 義樹のワイシャツとスラックスと言う服装さえ気にしなかったらば、岩城の取 った行動はまるで、酔客がバーの女の子を手篭めにする時のようだった。 男性にキス、それもディープキスをされたことのない義樹は仰天してしまって 、二重瞼の眸を見開いたまま部長を見ていた。  総務部長の岩城は本気に成りつつあった。 相手がOLか何かであったなら冗談で済ませるところだが、会社の部下でしか も男である。 陵辱に失敗したなら、自分の命取りになるだろうと思ってはいた。 義樹の首根っこを押さえつけ大柄な身体を押付けておいて、舌を義樹の口中に 入れてデープキスを強いていた。 百戦錬磨の岩城のキスは旨かった。口の中に舌を入れられて、歯の内側まで 舐められている義樹は頭がボーゥとなってしまっていた。 <男にキスをされているんだ>と言う思いはもう無くなっていて、自分が女に なったように感じていた。 <口の中にも、こんな性感帯があるものなんだ・・>と言うことを思い知らさ れて紅くなっていた。送り込まれた唾液が口中に溜まり、咽を鳴らして飲み込 んでいた。 不思議と汚いなんては思わずに、むしろ甘く美味しかったようだ。 クニャクニャになってしまった義樹を見て、岩城は「これならいけそうだ・・」 と確信したようだ。キスをしながら肩を押えていた右手をずらして、義樹の履 いているスラックスの前に廻して、ベルトを緩めファスナーを下げている。 そして、ベルトの金具が外されたのも気がつかないほど夢中で唾を飲み込んで いた義樹をソファーに押し倒していた。 押し倒された義樹はその時になって初めて、スラックスの前のファスナーを 降ろされていることに気づいている。 陵辱されそうなことに気づいた義樹は怖くなって、夢中で腕を突っ張って抵抗 しているが、その腕は簡単に外されてしまっていた。 会社のなかでしかも、人がいないとは言え役員応接室で、男の自分が襲われ るなんて考えてもいなかった義樹と、最初から自分の派閥のために義樹を陵辱 しようと狙って入ってきた岩城の意気込みの違いは、その体力差よりもあった ようだ。         スキャンダル (4)  「あっ。嫌〜・・」 履いていたスラックスを脱がされて、一瞬ひるんだ身体を裏返しにされて、突き 出したお尻の白いブリーフをスルリと下ろされて義樹は悲鳴を上げました。 四つん這いになった義樹は慌てて右手でブリーフを掴んでいたが、頭からソファ ―の長椅子につんのめっていた。 そして、身体が伸びきってしまって、白いブリーフは完全に岩城部長の手に収ま ってしまっていた。 白いお尻が現れ出ている。今取った白いブリーフに比べても劣らないような真っ 白で全く毛が生えていなくて、一見して女のお尻のような尻であった。 岩城は興奮する自分を覚えていた。 さっきまでは、本気ではないと言うことは無かったが、何んか男を姦すと言うこ とで引いている部分があったのだが、義樹の女のような白い尻をみて、本気に なったのだ。 「嫌です。堪忍して下さい・・・・」 下半身を丸出しにされてしまった義樹は、両手で男の急所を押えて後ろを向い て蹲っていまっている。下半身がスッ裸の状態では、逃げることも不可能であ った。 弱々しく、上司の部長に哀願するしか方法はなかった。  「俺はお前を好きになってしまったんだ。今日ここで、どうしても姦りたい んだ」 俺の出世のためにと言う言葉は飲み込んでいたが、今は「好きなのだから姦る」 と言うことが大部分を占めているような気がしている。 言いながら、スーツの内ポケットに入れてあったラブオイルの小瓶を取り出し た。すこぶる女好きの岩城は常時コンドームとローションはスーツのポケット に用意してあった。 そして、黒に近い紺のスーツを脱ぐと、ガラステーブルの反対側のソファーの 上に投げた。もう、そのソファーには明るいブルーの色の義樹のスラックスと 白いブリーフが投げられていて、その上に黒っぽいスーツは投げかけられてい た。    (2  陵辱  総務部長の岩城は応接室に掛かっている水晶時計をチラリと見た。 後1時間半程で、守衛が夜間の見回りをする時間だった。「急がなければ・・」 と、思った。 震えている白いお尻を片目で見ながら、岩城は急いでズボンとパンツを脱いだ。 岩城の下半身は激しく勃起していた。(続く)         スキャンダル (5)  それは旺盛な叢の中で90度以上の角度を保って、先端の小さな亀裂からは 血が吹き出しそうなほど怒り狂っていた。 