人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 93 ★ ♂ 気付かれた? 股間の『異物』♀

 大神女子高校体育館では2年A組の体育の授業として、二人一組で『組み体操』の練習が行われようとしていた。もちろん、その中にはピンク色のブルマを穿いた恵一の姿もあった。
「いいか、これからまず後ろの者が前の者を肩車する。前にいる者はそのままの状態で両脚を開き、後ろの者が頭を入れられるように用意しなさい」
 体育教師・伊太刀のその言葉を聞き、恵一は慌てた。それは、自分が肩車される立場だったからだ。
「あのぅ、先生!」
 恵一は間髪を入れず、伊太刀に声を掛けた。
「お前は確か柴崎・・・だったな。いったい何だ?」
「役割を・・・交代してもいいでしょうか?」
「役割を代わりたいと言うのか」
「は・・はい、今のままだとわたしが肩車される側なんですけど、わたしの方が体が大きいし肩車するの大変だと思うんです」
 何とか自分が肩車する側にまわろうと、恵一は必死になってその理由を説明した。
「そうか、柴崎のその気持ちもわからんではないが、こういうものはいつ誰と組まされるかわからん。その為には悪い条件での演技も経験しておかなくてはな・・・」
「でも、・・・・」
「もういい、その件はここまでだ。とにかくやってみなさい」
 伊太刀にそう言い切られ、恵一はそれ以上何も言えなくなってしまった。
『どうしよう・・・もし、ばれたら』
 仕方なく、恵一は自分の両脚をゆっくりと開いて行くのだった。
「よし、準備が出来たら後ろの者は前の者の両脚の間に頭を入れ肩車を始めなさい」
 伊太刀の合図で、一斉に肩車を始める生徒達。恵一の開いた両脚の間にも、パートナーの少女の頭が入り込んで来た。そして、両手で恵一の両脚を抱えると、首筋を使って恵一の体を持ち上げ始めた。
「うぅ〜ん!」
 掛け声とともに、少女の首筋が恵一の股間部・・・後方に押さえ付けられている『異物』を圧迫してきた。
「ん・・・?」
 その瞬間、パートナーの少女の動きが一瞬止まったように思えた。しかし、それは恵一の思い過ごしだったのか、恵一の体はそのまま持ち上げられ、なんとか肩車の状態までたどり着いた。
「いいか、肩車出来たらそのままバランスを取って両手を開け!」
 この時、恵一の体重のすべては股間の『異物』に掛かっていた。そして、それを受け止めていたのはパートナーの少女の首筋だった。
 そしてそれから40分後・・・恵一の女子高生としての初めての体育の授業が終了した。
 最後の挨拶を終え、教室へ戻る生徒達。恵一はほっとした気分で後方からゆっくりと体育館を後にした。
「えっ、柴崎さんが・・・・」
 恵一が廊下を歩いていると、すぐ横にある音楽室の中からそんな会話が聞こえて来た。窓の隙間から中を見ると、そこには3人のクラスメイトが。そしてその中の一人は、先程恵一とパートナーを組んでいた生徒だった。恵一は立ち聞きするのは嫌だったが、思わず聞き耳を立てていた。
「でも本当なのよ、首に何か突起物が当たっていたの・・・」
「そんなぁ・・・、男じゃないんだし」
「だけど柴崎さんて体も大きいし、声だって女にしては少し低いわよね」
「じゃあ、山本さんは柴崎さんが男だって言うの?」
「いいえ、そこまでは・・・、だってここは女子高よ。男が入れるわけないじゃない」
「そうよね、男だったらいくら何でも恥ずかしくてセーラー服なんか着られる訳ないものね」
「でももし柴崎さんが男だったら・・ウフッ、あのスカートの中に男の『アレ』が付いているんだ、やだぁ〜!」
 ・・・三人の会話に、恵一は思わず全身の血の気が失せた。
『や、やはり気付かれて・・・、いったいどうしたらいいの』

