人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 56 ★  ♂ 呼び寄せられた少女 ♀

 その翌日から、恵一は隆一郎の婚約者として大神家の本邸で食事を摂ることを許された。もちろん大神家の人間と対等という訳ではなく、食事中も両手には手錠を掛けられたままだ。
「せっかくお前がここで食事をすることになったというのに、用事があるとかで親父も隆司も早々と出かけて行ってしまったらしい。残念だが、今日のところは私と洋祐だけだ」
『洋祐先生が・・・いるんだ・・・・・』
 洋祐がいると聞き、なぜか恵一の胸は高鳴った。
 二人が本邸のダイニングルームへ入ると、すでにその洋祐は席に座っていた。
「おはよう、洋祐」
「おはようございます、隆一郎さん、・・・めぐみさん」
「あっ、お・・・おはようございます」
「めぐみさん、隆一郎さんと婚約したんだってね、おめでとう・・・」
「は、はい。ありがとう・・・ございます」
 洋祐から隆一郎との婚約を祝福され、恵一は頬を赤く染めながら複雑な気持ちになっていた。それは、女として婚約させられた男の恥じらいであった。
「あれっ、婚約指輪はしてないんだね。てっきりしていると思ったんだけど・・・」
 洋祐が恵一の左手の薬指を見て恵一に言った。
「そ・・・それは・・・・・・」
 恵一が言葉に詰った。
「婚約指輪はちゃんと嵌めているさ、・・・」
「隆、隆一郎さん、それは言わないで!」
 隆一郎が洋祐に婚約指輪のことを話そうとすると、恵一は慌ててそれを止めた。
「う〜ん、なんで言ってはいけないんだ・・・そうか、恥ずかしがっているのか。それでは仕方ない、今日のところは言うのは止めておいてあげよう」
「ありがとうございます・・・隆一郎さん」
 恵一はとりあえず安堵した。
「しかし、どうしたんだ恵一、今日は何か落ち着きがないぞ?」
「い、いえ、別に・・・・・・」
「そうか、それならいいんだが・・・」
 そう言いながらも、恵一自身、今の自分の気持ちを掴みかねていた。
「おはようございます! 皆さん。お待たせいたしました、お食事の用意が出来ました」
 キッチンの方から年配の女性がワゴンで食事を運んで来た。
「あっ、恵一に紹介しておこう。大神家の家政婦・悦子さんだ」
「悦子さん、昨日私と婚約した恵一・・・いや、めぐみです。これからよろしく頼みます」
「はい、隆一郎様分かりました。どうぞおまかせください」
 そう言いながら、テーブルの上に朝食を並べ終えると、家政婦の悦子は奥へと消えていった。
『いったいあの人はどこまで知らされているのだろう? 僕が手錠を嵌められていることも不審に思わなかったようだし、僕が男だということも分からないはずはない。不思議な人だ・・・』
 恵一は、大神家全体が分からなくなっていた。
「隆一郎さん、食事の時くらいめぐみさんの手錠を外してあげたらどうですか?」
 洋祐が恵一を気遣って隆一郎に言葉をかけた。
「いいんだ、このままで。立場だけはしっかりわきまえさせておかないといけないからな」
 洋祐の助言は隆一郎には受け入れられなかった。しかし、そう言ってもらえただけで恵一はとても嬉しかった。
『洋祐先生・・・ありがとう・・・・・・』
 頬が熱くなるのを感じながら、恵一は心の中で洋祐に感謝していた。
 