岩城は先程、義樹の白いお尻を見て彼を犯したいと思ったときから、こうなっ ているのを知っていた。 スポットライトの光が岩城の男根に当たって、床にその巨大な影を映している。 「嫌ですぅ・・イヤァ・・」 姦されると解って義樹は叫んだ。 恥じらいのために脚を曲げる格好のせいか白い尻は、華奢な身体の割りには以 外と大きく、岩城の目には写っている。<女のようだ・・>と岩城は思った。 「悪いようにはしない。痛いこともしない。だから・・姦らせるんだ!」 身体の前面を隠すように斜め後ろ向きに震えている白い尻に、岩城は挑み掛か った。 「君が好きになった・・・だから、姦りたい!」 陳腐な言葉を繰り返しながら、応接セットのソファーの上で震えて下半身裸に なった岩城の巨大な男根を驚愕の表情で見つめている義樹の着ていたワイシャ ツを捲り上げている。 義樹の白いお尻と背中が顕になった。その背中が捩れてストライブのワイシャ ツに映えて悩ましい。 「大人しくするんだ!!」 真っ白な背中に右手を置いた岩城は、左手で先程スーツの内ポケットから取り 出したラブオイルの小瓶を取りながら言っている。 ピックと白い背中が波打った。 左手の指先でプラスチックの瓶の蓋をピッと開けて、後ろを向いて四つん這い になった義樹のアヌスに狙いを定めたのです。 義樹のそこは美しいピンクの襞が放射線状に走ってピッチリと締まっていて、 男に荒らされた跡はない。 岩城はもしかして、常務の岡崎がもう既に義樹をものにしてしまっているのか と、危惧していたが、まだのようで心底安心をした。 そして、義樹のその処女を奪うことが出来ることに心から喜んでいたのです。  「イヤ・・イヤ・・嫌です」 美しいとも言えるピンクの筋が整っているアヌスにプラスチックの瓶の口を 当て、中のオイルを搾り出す。義樹は嫌がって尻を振るが、それは抵抗とは 言えないものだ。 右手で白い背中を撫ぜて、左手の指先で搾り出したオイルをアヌスに塗って いる。 義樹は27歳の今日まで女とはセックスをしたことが無かった。美青年と言う ことで社内にも社外にも言い寄ってくる女は多かったのだが、義樹が臆病だ ったからである。 義樹はお尻を振っている。 口では「イヤ、イヤ」と言っているが、そのお尻は以外と気持ち良さの感覚を 追っているものと岩城は感じた。         スキャンダル (6)  ラブオイルでヌルヌルしてきたアヌスを揉み解して、岩城の中指の1本は楽 に入るようになっている。 中指を真っ直ぐに立てて、ズボズボと抜き差しを繰り返す。  <こ奴のアヌスは・・素質があるんじゃないか?> アヌスが柔らかく馴染んできたように思えて、岩城はそう考えた。 今まで、女のオマンコの方ばかり気を取られて、アヌスの方をおざなりにして いたのが、惜しかったような気が岩城はしている。 岩城は人差し指も加えてみた。少しは「イタイ」と言うかも知れないと思ったが 、義樹の喘ぎと表情は変わらない。 内部に入れた2本の指を別々に動かすと、義樹の喘ぎが激しくなった。内部は 意外と広がっていて、ヌルヌルと湿っていた。 オイルを付けているせいかクチュクチュと音がし始めていた。 「イヤァ・・・そんなに・・・」 音を立てないで〜と、言うように義樹が甘ったるい声で囁く。 <これじゃぁまるで・・・女の穴のようだな>岩城は思う。 指は何時の間にか3本になって、激しく内部を掻き混ぜていた。    ふと岩城が時間が気になったように、応接室にかけてある豪華な水晶時計を 見た。あまり守衛が廻って来るまでには時間がなかった。 彼は、あまり愛撫にだけは時間をかけているわけにはいかないと感じている。 それに、それにだ・・・岩城の男性自身も入り込むのを待てない状態になって いた。 「そろそろオマンコに入れさせて貰うぞ!。大丈夫だ。痛くはしないから・・」 この時点でもまだ、本格的に義樹を女にしてしまおうとは思っていなかったが 、岩城は女と姦るときにはオマンコと言う言葉を言っていた。 ストライブのワイシャツを着たままの義樹の白いお尻を軽く叩いて、仰向けに なるように促す岩城である。 散々アヌスを嬲られた義樹の心は、もうどうでも良くなってきている。女陰を 弄繰り回された女のような気持ちになっていたのだ。 何故か、素直に頷いて、ソファーの長椅子の上に横になった。 ネクタイを付けたままの義樹のワイシャツをたくしあげ、悩ましげな白い胸ま で顕にした岩城は、横たわった義樹の両脚を掬い上げて、先程のラブオイルを 垂らして嬲ったアヌスを剥き出しにした。 女好きの岩城は男は抱いたことがないが、女のオマンコ以外の穴にも入れたこ とはある。 