人工美女の館   作:絵里
戻る  次へ  書庫メニュー
★ 人工美女の館 128 ★ ♂ まるで・・・少女のように ♀

『僕は来月ふたたび外国へ行く・・・』
 突然知らされた洋祐の外国行きに、恵一はもう声も出なかった。
「そ・・そんなぁ」
「父から先日突然言われてね。またしばらく外国へ行って勉強しなくてはいけなくなってしまったんだ・・・」
「嘘・・・嘘よ、洋祐先生・・嘘だと言って!」
 恵一は、必死になって現実を否定しようとした。
「めぐみさん、ごめん。こんな時に力になってあげられなくて・・・」
「嫌よ・・嫌っ! 洋祐先生、どこにも行かないで!!!」
「め・・・・めぐみさん」
 いつもは理性の強い恵一が、すっかり自己を失っていた。そんな恵一の強さを知っている洋祐は、いったいどうしたのかと困惑した。
「どうしたの、いつものめぐみさんらしくないよ」
 洋祐がそう聞くと、恵一は洋祐の胸に埋めていた顔をおもむろに上げ、洋祐と視線を合わせた。そして・・・・
「好き・・・好きなの、わたし・・・洋祐先生が好きなの!!!」
 そう洋祐に告げると、恵一はふたたび洋祐の胸にすがり、大粒の涙を流して泣き崩れた。
『あぁぁ〜っ、僕は・・・僕は男なのに、男の洋祐先生に何ていう事を言ってしまったのだろう・・・』
 恵一は泣きながら、男である洋祐に愛を告白した自分を心の中で否定していた。
『・・・・めぐみさん』
 そんな恵一の姿・・・男の身でスカートを穿かされ女を演じている恵一の姿が、洋祐にはいじらしくて仕方がなかった。洋祐は、自分の胸ですすり泣く恵一をしっかりと抱き締めた。
「洋祐・・・先生」
 しばらくすると、恵一がふたたび顔を上げた。
「気持ちは落ち着いたかい?」
 洋祐の言葉に恵一は小さく頷き、じっと洋祐の顔を見つめた。一瞬の沈黙のあと恵一は静かに目を閉じると、ゆっくりと自分の唇を洋祐の唇へ近づけて行った。
「めぐみ・・・さん」
 一瞬、戸惑う洋祐・・・。しかし、洋祐はそれを拒否する事はしなかった。恵一の唇が自分の唇に微かに触れると、今度は逆に洋祐のほうが積極的に唇を強く押し当てた。
『うううっ・・・・!』
 予想もしていなかった展開に、恵一の体の中心に強い衝撃が走った。
『あぁぁ・・・洋祐先生!!』
 やがてそのままの体勢で二人がベッドへ倒れ込むと、どちらからという事もなくお互いの口中へ舌が差し込まれ、二人の口づけは激しさを増して行った。その勢いで恵一のスカートが捲くれ、その下の白いパンティーが露になったが、恵一にはもはや気にはならなかった。しかしこの時、恵一の露になったパンティーの前部が異様に盛り上がっている事に、当の本人さえ余りの興奮でまだ気づいていなかった。しかし、・・・・
「ど・・どうしたんだ、めぐみさん!?」
 突然、洋祐が大きな声を張り上げた。今まで激しい口づけを続けていた恵一が、突然真っ青な顔になり苦しみ出したのだ。
「痛い・・・痛いの、・・・洋祐先生」
「しっかりするんだ、めぐみさん。いったいどこが痛いんだ?」
 突然起こった恵一の体調異変に、洋祐はただ戸惑うばかりだった。