 ちょうどその頃、大神家の裏口に一人の少女が車に乗せられ連れて来られていた。そして、誰かに見られてはまずいかのように、昨日まで恵一のいた地下の奴隷用の檻へと急いで収容された。
「いいか、お前はこれからここで暮らすんだ、ずっとな」
「いったいわたしをどうするつもりなんです?」
 男の言葉に、少女は聞き返した。おそらく少女にとっても突然のことだったのだろう。
「今は詳しいことは言えんが、お前にはここで子供を産んでもらう」
「えっ! なんですって?」
「子供だ・・・近いうちにお前には妊娠してもらう」
「なんで、なんでわたしが・・・?」
 妊娠させられると聞いてうろたえる少女。それは女としては当然のことだ。
「悪いが、これはお前にしか出来ないことなのでな・・・・・・」
 そう言い放つと、男は静かに檻の前から立ち去って行った。はたしてこの少女はいったい誰なのか? そして、何のためにここへ連れて来られたのか? 
 檻の中に残された少女・・・その服装はピンクのタンクトップにミニのプリーツスカート、そう・・・この少女は調教施設から連れて来られた少女、しかも第2セクションの調教がまだ途中であるにも関わらず、急遽呼び寄せられた少女だった。
 男の意味ありげな言葉、そして奴隷調教を中断してまで突然呼び出された少女。いったいこの少女を巻き込み、これから何が起ころうとしているのだろうか・・・・・・。


★ 人工美女の館 57 ★  ♂ 二人の調教係 ♀

 その日の夕方、恵一は人と会うため隆一郎と共に本邸の地下調教室にいた。服装は特に指示されなかったので、ここへ連れて来られた時と同じブラウスとタイトスカート姿。もちろんクローゼットの中にはいろいろな服が用意されていたが、皆可愛らしい服ばかりで、とてもそれらの服を着て人と会う勇気はなかった。結局は、一度でも着て慣れている服に落ち着いてしまった。
「会う前にお前を縛っておく、さぁ、両手を後ろにまわして」
「はい・・・隆一郎さん」
 隆一郎によって後手に緊縛されて行く恵一、しかし二度目ということもあり前よりも不安は小さかった。
「じつはな、できればお前の調教は私がすべて行いたいんだが、忙しくてそういう訳にも行かない。そこで、お前の面倒を見るための選任の調教係を付けることにした」
「えっ・・・調教係・・・・・・?」
「私の代りにお前を調教する人間だよ。まぁ、お前の見張りも兼ねてだがな」
「そんなぁ・・・・・・」
 専属の調教係・・・いったいどんな人間なのか、恵一はとても不安になった。
「そう心配そうな顔をするな、もう隣の控室に来ているからこれからここへ来てもらう・・・と言っても、すでにお前の知っている人間だがな」
『僕の知っている人間・・・いったい誰?』
 恵一は余計に不安になっていった。
「出てきていいぞ、隆司!」
『えっ、隆司・・・大神隆司なのか!』
 恵一は驚いた顔で控室の方向を見た。すると、そこから現れたのは間違いなく隆一郎の弟・大神隆司だった。
『な・・・なんていうことだ。よりによって隆二に調教されることになるとは・・・・・・』
 恵一にとっては、以前の自分を知る人間に女装姿を見られるのが一番辛い事だった。しかも、それが調教となればなおさらだ。
「それとあと一人・・・・・・」
『まだいるのか?』
 恵一は再び控室の方向に目を向けた。しかし、いつまで経っても誰も出て来ない。本当にもう一人いるのか? もしかしたら嘘なのか・・・そう恵一は思った。
「おい、変なじらし方しないで素直に出て来いよ、麻里!」
 隆司が大声で怒鳴った。するとその控室からもう一人姿を現した。それはまだ若い少女だった。
『あっ女だ!「まり」って・・・「麻里」、あっ、思い出した「岩下・・・麻里」だ』
「柴崎恵一先輩、お久しぶりね。でも、あたしのこと覚えているかしら?」
 覚えているもいないもなかった、岩下麻里は恵一にとって忘れられない人間の一人だ。高校の一年後輩で、麻里が2年の時に恵一に交際を申し込んで来たのだ。しかしそれを恵一が断ったため、それ以降はふて腐れて隆司の不良グループの一員となっていた女だ。
「どうやら覚えてくれていたようね。あたしはあれからもずっと柴崎恵一のことを思っていたわ、でも、あなたは少しも振り向いてくれなかった」
「しかし、それは!」
「言い訳はよしてよ! あの時からあたしは、いつか絶対に復讐してやろうと思っていたの。だけど、まさかそれがこんな形でやって来るとは思ってもいなかったわ。でも嬉しいような、哀しいような・・・、これがあたしの憧れていた柴崎恵一の成れの果てだと思うと・・・・・・」
 一方的に麻里に責め立てられ防戦一方の恵一。しかし、今の恵一の立場ではどうすることも出来ない。