女の裏口に入れるときは、必ずと言っていいほど、その女の両脚を肩に担いだ 屈曲位の体位犯すことが多かった。女の膣に入れているのと違って、女に膝を 立てさせての姿勢ではアヌスの位置が高すぎて男はどうしても膝立ちの姿勢に ならざるをえない。岩城はそれが嫌いだった。 岩城としては女の顔が見えない後背位で姦るよりも、女の顔が見えることは 楽しみの一つだったのである。 男も女も肛門の位置に変わりがあるはずはないと思っている岩城は、今日も 当然のように屈曲位の体位である。         スキャンダル (7)  「入れるぞ!いいか!!」 岩城は力強く言うと、アヌスに当てたカチンカチンに張った男根を押付けた。 いかにも黒くて使い込んだと言う感じのその赤紫の男根を、肛門に押し当てら れた義樹は呆然としていたのだ。岩城部長の男の性に当てられたようだった。 いつもなら、女のオマンコを犯すときは、いや、女の裏門を犯した時も、それ がどんなにいい女であろうとも、岩城は決して焦らないことにしていた。 男根をアヌスに当てておいて少しずつ、ちょっとずつ、女が痛がると引いて、 本当に3mm前進させて2mm引くと云った方法で貫通させるのを常としてい た。 ところが、今夜は違った。 そんなに時間が無かったこともあるが、会社のそれも、役員応接室で秘書を犯 すと言うシチエーションが、岩城の興奮を誘っていた。 女だから優なしく振舞うと言う岩城の心の中に、今夜の相手は男じゃないかと 言う意識が無かったと言うと嘘になる。 岩城のカチンカチンの剛直は処女地を力一杯突き破っていた。  「ヒィィィ・・・イタイッ・・」 身体を裂かれるような激痛に襲われた義樹は、大声で悲鳴を上げるはずだった ・ ・・ ところが、上になった岩城の大きな口が、義樹の叫ぼうとした口腔を塞いで義 樹の声は外には漏れていない。 岩城は自分のアヌスには男に触らせたことも無かったが、女のアヌスは2〜3度 破っていた。その時も、ほんものの処女を破るよりも優しく入れてやったのだが、 彼女達は痛がって絹を裂くような悲鳴をあげている。ラブホテルの壁を通して 聞こえてしまうのではないかと、心配したほどであった。 今夜は応接室と言うこともあり、何時他人が来ないとも限らない。おおきな悲鳴 を上げさせる訳にはいかないと、咄嗟に思った岩城は無理な体勢であったが、 義樹の口を封じたのである。 両脚を肩に担いでいる体勢は口を義樹に届かせるには、圧し掛かって二つ折りの 体勢を強くして、深く折り曲げなければならなかったのだが・・・ 圧し掛かって行ったために、岩城の太い剛直はいよいよ深く義樹の後ろに入っ ている。 「ヒィィ・・や、やめて・・」 二つ折りにされて肩に担がれた脚の外側から腕を張って岩城の胸を押している 義樹の腕は、普通でない窮屈な姿勢のために全然力は入っていない。 暫く、三角形の頂点のような形の白いお尻に男根を突きつけたまま、口を塞い でいた岩城は、義樹が抵抗の素振を示さなくなったのを見て口を離した。 「大人しくするんだ!ここは会社の中だ。・・・騒いで人が来たらどうするの だ。お前だって男に犯されているところを見られてクビになるのは嫌だろう ?」 岩城の下になっている義樹が今の言葉に怯えたような表情を作ると、騒がれて 他人に見つかればクビになるのは自分の方だと思いながら、岩城は余裕を持っ てきた。 こうして、組み敷いている義樹の半裸の身体を見ると、決して太っている訳で はないのだが、どことなくフックラとしているのに気付いた。 抱いている白い脚にしろ、さっきまで岩城の胸を押していて今は頭上に投げだ されている腕も、男性特有の筋っぽさはなく白くて女のような感じがする。 <この秘書の男を俺の女にしてやろう・・・> 岩城は決心している。 乳房を作って玉も取ってしまって、サオありのニュウハーフにして、いや、咽 の手術をしたほうがいいだろう・・常務どころか専務にも抱かせたら、俺は この西山精器の社長になれるかも知れないと思ったのだ。 それには、後1時間でイカさなければ・・・・と、感じていた。         スキャンダル (8)  腰から二つ折りにされている義樹を真上から見下ろす形になっている岩城か らは、義樹の顔はさっきまでは痛みで歪んでいたが、今は涙で潤んでいるが 平静に戻っている。 「動かすぞ!!いいか?」 暫く動かさずにいて安らかな顔になりつつある義樹に命令口調である。 「・・・・・」 義樹は頷いた。口の中で「はい」と言ったようだった。 