★ 人工美女の館 129 ★ ♂ 変色した怒張を切り裂く婚約指輪 ♀

 切羽詰まった状況の中で、ついにその心の奥に秘められていた思慕の念を洋祐に伝えた恵一。しかし、その洋祐との熱い口づけの最中、恵一は突然顔色を変えて苦しみ出した。驚いた洋祐は、これはただ事ではないと急いで恵一の体を調べた。
「こ・・これは!」
 洋祐が目にしたのは、捲れたスカートの横で異様な盛り上がりを見せる恵一のパンティーだった。しかも、その一部には赤い鮮血さえ滲んでいた。
「なんていう事だ!」
 洋祐は、急いで恵一のパンティーを脱がした。
「こ・・これは酷い・・・」
 見ると、隆一郎に嵌められた細い婚約指輪が、太く勃起した恵一のベニスの根元に深く食い込んでいた。しかも、すでにその大部分で表皮の裂け目が生じ、今すぐにでも切断されかねない状態になっていた。
「洋祐・・先生、も・・もうわたしの体には睾丸ないのに、ど・・どうして・・・」
 睾丸を摘出され去勢されてからというもの、もはやかつてのような勃起状態を示さなくなっていた恵一のペニス。確かに、最近では女性ホルモンの作用によるペニスのクリトリス化が見られるようになって来てはいたが、その充血の程度は僅かで、これ程までの勃起状態を示した事はなかった。
「めぐみさん、しっかりするんだ。いますぐ手当てをしてあげるからね」
 洋祐はそう恵一に声をかけると、急いで恵一の体を抱き上げ地下にある手術室へと向かった。

「あっ、お父さん・・・」
 それから20分後、恵一の運ばれた手術室に白衣を着た二人の男性とナース姿をした秘書の春香を伴って、洋祐の父・大神隆造が駆けつけて来た。
「洋祐、めぐみくんの具合はどうだ?」
「一応応急処置だけはして、今、奥の手術台に横にしてありますが、すでに指輪の強い食い込みでかなりの部分に深い裂傷が生じています」
「そうか・・・それでは急がなくてはいかんな」
「でもお父さん、どうして縫合手術ではいけないのですか?」
「それはさっき言ったろう。どうせ間もなくめぐみくんのペニスは切除されるんだ。だから、この機会に性転換手術までしてしまうと・・・。ちょうど、めぐみくんの手術の準備もすでに出来ている事だしな・・・」
「そ・・そうは言っても、めぐみさん自身はこんなに突然性転換手術をされるとは思っていません。今回はとりあえず縫合手術だけしておき、性転換手術は延期した方がいいのでは・・・」
「いや、二度も手間をかける必要はない。それに隆一郎にもすでに連絡を取り、手術の了解は得てある。・・・おい君たち、奥の手術台の患者に麻酔をかけ、すぐに手術が始められるよう準備に取り掛かってくれ」
 たぶん麻酔医なのだろう。隆造は同行して来た二人の白衣の男性に手術の準備を指示した。
「それから洋祐、もう一度確認するが、お前、本当に性転換手術の経験があるんだろうな? 小村井くんは今丁度大きな手術の最中ですぐにはここへは来られんが、しばらく待って、彼に任せたほうがいいのではないか?」
「いいえ、いつまでもめぐみさんをこのまま放っておく訳には行きません。それに・・・」
「それに?」
「それに、どうせめぐみさんに性転換手術を施すというのであれば・・・この私の手でしてあげたいのです」
「お前がそうまで言うのなら、わしは別にかまわんが・・・。ただいいか、さっきも説明したが、今回の性転換手術はペニス反転方ではなくS状結腸転用方でやってもらう、分かったな」
「はい、それは承知しています」
「それから、この際だから秘書の春香にもナースの代わりをしてもらう事にした」
 そう言って、隆造は傍らにいる秘書の春香を自分の前に押し出した。
「春香さんは、ナースの資格をお持ちだったんですか?」
 洋祐は、ナース姿の春香にそう質問した。
「いいえ、ありませんけど・・・」
 春香が答えた。
「洋祐、それなら大丈夫だ。春香は以前、コスプレ系の風俗店でナース姿で働いた経験がある、手術中に汗を拭き取るくらいの事は出来る・・・」
「・・・・?」
 とても大病院の院長とも思えぬ隆造の発言に、洋祐は思わず眉を顰めたが、今はそのような事でどうこう言っている場合ではなかった。
「まぁ、この手術自体が違法なものなのだから、この際資格云々はどうでもいいだろう、ちょうど小村井君も手術中で手があかん訳だし・・・」
「は・・はい、それはそれで助かりますが・・・」
 洋祐はただ呆れるしかなかった。
「では、洋祐。そろそろ始るとするか」
 いよいよこれから恵一の性転換手術が始まる。すでに全身麻酔によって意識がなくなっている恵一は、その意識を取り戻した時、いったいどれだけの衝撃を受けるのか・・・。