★ 人工美女の館 58 ★ 
♂ 恥虐 ♀

「今日のところは二人に任せるから、好きなように恵一を調教してくれ。恵一・・・、二人の命令は私の命令だと思って素直に従うように、いいね。私はまだこれから仕事が残っているので、今はこれで失礼するよ」
 隆一郎は新しく恵一の調教係として加わった隆司と麻里にそう言い残すと、すぐさま調教室から出て行ってしまった。恵一にとってはそれが逆に不安だった。それはこの二人が共に恵一に恨みを持ち、隆一郎がいなくなったあとどのような調教をされるか分からなかったからだ。
「恵一・・・おっと、今はもう『めぐみ』ちゃんだったな。この間会った時には何も話せなかったが、これでゆっくり話ができるな」
 両手を後手に縛られ俯いて立っている恵一の顎を手のひらですくい上げながら、隆司が恵一に言った。
「それにしても、あの柴崎恵一が兄貴の婚約者になるなんて、思ってもいなかったぜ」
「あたしだってそうよ。あの憧れていた柴崎恵一がスカートを穿いて女の生活をしていると聞いたときには、正直信じられなかったもの。でも・・・・・・」
「でも、どうしたんだ麻里?」
「ううん、こうしてスカートを穿かされて女の格好をした柴崎恵一の姿を見たら、なんだかすっきりしたわ」
「俺だって同じさ。初めて女の姿をした恵一を見たときには、ざまあ見ろって感じだったよ。高校時代は真面目ぶって、散々俺達の邪魔をしてくれたからな」
 二人の高校時代の恨みは、かなり大きなものだった。
「どうした、めぐみちゃん。何とか言ってみろよ」
「い、いえ、わたしは・・・・・・」
「こいつ、女言葉しか話してはいけないことになっているらしいんだ」
「うふふ・・・そうなの、でもなんだか可哀想ね」
「面白いからもっと女言葉をしゃべらせようぜ、麻里」
 もう二人の感情はますます高まるばかりだった。
「麻里、そこにある鞭を取ってくれ。最初が肝心だ、少し焼きをいれてやろう」
「はいよっ!」
 麻里から鞭を受け取ると、隆司は恵一に迫った。
「さぁ、女のように話してみろ!」
「・・・・・・」
「さぁどうした!」
 一歩、二歩と鞭を持って恵一に迫る隆司。恵一は徐々に後ずさりし、部屋の隅まで追いやられてしまった。そしてもう後のない恵一は、無言のままただ首を横に振り、心の中で『お願いやめて!』と叫んでいた。
「めぐみ、俺の言うことが聞けないのか!」
「あぁーっ!」
 隆司はついに痺れを切らし、後手縛りに緊縛された恵一の首根っ子を左手で掴み、部屋の中央に向かって強く突き飛ばした。両手が使えずしかも脚の動きが窮屈なタイトスカートを穿いている恵一は、その勢いに脚が着いて行かずまともに肩から床に倒れ込んでしまった。
「いやっ、やめてください!」
 恵一がついに口を開いた。この二人に女言葉を聞かれるのは死ぬほど辛いことだったが、もうそんなゆとりはなくなっていた。
「さぁ、もっとしゃべろ!」
 そう言うなり、隆司は手にしている鞭で足元の床を激しく叩いた。
『ビシッ! ビシッ!』
「ああっ、いやっ!」
「そうだ、その調子だ! 『ビシッ! ビシッ! ビシッ!』」
「あ、ああっ、やめてっ!」
 上体を起こし、タイトスカートから伸びる両脚で必死に後ずさりする恵一。
「よ〜し、今度は本当に体を打ってやる」
『バシッ! バシッ!』
「ウッ、ウゥ〜ッ! いやっ、もう許してぇ!」
 もう完全に責められる一方の恵一。いくら強制的に女を演じさせられているからと言っても、少し前までは完全な男だったのだ。本来なら、これくらいの責めで簡単に音を上げるような恵一ではなかった。
 そんな恵一の弱々しい反応には隆司も麻里も驚いていた。しかし、一番驚いていたのは恵一自身だった。それは、その反応が恵一の意思とはまったく別に出てしまったものだったからだ。恵一は、だんだん自分が別人になっていくようでとても恐ろしかった。