義樹の意外に素直な態度に岩城は喜んでいた。強い男性に命令されると、素直 に従うようで可愛いとさえ思っている。  岩城は、更に傷まないようにソロリと男根を使った。 そのアヌスは岩城が突き入れた時は襞が中心に集まって薄紅色が消えて白い色 になったが、再び、埋め込んだ太い男根を抜く時は中のお肉が盛り上がって、 見るからに痛々しい。 しかし、若いだけあって、切れてはいないようだ。血も出ていないようだ。 「あれだけ酷く入れたのに、あれだけ痛がっていたのに、切れてはいないよう だ!若いから柔軟なのだろうか?・・・それとも、こいつは素質があるんじゃ ないかな?」岩城は思い。自分の男妾にすることに決めたのだ。 岩城は一度抜き去った自分自身を、もう一度突き入れた。 「ああ、あっ・・あうっう・・」 力一杯入ってくる岩城に義樹は思わず悲鳴を上げていた。 その声は決して嫌がったり、痛がっている声ではない。むしろ喜んでいる嬌声 に岩城は思えている。 岩城は自分が、今突き入れている穴に、のめり込んで行くのを感じていた。そ の穴の感触はとても良かったのだ。 引き抜く時には襞が絡みつき、女陰には無いキツサが岩城を夢中にさせ、突き 入れるときには、深い穴の中に入れている感覚があり、岩城の先端の丸い形を した物が分け入るヌルッとした感覚が何とも言えない。 岩城は女にするように、抜く時はユックリと抜き差し込むときはグィッと腰を 入れていた。 「あぅっ、あぅ。・・・ああ、そんなに・・・」 連続しての突き入れに眸を瞑って、義樹の表情は歪んでいる。 ピッチを上げたり緩めたりして岩城はその表情の変化を楽しんでいたが、義樹 のその言葉によって、切迫しているのを感じている。 「出すぞ!出してやる!!ううむッ・・・」 今までよりアヌスの最も深い所を付いて止めて、ドバーッと吐き出している。 その僅か直前に義樹は、巨大になった大砲の根元から精液が昇ってくるのを 知覚していた。その感覚は太い大樹の中を何か新鮮なものが這い上がってくる ように義樹には感じられていた。 「ああ・・あっ」 義樹の感じている声が聞こえていた。 こうして、義樹は岩城の女とさせられてしまったのだ。         スキャンダル (9) (3) 美樹と言う女  義樹を犯した後、青い顔で泣いている義樹を宥めて自分の女になることを 承諾させた岩城は週に1度は義樹を女として抱いている。 「義樹じゃ色気もないなあ・・美樹にしよう。いいな?」 「美樹は女になったのだから、女言葉を使ってもっと女らしくなれ!」 「いずれは西山精器の社長になったら、美樹は俺の秘書として勤めるんだ。艶 やかな女秘書としてな・・・」 岩城は抱くにあたって、いつもそんなことを義樹を女として扱っていた。 義樹も女として扱われることに徐々に快感を覚えているようであった。今では 会社でこそ女装をしないが、普段の生活は女装して女として、いや美樹として 過ごすことが多くなっている。  「最近、常務に誘われるのよ・・・わたしの父と同じ年齢のこともあって、な んだか嫌だけど、余り強くは断れないし・・・・如何したらいいかしら?」 岩城との関係を持って2ヶ月を過ぎた頃、岩城との爛れるようなセックスの後で 、寝物語に美樹の方から言いにくそうに切り出してきた。 上昇志向の強い岩城は内心喜んだ。自分の計画がまた一歩近づいたと思った からだ。 「常務と寝たらいい」 女にした義樹の手前ちょっと考える振りをした後、岩城はそう言った。 美樹を女にして育てて、これほどの女にしたのは自分だと思っている。それは 美樹に対しては愛情も感じてはいると思っていた。しかし、今、自分が役員へ の階段を昇るためには、常務に美樹を抱かせるのが一番手っ取り早い方法だと 考えたのである。 「そのことについて、一つ頼みがある。美樹と岡崎常務とのセックスを盗撮さ せてはくれまいか?これは、俺の出世に係ることなんだ」 岩城はそう言って嫌がる義樹を口説き落とした。 今しばらく考えている常務秘書の彼女が頷いたのを見て、酷く嬉しそうに下卑 た笑を浮かべていた。 義樹は嫌そうだったが、好きになった総務部長の彼に振られてしまうのが怖そ うだった。 「わたしの人生は彼の出世に係っているのだ」と、思ったようだった。 「わたしを愛してくれているの?」 急に不機嫌になって岩城に背を向けた義樹に「これは拙い」と思ったのであろ う、岩城はその夜、初めて3回戦まで挑んでいる。 冷房の効いた室内ではあったが、文字通り汗みどろになって義樹の白いツル ツルの肌に、いつもの3倍の愛撫を施していた。 