★ 人工美女の館 130 ★ ♂ ペニス切断・女体への変身 ♀

 手術台の上で両手両脚を左右に大きく広げさせられ、身動きが取れぬようにしっかりと固定されている恵一。すでに体には全身麻酔がかけられ、その口や鼻からは幾本もの管が通されている。もちろん、その一番肝心な部分・・・深く指輪の食い込んだペニスのまわりは丹念に剃毛され、茶褐色の消毒液が塗られていた。
「お父さん、本当にこのままめぐみさんに性転換手術を施してしまうんですか?」
「当たり前だ、この段階になって縫合したところで、どうせすぐに切り取ってしまうんだ・・・。さぁ、始めなさい」
「は・・はい、・・・分かりました」
 洋祐は父親・隆造の言葉を受け、恵一の性転換手術を開始する決心をした。
「では・・・始めます」
 その瞬間、手術室には緊張感がみなぎった。
「メスをお願いします・・・」
 洋祐は助手を務める父・隆造からメスを受け取ると、まず細いリングが深く埋没し、その表面のほとんどが輪切り状態になっているペニスの付け根にその刃先を入れた。
「いいかね、洋祐。切り取ったペニスは出来る限り原形に近い形で残しておくんだぞ」
「はい、分かっています、お父さん。陰核として使用する亀頭の先端部分とそれに繋がる神経を除いては、すべて元の形のまま残します」
 洋祐は、事前に隆造から恵一の切断したペニスは原型のまま残しておくように言われていた。ただ、その理由は聞いていなかった。
「・・・ペニスの切離が終わりました。あとは残っている尿道を女性の長さにカットするだけです」
 男の尿道は普通約16〜20センチ、そして女の尿道は4〜5センチ。よく男女の体の違いはペニスの有無にある言われるが、本当の意味での違いはこの尿道の長さにあるのではないだろうか。そういう意味において、この男の長い尿道を女の長さに切断される・・・この事ほど男にとって屈辱的な事はないのではないだろうか。その男の『勲章』とも言える長い尿道が、今、洋祐の手にする手術用のハサミで、女の尿道の長さへとカットされようとしている。
「めぐみさん、君の体に残った最後の男の証を、今、切り離すからね・・・・」
 洋祐は心の中でそう呟くと、ハサミの刃を引き伸ばされた尿道に当てた。
『・・・・パッチン』
 小さな金属音とともに、恵一の尿道が短く切り離された。この瞬間、恵一の尿道は女の短い尿道の長さとなった。そして、この時に切り離された恵一のペニスは、助手をしている隆造に渡され、すぐにナース姿の春香によってどこかへ運ばれて行った。