★ 人工美女の館 59 ★  ♂ 屈服 ♀

「あぁ、痛い〜っ! もうやめてぇ〜!」
 恵一は調教室の床を這いずりながら、隆司に哀願した。何度も体を鞭で打たれ、恵一の声はもう涙声になっていた。
「よし、今日のところはこれ位で許してやろうか。でもいいか、これからお前は俺達に絶対服従だ、分かったな!」
「は、はい・・・・・・」
 床に倒れながら弱々しい声で返事をする恵一だった。
「そうだ隆司、あたしね、めぐみに『麻里お姉さま』って呼ばせたいんだけど、いい?」
 麻里が隆司に尋ねた。
「年下のお前を『麻里お姉さま』か・・・それは面白い。それでは俺も『隆司お兄さま』と呼ばせることにしよう、ふふふっ」
 同い年と年下の二人に対して『お兄さま』『お姉さま』と呼ばせ、女性化させられすでに男のプライドを失いかけている恵一に、さらに追い討ちを掛けようというのである。
「めぐみさん、分かったわね。これからあたしたちを呼ぶときは、今言ったように呼ぶのよ、いいわね」
『うぅぅ・・・・・・』
 何でこの二人をそのような言葉で呼べるだろう・・・・・・。恵一は悔しさですぐに言葉が出てこなかった。
「・・・・・は、はい、分かりました」
「そう、分かったのね・・・じゃあ、あたしのこと『麻里お姉さま』って呼んでみて」
 返事だけでは麻里は納得しなかった。
「・・・・・麻里・・・お・・お姉さま」
「はい、めぐみさん、よく出来たわ。これからあたし達が、必ず貴女を可愛い女の子に調教してあげますからね」
 肉体のみならず、二人の激しい言葉責めに、恵一の心と体は完全にずたずたとなっていた。

 ところでこの頃、本邸の3階の一室に一人の少女が連れ込まれていた。今朝、大神家へ連れて来られた少女だ。少女は両手に手錠をかけられ、そこに繋がる鎖をソファーに座る男に握られ、椅子に座らされていた。
「お嬢さん、少しは落ち着いたかね?」
「ここはいったいどこなんですか、あなたはいったい・・・・・・?」
「ここか? ここは大神の家だよ。私はお前を買い取った大神隆造だ」
「大神隆造っ! あの大神総合病院の? わたしを入札したのはあなただったんですか!」
「そうだよ瞳さん・・・・・・」
 少女は杉浦俊夫の妹・瞳だった。しかし、なぜ大神隆造が瞳を入札をし、そして今ここにいるのか?
「兄は・・・俊夫兄さんはどこにいるんです!?」
「あぁ、俊夫か・・・・・・、そんなに兄さんに会いたいか?」
「当然です! わたしたちは二人だけの兄妹なんです、俊夫兄さんを返してください」
 瞳は座っていた椅子から立ち上がり、隆造に詰め寄りかけた。
「返してやるのは無理だが・・・そんなに会いたいのなら会わせてあげよう」
『俊夫兄さんに会える!』
 瞳は思いも寄らなかった成り行きに、興奮する心を抑えられなかった。
「では、これから会わせてやろう。ただし、どんなことに遭遇しても驚くのではないぞ」
『どんなこと?』
 瞳は隆造のその言葉がとてもひっかかった。しかし、それ以上に兄に会えることの喜びの方が強かった。
「では行こうか、お前の『兄さん』・・・のところへ」
 隆造はそう言うと、握っている鎖を引き瞳と共に部屋を出た。そして、廊下を数メートル先まで進んで行った。
「この部屋だ、お前の兄さんはこの中にいる」
『この中に・・・俊夫兄さんが・・・・・・』
 瞳はとうとう兄と会うことが出来るのだと、心をときめかしていた。
『ガチャ、ガチャ!』
 隆造が部屋の鍵を開けた。
「さぁ、入りなさい」
 隆造に促され、瞳は部屋の中へと入った。『俊夫兄さんと会える』と希望を持って・・・・・・。