義樹は岩城のその様子に愛されていないことはない、常務と寝てくれと云う ことをシブシブながらも了承したと岩城は思ったのだ。         スキャンダル (10)  「退社時間が過ぎたら、常務に役員応接室に呼ばれているの。そこでわたし 襲われるかも知れないわ・・・先に応接室に隠れていて・・・」 それから2週間ほど過ぎた或る日、義樹から、(いやもう美樹と呼んだほうが いいだろう)美樹から岩城の携帯にメールが入っていた。 岩城は自分の画いた図面通りにことが運んでいることに、ニヤリとしながらそ のメールを消している。 6時ちょっと過ぎに秘書室を覗くと、室長と常務秘書の義樹しか残っていない。 岩城は総務部長としての職務で室内を点検しているような様子で、秘書室長に 近づき空調機の様子を聞いている。 帰りがけに室長に悟られないようにそっと、義樹にウインクをした。 岩城はそのまま役員応接室に忍び込んで、応接室に設けられたバーのカウンタ ―の中に潜んだのである。  時刻は8時を少し廻った刻であった。 “パチンッ” エンジ色のセパレーツ姿の女子事務員の服装をした女の人が、応接室の明かり を点けた。 カウンターに潜んでいる岩城が頭をもたげて良く見ると、西山精器の女子の 制服に身を包んで女装した義樹、いや美樹だはないか。 もう、何処に出しても可笑しくは無いほど女になった美樹を見て、一瞬我を 忘れてフラフラとカウンターの外に出て行くところであったが、自分自身の 出世の為だと思い出して我慢をした岩城であった。 エンジのセパレーツに身を包んで腰つきもスラリとした美樹の後ろからは、ダ ブルの濃紺のスーツ姿の岡崎常務が入って来たのだ。 岩城は思わず飛び出さないで良かったと、胸を撫で下ろしている。 岡崎常務は応接室に入ると、デップリと太った体躯を応接セットのロングソフ ァーにドッカとばかりに腰を下ろす。 ロングソファーは岩城の隠れているバーのカウンターからに対して直角の方向 を向いている。常務は座ると岩城のほうからは丸見えであった。 常務は座る時にチラリとこちらを見たような気がして慌てて首を竦めた岩城で あった。 「さあ、しゃぶってくれ!」 命令するような岡崎のだみ声に、慌ててカウンターの内に亀のように竦めた頭 を擡げている。 ガラスで出来ているセンターテーブルを足で退かした岡崎常務は、上衣のスー ツを脱ぎ去ってズボンの窓から赤黒い男根を晒していた。 ソファーに浅く腰を下ろして股を大きく広げた常務は、自分の秘書にした野田 義樹に男性自身を咥えさせようとしていた。         スキャンダル (11)  額にかかったカールした髪を左手で払い上げた美樹は、幾分顔を強張らせて 自分の父親と同じ年齢の常務の持ち物にルージュの濃い唇を被せている。 しきりに舌を廻して吸いたてているのであろう、美樹の化粧した艶やかな頬が しきりに凹凸をくりかえしている。 岩城は自分が教え込んだ美樹の口唇奉仕を思い出して、グランスが大きくなっ てきた。 「おおうっ・・・うむっ」 幾らか薄くなっている頭がソファーの背もたれに掛かり、上向いた常務が唸り 声を漏らす。 紅の剥げた口唇を退けた美樹が、ほっそりとした女みたいな顔を上気させて、 美しく化粧をした面を上げ含羞の笑みを浮かべている。 岩城にも見せたことの無い艶っぽい微笑に、カウンターの中から覗いている 岩城は嫉妬さえ覚えていた。 美樹が貌を上げたことで、スポットライトに照らされた岡崎常務の持ち物は 45歳になる岩城の男根に勝るとも劣らぬ長大さで、エラの張り出した見事な 亀頭を持っていた。 美樹の唇から吐き出されたその男根は張り切って、咥えていた美樹の唾液に よって艶やかに光っていた。  「ケツマンコをしてやるから、ソファーに上って真っ白なケツを出せ!」 「そんな・・・」 常務とは思えぬ乱暴で下品な言葉を聞いて、美樹は恥ずかしがって、絶句した。 「今さら恥ずかしがることも無いだろう?女のあたしを犯してくれといったのは 何処の誰だったかな?」 「そんなこと・・・言いません・・」 男にしては端正な目鼻立ちのはっきりした化粧した顔が見る見る真っ赤になり、 恥ずかしげに小さな声で否定した美樹を眺めつつ、常務はガハハと笑った。 岩城がカウンターの陰から見ていると、眸の下を朱に染めた彼女が立ち上がっ てハイヒールを脱ぐと、ピンクのタイトスカートをたくしあげている。 美樹のその表情は彼女が欲情を兆してきた時の貌であることを、岩城は知って いた。 