★ 人工美女の館 94 ★ ♂ ペニスを狙え! ♀

 その日の放課後、恵一は体育用の体操服に着替えテニス部の部室を訪ねた。ジャージのしかもピンク色の女性用とはいえ、『ズボン』を穿いたのは本当に久しぶりだった。
『やっぱり、ズボンはいいなぁ。でも、これでテニスをする時だけでもズボンを穿くことが出来る・・・』
 そんな感慨に耽る恵一だったが、本来ならば恵一にとってとても嬉しい時間になるはずだったこの放課後のひと時も、体育の授業で起きた予想外の出来事によって、重苦しい気持ちで迎える事になってしまった。
「来たね、めぐみさん・・・待っていたよ」
 部室の近くまで行くと、洋祐が出迎えてくれた。ずっと恵一が来るのを待っていてくれたらしい。
「洋祐先生・・・」
 出迎えてくれた洋祐の顔を見て、恵一の落ち込んでいた気持ちが多少緩んだ。
「他の部員達はもうコートへ出てウォーミングアップを始めているよ。君のラケットも用意しておいたから、さぁ、一緒にコートへ行こう」
 恵一は差し出されたラケットを受け取ると、洋祐に伴われ部員達のいるコートへと向かった。
「みんなちょっと集まってくれ!」
 洋祐の掛け声で、コートに散らばっていた部員達が集まって来た。すでにウォーミングアップで体が温まったのか、部員達は皆ピンクと白を基調とした半そでのポロシャツとプリーツのスコート姿になっていた。
「みんなに紹介しておこう。今日からこのテニス部に入部することになった2年A組の柴崎めぐみさんだ」
「柴崎めぐみです。よろしくお願いします」
「そうだ、2年A組だったら山本や石黒と同じクラスだな・・・・」
『山本さんと石黒さん・・・?』
 恵一は二人の顔を頭に思い浮かべたが、すぐには思い出せなかった。というのも、編入して間もない恵一には同級生といってもまだ名前と顔が完全に一致していなかったのだ。恵一はぼんやりと目の前の30人余りの部員達の顔を眺めた。
『あっ! あの顔は!!』
 恵一の目に飛び込んで来たのは・・・そう、あのひそひそ話をしていた三人のうちの二人の顔だった。
『あの人たちが・・・テニス部だなんて・・・』
 恵一の心は、再び重苦しいものになって行った。
「では、もう少しウォーミングアップをしてから練習に入る。そうだ・・・石黒、お前柴崎の相手をしてやってくれ」
「は、はい・・・」
 洋祐からめぐみのパートナーに指名された石黒は、隣の山本と目を合わせると二人で何かを囁き合った。
「いい石黒さん、強い球を打って柴崎さんの下腹部を狙うのよ」
「えっ? どうしてそんな事を・・・」
「分からない? もし彼女が女でなかったら・・・、きっと苦痛で顔を歪めるはずよ」
「山本さん、やっぱり柴崎さんを疑っているんだ」
「別にそういう訳じゃないけど、試してみるのも面白いんじゃない、ふふっ」
「でも男の人ってあそこを強く打つとそんなに痛いものなのかしら?」
「そんな事私が知るわけないでしょ、私にはあんな物付いてないんだから・・・・」
「まぁ、そうよね、ふふふっ」
 そんな会話が交わされているとも知らず、二人のところへ恵一が近づいて来た。
「石黒さん、山本さん、よろしくお願いします」
「はいっ・・・こちらこそよろしくね」
「あのぅ、わたしまだ入ったばかりなので同じクラスの人の名前もよく覚えていなくて・・・。毎日のようにテニス部の応援に来ていたんですけど、石黒さんと山本さんがテニス部だということも知らなかったんです」
「それは仕方ないわ、慣れるまではね。・・・でも、これだけは覚えておいたほうがいいわ。この山本さんはねぇ、このテニス部のエースプレーヤーで、部内では『蝶々夫人』って呼ばれているのよ」
「石黒さん、なにマンガみたいな事言っているのよ、もぅ〜まったく!」
 二人の会話で一瞬その場が和んだ。しかしこの二人、恵一にとってはたして敵なのか味方なのか・・・・。