★ 人工美女の館 60 ★  ♂ 乳母奴隷 ♀

「うぅぅぅ〜っ!」
 奴隷用のピンクの制服を着た瞳が、床に膝と両手を着き泣き続けていた。
「瞳くん分かったかね、君には『乳母奴隷』・・・つまり『代理出産奴隷』として兄さんの代りにわしの子供を妊娠し出産してもらう」
「悪魔! あなたは人間じゃない、悪魔よ! 兄をあんな体にして・・・さらには妹の私にまで自分の子供を作らせようと言うの!」
 瞳は見た・・・隣の部屋で睡眠剤を投与され、ベッドに大の字に固定されている兄・俊夫の裸の姿を。その胸には豊満な乳房が形作られ、股間には本来ならあるべき男の象徴が無くなっていたのだ。その瞬間、瞳は自分の目を疑った。これは、いったいどういうことなのかと・・・。そして、隆造から俊夫が性転換手術を施されたと聞き、初めてその現実を理解したのだった。
「わしと俊夫の子共となると、俊夫と同じ血が流れている君に出産してもらうのが一番だと思ってね、ふふふっ」
「わたしは絶対に嫌です、あなたの子供なんて生みません!」
「そんなことを言ってもいいのかな、兄さんの運命を握っているのは君なのだからね」
 それは、瞳が代理出産を断れば、兄・俊夫の命はどうなるかわからない・・・と、遠まわしに言っているのは瞳にも分かった。
「卑怯者!」
「そう、わしは卑怯者だ。卑怯者を絵に描いたような人間だ。それで結構、ふふふっ」
 瞳はどうしたらいいか分からず、ただ唇を噛み締めていた。
「いいかな、わしと俊夫は三日後に結婚することになっている。その瞬間からお前の兄はもう『杉浦俊夫』ではなく、わしの妻『大神俊恵』に生まれ変わるのだ」
「そんな勝手な!・・・そんなの兄が可哀想過ぎます。兄は男なんですよ!」
「何を言っているのだ、お前も俊夫の体は見ただろう。胸には大きな乳房、そして股間の男性器は切除されお前と同じ『割れ目』まで持っているのだぞ、もう完全な女だ」
「俊夫兄さ〜ん!」
 そう叫ぶと、瞳はふたたび号泣するのだった。
「それからもう一つ。式後、組織の会員を集めてこの建物内で披露宴を行うのだが、その席の最後の催しとして、わしと俊夫の『初夜の儀式』を行う。俊夫が『処女』を失う瞬間を皆に楽しんでもらうのだ、ふふふっ」
「ひ・・・ひどい、なんていうことを!」
 泣き続ける瞳だったが、隆造のあまりにも凄惨な話に黙ってはいられなかった。
「何を他人事のようなことを言っているんだね、瞳くん。君もこの席で俊夫と共に初夜を迎えるんだよ」
「えっ、それは !?」
 自分も同じ場所で・・・・・・? それはいったいどういうことなのかと、瞳の恐怖で心が震えた。
「知りたいか? では教えてあげよう・・・・・・」
 披露宴の席で公開初夜を強制される兄・俊夫。そして、同じ席で『共に初夜』を迎えることになると告げられた瞳。拉致され調教を施されて来たとはいえ、瞳はまだ男性を知らない。そんないたいけな瞳に、いったいどのような事態が襲いかかろうとしているのか? 
「君はな、黒人に・・・・・・・・・・・・」
 瞳に隆造の話が語られて行く。

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