美樹は光沢のあるダークブラウンのパンティストッキングと赤い小さなパンティ を一緒に女のような優雅な仕草で脚から抜き取ると、丸めてガラステーブルの 上に、この上なく恥ずかしげにそっと置いた。         スキャンダル (12)  「約束だからな・・・」 岡崎常務の声が低く響いて美樹がテーブルの上に置いたパンストとショーツを 置いた手を離さないうちに、常務の手は素早くそれを奪っている。 <何が、約束なんだろう?> 岩城は不思議に思って身を乗り出すと、岡崎は丸められた赤い布と脚から抜か れたダークブラウンの薄い布を鼻の下に持って行ってクンクンと臭いを嗅いだ。 この時の常務の顔を岩城は忘れることは出来ない。鼻下は延び切って面はだら しなく緩み、眸は恍惚として焦点が合っていないように見えた。 岩城は岡崎常務が臭いフェチであることを確認した。 岩城はハッと気付いた。岡崎常務の痴態を撮影するためにここに来ていること を・・・ 今の美樹の履いていたパンティとパンストの臭いを嗅いでいた表情を写さなか ったことを悔やんだ。 美樹と見ている岩城が、突然のことで呆然としていると、赤い布を嗅いでいた 恍惚としていた常務の顔に生気が戻って、赤鬼のような顔になっていた。 「ケツを出さんか・・!」 もう一度云っている。 再度命令された美樹は屈辱に貌を歪めながら、ロングソファーの上に揚がり犬 這いの姿勢を取っている。エンジのツウピースのミニスカートはたくしあがり、 剥き卵のような真っ白なお尻が半分以上見えている。 岡崎は美樹のお尻の後ろに斜めに座ると、ミニを凄く厭らしい手付きで捲くり あげている。ツルツルと光って眩しいような輝きを放つお尻は、クネクネと 誘っているように恥じらい、顕になって行った。 「ああ・・・ッ、イヤァ。常務・・・」 秘書の美樹が女のような甲高い、鼻に掛かった悲鳴をあげている。 美樹の声は岩城がオヤット思ったほど、彼女の表情を焙り出したような艶かし い響きを帯びていた。  岡崎がソファーから立ち上がった。そして、己の分身をお勃ったまま膝立ち になって、秘書の丸々とした形の良い白いお尻を両手で鷲摑みした。 「アン、入れて・・入れて下さい・・・」 常務秘書の義樹がむずかるように白いお尻をくねらせて、女の声で差し迫った ように言っている。 「どこに入れて欲しいのかな・・・?」 「お尻に・・美樹のオマンコに・・・」 常務のダミ声が響き、美樹の恥ずかしげな小さい声が答えている。 「ケツに入れて欲しいのか?ケツマンコをしたいと言うんだな・・どすけべな 女だな」 岡崎ははき棄てるようにいっている。秘書の義樹を思い切り辱めて、女にしよ うと言う魂胆だと思える。         スキャンダル (13)  「わたしは・・美樹はスケベな女よ。常務さんの太いものを、そこに・・」 「そこにって、此処か?グチャグチャになっているここのことか?」 姦られることを想定してオイルを塗ってあったのであろう、岩城と付き合い 始めて端正ではなくなってしまった美樹の排泄の穴を、岡崎は指を突っ込んで 掻き回している。 カウンターの陰から見ている岩城の方まで、ベチョッベチョッと言う音が聞こ えるような気がしてくる。 「ああっ、イヤァ・・美樹のお尻にそんな音を立てないでェ・・・。ケツマン コに・・早くぶち込んでェ・・」 美樹はもう、発情したようにそう言って、色白の岩城と付き合うようになって 大きく成長したお尻を振り回していた。 岩城は耳を疑った。まるで美樹が別人の女、いや、牝のように思えたからだ。 普段の美樹は女にされても羞恥を忘れない女であったからである。 岩城は激しく興奮していた。右手はズボンのファスナーを開き、昂然と勃起し た男根を掴み出して扱いていた。 岡崎常務が美樹のオイルを塗ったアヌスに、今にも湯気が立ち昇りそうな巨大 な男根を押し込んだようだ。 「ヒーィィ、イッ・・」 後ろを向いている美樹の引きつったしゃくりあげるような声が聞こえている。 「美樹の後ろの穴は締りがいいのう・・・なんて言うケツマンコをしているん だ?ん・・」 常務が己が突っ込んだ後ろの穴の締りの良さに感嘆の声を漏らして、大きな腰 を揺すりたてた。 秘書の野田義樹がすすり泣きを始めて、女装するときに冠ったウィッグの髪を 振り回すように淫乱に乱れ始めた。 岩城は2人の性技を盗み見る興奮と、自分の女を盗られたような怒りの感情の 中で、デジカメのシャッターを押し続けていた。 4) 逆スパイ  岡崎は自分が常務になった4年前から幸田専務との間で、いずれは社長の 椅子を争うことになることを想定していた。 