★ 人工美女の館 95 ★ ♂ 部員達の反発 ♀

「石黒さん、どうだった?」
 練習中に恵一の下腹部へわざと強いボールを当てる・・・前半の練習を終えた休憩時に、山本が石黒にその反応を聞いた。
「やっぱり男じゃないみたいよ。チャンスを見て何度か柴崎さんの下腹部に強いボールを当てたんだけど、別に痛がってなかったわ」
「そぅ〜、やっぱり私の勘違いなのかしら・・・」
 特別な反応が出なかった事で恵一への疑惑は晴れたかに見えた・・が、しかし・・・。それは練習終了後、コーチである洋祐とキャプテン・川淵みどりの会話から端を発した。
「大神コーチ!」
「何だ、川淵?」
「あのぅ、柴崎さんの事なんですけど、今他の部員たちとも話したんですが、彼女・・今日ずっと体操服のままだったんですけど、ユニフォームは用意してないんですか?」
「ああ、その事なんだが・・・、じつはいろいろと事情があってな。彼女にはあの体操服での練習を許可したんだ。君にも一応言っておこうとは思っていたんだが・・・」
「コーチ、それは困ります。ここは個人個人が練習するテニススクールではないんですから、めぐみさんにも他の部員と合わせてもらわないと」
「やはり、まずいか?」
「いえ、理由にもよりますけど。いったいどのような訳があるのですか?」
「い・・いや、それならいい。彼女には僕のほうから話してみる」
 やはり苦情が出て来てしまったか・・と、洋祐は弱ってしまった。かといって、本当の訳など話せる訳がない。しかし、この事はこれで終わりではなかった。この様子を山本と石黒が見ていたのだ。
「石黒さん、やっぱり何か裏がありそうね、何だか面白くなってきたわ・・・・・」
 この頃、恵一はすでにセーラー服に着替え、更衣室を出て迎えの車に向かって廊下を歩いていた。
「めぐみさ〜ん、ちょっと待って!」
 後ろを振り返ると、すぐ後ろに洋祐が走って来ていた。
「どうなさったんですか? 洋祐先生」
「じつはな・・・」
 洋祐は、荒い息遣いで部員から苦情が出た事について恵一に説明した。
「そういう訳なんだ、理由を聞かれても答えようがないし・・・。どうするめぐみさん、やっぱり辞めるかい?」
「・・・・」
 恵一はこの瞬間、自分がどのように決断すればいいのか分からなかった。ただこの機会を逃したら、もう二度と洋祐先生に近づけないような・・そんな気がしていた。とは言っても、あの短いスコートを穿いてテニスをする勇気も正直言ってなかった。
「まぁ・・・仕方ないな。今回の入部は中止ということにしよう。そのほうが、めぐみさんも苦しまなくて済む」
 洋祐はがっくりと肩を落とす恵一のその両肩に手を置き、その手のひらを握り締めた。
「さぁ・・一緒に帰ろうか」
 洋祐のその優しい言葉に、恵一は目に涙が溜まってくるのを感じていた。
「洋祐先生・・・わたしテニス続けます」
「えっ、本当かい?」
 てっきり辞めると思っていた恵一のその言葉に、洋祐は驚いた。
「はい、やっと入部させていただいたんですもの・・・」
「でも、そうなるとあの短いスコートを穿いて練習する事になるけど・・・いい・・のかい?」
 洋祐にその点について念を押されると、恵一はやはり返事に一瞬詰まってしまったが、今は気持ちの決断のほうが強かった。
「はい、スコート・・・穿きます」
 とうとうスコートを穿いてテニスをする事になってしまった恵一。その短いスコートから覗くアンスコに『男疑惑』の目が光る・・・。