 それから数時間後、恵一の性転換手術はすでに終わりに近付いていた。
 手術前には男の象徴が突出していたその股間には、すでに緩やかな盛り上がりを見せる女らしいヴィーナスの丘が形成され、そして新しく作られた膣内にはガーゼなどの詰め物がされ、尿道からは導尿用カテーテルが伸びていた。
「見事だ、洋祐。人工子宮の移植も成功したし、人工膣とS状結腸を使っての造膣も完璧だ。まさかお前がこれほどの技術を持っていたとは知らなかったぞ、やはり、血は争えんな・・・、ははは」
「い・・いいえ、たまたま外国で勉強中にこの手のオペのチャンスに何度も恵まれただけです」
 手術が手術だけに、そう話す洋祐に笑顔はなかった。
「それにしても隆一郎のやつ、これほどの『女体』を自分のものに出来るとは・・・、なんとも羨ましい限りだ。そろそろ俊恵も・・・・」
 隆造は、これまで意識的に跳ね除けていた俊恵の形成手術をそろそろ実行しようと考えていた。そしてそうしている間にも、恵一のペニスを切除された股間には冷却剤が当てられ、幅の広いガーゼ型絆創膏でしっかりと固定されて行った。
 そんないまだに全身麻酔により意識を失っている恵一だったが、その心の中では、盛んに正体の判らぬ声が語りかけて来ていた。
「・・・・恵太郎、・・・恵太郎、どうしたんだ、早く目を覚ませ!」
「えっ? 『恵太郎』って、僕は『恵太郎』なんていう名前じゃない!?」
 恵一の心の中で、恵一の事を『恵太郎』と呼びかける謎の声、いったい何者なのか。そして、その『恵太郎』の正体とは?

★ 人工美女の館 131 [第一部・人工美女誕生編…最終回] ★ ♂ 白酔夢 ♀

 性転換手術終了後も、恵一は全身麻酔からなかなか覚めなかった。しかしその間にも、その意識のさらに奥・・・恵一の心の中では、恵一に対して正体不明の謎の声が盛んに語りかけて来ていた。
「恵太郎・・恵太郎・・・、どうしたんだ、早く目を覚ませ!」
「えっ、誰・・・その声は誰なの?」
 恵一は突然聞こえて来た男の声に、戸惑いを覚えた。
「女の格好をするのが嫌で、それでこんな気を失っているふりをしているのか?」
「いったい何の事? 僕にはあなたの言っている事が理解できない・・・」
 恵一は、姿の見えぬ声の主にどう対処すればいいのか更に困惑した。
「おい、恵太郎・・恵太郎・・・恵〜太〜郎〜〜〜っ!」
『誰・・・あなたはいったい誰? それに僕は恵太郎なんていう名前じゃない・・・。女の格好が嫌って・・・僕はいつだって女の姿をしているじゃないか』
 それは、恵一にとってどこか聞き覚えのある声であったが、あまりにも微かでしかもこもった声のため、どうしても判断がつかなかった。
 ところがそうこうしているうちに、その語りかけている人物の顔が、おぼろげながら目の前に薄っすらと見えて来た。
「よし、意識が戻って来たみたいだな、恵太郎。さぁ、恥ずかしがらずに起き上がってそこにあるセーラー服に着替えるんだ・・さぁ、恵太郎・・・恵太郎〜〜〜!」
『いったい何を言ってるんだ、僕は毎日セーラー服を着ているじゃないか』
 この時点で、さらにその人物の顔がはっきりと見えて来た。
「おい、・・恵太郎・・・恵太郎」
 もうあと僅かだった。もうあと僅かで、その男の顔を確認出来るところまで来た。
「気が付いたか・・おい・・・恵・・・・」
『よしっ、ついに見えたぞ!』
 恵一はやっとの事で、その人物の顔に焦点を合わす事が出来た。
「おぉ、よかった。どうやら無事に意識を回復してくれたようだな」
「あっ、あなたは!?」
 恵一は、やっとの事で自分に語りかけていた男の顔を認識する事が出来た。はたして、その声の主は・・・・!?

 それにしても、遂に最後まで残されていたペニスまで切除され、完全な女の体に改造されてしまった恵一。そして、恵一の子供を身篭った梨花の出現、尊敬する先輩・杉浦俊夫の更なる女性化とその妹・瞳の子宮摘出。波乱万丈な流れの中で、再会した葉子との愛はいったいどうなるのか!? 物語はさらに『人工美女の館 [第二部・人工美女めぐみ…新妻服従編] 』へと続く。

戻る  次へ  書庫メニュー
inserted by FC2 system