常務の岡崎はその巨体に似合わず、緻密な頭脳と豪胆な行動を得意としていた のだ。自分が秘書にした美男子の野田義樹をおとりとして、「常務は男好きでは ないか?」と言う噂を意識的に流したのである。 そして岡崎は部下に対しては傲慢な幸田専務がマゾ男ではないかと、以前から 思っていたのである。 そこで、探偵社を使って幸田専務の行動を内偵していたのである。そして、あ るSMクラブでの幸田専務のMプレイの様子をビデオに撮っておいてあった。 その上、会社の役員会議室にはビデオカメラを隠して設置したあった。幸田専 務派が役員会議室で良く密談を重ねている情報を得ていたからである。 その隠しカメラが以外な映像を捕らえていた。専務派の番頭である岩城総務部 長と自分の秘書である野田義樹のアヌスでの性交である。 しかも自分の秘書はレイプをされているのである。 岡崎常務は秘書の野田義樹を自分の懇意にしている割烹に連れ出して詰問した。 そこで、岩城とのセックスビデオを義樹本人に見せて言った。 「美樹と呼ばれているのかね?岩城総務部長と付き合っているんだって?女に なりたいのかね?」 常務のこの言葉に義樹は、「秘密にしている岩城とのことも知られている」と 思い、常務の情報収集力は凄いこの人には嘘はつけないと観念した。 「ハイ・・・言い訳になるかも知れませんけれど、あんなことになるなんて・ ・ ・・でも、わたし。岩城総務部長さんには愛情なんて感じていません。今で は身体が勝手に反応してしまって・・・」         スキャンダル (14)  義樹は白皙の貌を紅に染めて面を伏せて、女の口調とイントネーションで 言っていた。 「そんな肉体にした岩城を憎いと思っているのかね?」 岡崎常務の問いに、女っぽい形が良い頤を引いて、悔しそうに頷いた義樹で あった。 糾弾しているうちに、男にしては大きめの眸に涙さえ滲ませている野田義樹 にマゾ性を嗅ぎ取った岡崎は、久し振りに股間の男根が力を漲らせるのを覚え ていた。 「美樹。このマゾ女め! こうしてやるぞ!! スーツを着て畏まっている義樹の腕を掴んで、いきなり引き倒した。 もう岡崎常務は義樹を男だとは認識していなかった。 野田義樹の着ているスーツを剥ぎ取るやいなや、美樹を押さえつけている。 圧倒的な体躯に物を言わせて、圧倒的な力の差を見せ付けて、美樹を裸にして いる。最初のうちこそ「止めて下さい」と抵抗していた美樹であったが、全裸 にされて女を欺く白い肌を晒されると大人しくなっていた。 岡崎は丸裸にした美樹を押付け、開き、あらゆる辱めの言葉を吐いて、美樹を 征服したのだ。 岡崎にとって自分の息子のような秘書は、岡崎が吐く卑猥な言葉にいちいち 強い反応を示した。特に、「ケツマンコ」という言葉には鋭く反応して、恥ず かしがって大粒の涙を流して泣き出す始末であった。 岩城の剛直に馴染んだ美樹の崩れかけたオマンコはトロトロに濡れそぼり、 自ら進んで獣の姿勢になり、岡崎の岩城よりももっと長大な男根をお尻の穴に 迎えていた。 岡崎の滾りを迎えた美樹の排泄の穴は岡崎の腰が動き始める前に、座敷の外に まで聞こえるような激しい善がり声を上げている。 こうして、幸田専務派のスパイとして岩城総務部長がものにしていた秘書は逆 スパイとして、幸田専務や岩城総務部長の行動を逐一岡崎常務に伝えるように なったのである。         スキャンダル (15)   (5、幸田専務の副社長への昇格  西山精器常務の岡崎は東銀座にある割烹の奥座敷で専務の幸田を待っている。 デップリと太った貫禄のある岡崎の前には山海の珍味が整えられて、岡崎は手 酌で杯を口に運んでいた。 総務部長の岩城が自分のセックススキャンダルを手に入れたいらしいことが 美樹を通して判ると、岡崎は進んで自分と美樹との交悦を盗撮させている。 もうそろそろ、幸田専務と決着をつける時期に来ていると判断したのだ。 「あなたと秘書との面白い写真が手に入りましてね。・・・この写真を如何す るか、相談したいと思いましてね・・・・」 幸田専務は岡崎のところへ電話を入れてきた。 「ほう。面白い写真ね。見てみたいものですな・・。わたしの方もお見せした いものがあるのですが・・・」 もうそろそろ、幸田から連絡がある頃だと思っていた岡崎は言って、今日、東 銀座にある割烹で会うことにしたのである。  ちよっと遅れて割烹に現れた幸田専務は早速プリントしたデジカメの写真を 黒塗りの座敷テーブルの上に広げた。 