★ 人工美女の館 96 ★ ♂ 変貌した肉体 ♀

 翌日の土曜日の午後、恵一の部屋を洋祐が訪れていた。
「洋祐先生、本当に体のサイズまで測らないといけないんですか?」
「あぁ、ウェアが体形に合っていないと動くときに微妙に違和感を感じてプレイに影響が出てしまうからね。だけど特別にオーダーしなくてもいいように、出入りの業者にサイズを細かく分類して作った大神女子高テニス部のユニフォームを在庫として用意してもらってあるから、あとはめぐみさんの体のサイズを測るだけですぐに用意出来るんだ。・・・じゃあ、服を脱いで下着姿になってくれるかな」
「えっ、下着姿にならないといけないんですか?」
 いきなり服を脱ぐように言われ、このままの姿でも測れると思っていた恵一は動揺した。それは、女性ホルモンを投与され女性化した体を洋祐に見られたくなかったからだ。
「隆一郎さんの了解はもらってあるから、心配しなくても大丈夫だよ。隆一郎さんもめぐみさんのスコート姿を楽しみにしているみたいだし・・・」
 恵一は仕方なく、身に着けているプリーツスカートとブラウスを脱ぎ、白いスリップ姿になった。
「じゃあ、そのスリップも取って・・・」
「このスリップも・・・ですか?」
『そんなぁ・・・で・・でも、いったいわたしなにを恥ずかしがっているの・・・、なんで同性の洋祐先生に自分の体を見られるのを恥ずかしがる必要があるの?』
 恵一はそう自分自身に問いかけながら、ぎこちなく白いスリップを体から抜き取って行くのだった。恵一の体を覆うものは、もはや白いブラジャーとパンティーだけになっていた。そんな恵一の前にメジャーを持った洋祐が立った。
『あぁ、洋祐先生が・・わたしの体を見ている。女の子のように膨らんだ胸を見られたくない・・・」
 恵一は自然と両手を交差させ、その胸を覆い隠していた。
「本当はそのブラジャーも取って測りたいんだけど、ちょっとそこまで無理は言えないからね、じゃあ、両手を上げてくれるかな」
 そんな洋祐の指示に、恵一がはにかみながら両手をゆっくりと上げて行くと、ブラジャーに覆われた胸の膨らみが露になった。そして、洋祐の持つメジャーがその胸のまわりに巻かれて行った。
「バストはトップが・・・83.5センチ、アンダーが75.3センチと・・・。で、ウエストは・・・63.2センチ、ヒップは・・・・」
 洋祐がメジャーをお尻のまわりにまわすと、ちょうど恵一のパンティーの股間部が洋祐の目の前に・・・
『嫌っ、洋祐先生にパンティーの膨らみを見られるのは嫌っ・・・』
 恵一は、突出する男性器で股間部の膨らむパンティーを見られる羞恥心で真っ赤になった。
「う〜ん・・・ヒップは87.4センチか・・・・なるほど」
 洋祐はそんな恵一の様子にも気付かず、測り終えた数値を見ながらため息をついた。
「この数値を見ると、めぐみさんの体の女性化がかなり進んでいるのが分かるね」
「ええっ、本当ですか!」
「うん、めぐみさん自身は以前とそれほど変わってないと感じているかもしれないけどね」
「・・・・・」
「ここに隆一郎さんから借りてきためぐみさんのカルテがあるんだ。ここに初期に測った数値が出ているんだけど・・・・」
 恵一は胸を両手で覆い隠しながら、洋祐の見ているカルテを覗き込んだ。そこには、自分の数々のデータが書き込まれ、その中に身体の計測記録も記載されていた。
「バストは以前は83.1で今回がトップで83.5、数字だけ見ると僅か4ミリしか増えていないように見えるけど、アンダーバストは胸の筋肉が落ちて74.3と8.8センチも減っているから、その分どれだけ胸の膨らみが増したか分かるだろう。さらにウエストに関してはそれ以上に顕著で、74.4から62.7へと11.7センチも減っている。そのため数値的には85.3から87.4と2.1センチしかサイズがアップしていないヒップに関しても、その腰のくびれと女性ホルモンの作用で筋肉が落ち脂肪で丸みが出た事もあって、その数値以上に発達したように見えている。もう『女の体』と言っても言い過ぎではないだろう」
『わたしの体は・・すでに・・女の・・・体』
 常に自分は男なのだと自分に言い聞かせている恵一。しかし、股間に男の膨らみを持ちながらも、恵一の体は確実に女性化の道を進んでいる・・・・。

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