「これがマスコミに漏れたら如何なさるおつもりで・・・」 勝ち誇った表情の幸田は痩せた体躯を伸ばして自信満々の表情でいっている。 「ちと厄介なことになるでしょうな・・・しかし、専務はこれをマスコミに リークはしないでしょうね。まあ、一杯いかがですか?折角ここへ来ていた だいたのですから・・・」 岡崎は余裕で言って、杯を取り上げて酒を注いでいる。 「専務のMプレイのビデオと総務部長の私の部下に対するレイプビデオがこち らにあるんですよ」 幸田専務は蒼くなっていた。 「見ますか?専務が新宿のSMクラブ<沃化>で丸裸で縛られて小便を飲まさ れているビデオを・・・」 岡崎はセットしてあるビデオテープを廻すようにテーブルに置いたリモコンを 取り上げた。 顔色を変えた幸田専務は慌てて手を横に振り苦笑いをしつつ、テーブルの上に 広げてあったデジカメの写真を拾い集めて丸め、ライターで火を付けている。         スキャンダル (16)  「おや?燃やしてしまうのですか?」 「こう云うものは無い方がいいと思いましてね・・・」 幸田は社長レースでの自分の敗北を認めていた。自分のMプレイのテープと 岩城の男秘書にレイプもどきに襲ったというテープは存在するだろうと思って いた。 「まだ、他にプリントさせた写真があるんじゃないんですか・・?」 「いや、岩城君からデジカメごと受け取りましてね・・・撮影したデジカメは 処分します」 岡崎常務は完全に優位に立ったと思った。 専務の幸田はへりくだった物言いになっている。 「その岩城部長だが、ああ云う男は危険じゃないのかね・・?何時飼い主の手 を噛まんとも限らない・・・」 岡崎の言い方も変わっていた。 「懲戒免職にしましょう。レイプという紛れも無い事実があるのでしたら・・ ・ ・」 「そうか?免職ということにするのか」 「なあ幸田君。今夜、この場で手打ちと行こうじゃないか。いずれは君が社長 になる器だとは思っていた。ただ、もう4年待っては呉れまいか?私が社長に なり、君を副社長にして、営業に関する全権を任せよう」 「君は営業のプロだ。我が社の業績の落ち込みを立て直してくれると信じてい る」 「どうだ?この案で手打ちというのは・・・?」 幸田は同期のライバルに後れをとるのは屈辱を感じているが、自分のMプレイ のビデオが岡崎の手の内にある以上どうしようもないと思った。 そして、岡崎の話によると、4年後には副社長から社長に昇格のチャンスはあ ると思ったのだ。 「いいでしょう。それで手を打ちましょう」         スキャンダル (17)   (6 死んじゃうぅ・・  幸田専務が料亭を出て行った後に、常務の岡崎は大きな息を一つ吐いてから 太った大きな腰をあげて離れへ向った。 流石に豪胆な岡崎も緊張して疲れを覚えている。 離れには寝床が用意されていて、アンドンの薄暗い小部屋に野田義樹が女物の 浴衣を着てお化粧をして、ひっそりと待っていた。 「如何でした?幸田専務とのお話は・・・旨くいきました?」 女特有の高い声で美樹は言って、胸高に結んだ帯を解いて浴衣を脱捨てている。 「うん、旨く手打ちをしたよ・・・」 後ろ手に襖を閉めた岡崎が言って、てきぱきと服を脱ぎ下着を取ると、素っ裸 になっている。岡崎の男性自身は脂ぎって90度に勃起していた。 「お元気なんですね。嬉しいわ・・」 全裸になった美樹は中腰になって跪いて、岡崎の脱いだ背広をエモン掛けに掛け てから下着を畳んでいたが、裸に成った岡崎の肉体を見てクスリと笑った。 美樹は妖しく眸を輝かせて前に仁王立ちになった岡崎の玉袋を嘗め回し、紅く マニキュアを塗った白い細い指で扱いていた男根をピンクのルージュの口に含 みネットリと舌を絡ませていた。 「お願い・・・お尻に・・・入れてくださいませ・・・」 その岡崎の剛直にピンクの横筋が付くと、蕩けるような媚を含んだ眸で岡崎を 見上げて言った。 美樹が犬立ちよりも仰向けに寝て脚を上体に引き付けての姿勢が好きなことを 常務は、美樹を寝かせて枕を腰に当てている。 「今度、わしが世話をしている新橋のママと、幸田専務を呼んで4人で楽しま ないか?幸田君はマゾなんだよ。お前のオシッコを飲ませてやるといい。喜ぶ ぞ・・・!。嫌かね?」 美樹の白い脚を掬い上げて肩に掛けて二つ折りにしながら、岡崎は楽しそうに 聞いている。 「ヒイーーッ。いいーっ。死んじゃう〜」 翳りを失っている美樹が真上から排泄の穴を串刺しにされて、長めの髪を振り 乱して喜悦の叫びをあげていた。 (終わり)