人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 51 ★ ♂ 混ざり合う二人の唾 ♀

 翌朝、恵一が目を覚ましてしばらくすると、隆一郎が両手に何かを持って姿を現した。ベッドに腰を降ろしていた恵一はその姿を見るとすぐに立ち上がった。
「おはよう、恵一。ネグリジェ姿がとても可愛いぞ」
「おはようございます・・・・隆一郎様」
 恵一は精一杯の女声で隆一郎に挨拶をした。恵一にとっては、今でも隆一郎に対して女として振る舞うのは辛い事だったが、しかし恵一にはそうするしか道はなかった。
「どうだ、よく眠れたか?」
「いえ、あまり・・・・・・」
「そうか、こんな檻の中では眠れなくて当然だ。だが、今日の午後にはここから出られそうだ。どうやらお前の部屋の改造が午前中にはなんとか終わりそうなんだ。午後になったら仕事が終わり次第お前を迎えに来る。それまでは、ここでゆっくりしていろ」
 そう言うと、隆一郎は扉の鍵を開け檻の中に入って来た。そして、両手に持っていた品物を静かに床に置いた。
「これは朝食だ」
 隆一郎は金属製の手提げケースからお盆に乗せられた朝食を取り出した。
「それから尿瓶を持って来てやった。お前は昨晩からずっとしていないはずだからな。ずいぶん溜まっているだろう?」
 確かに、恵一は尿意をもようしていた。しかし、・・・・・・
「食事の前に、私がさせてあげよう。さぁ、ネグリジェを上げて」
 いきなりの指示に、恵一は躊躇してしまった。
「何を恥ずかしがっているんだ。お前はこれから私の妻になるんだぞ。こんなことくらいで恥ずかしがっていてどうする」
 そうは言っても・・・・・・。しかし恵一は、すぐに観念して両手でネグリジェの裾をたくし上げていった。
「おっ、可愛いパンティーが見えてきたぞ」
 そんな隆一郎の揶揄した言葉に、恵一はもう耳を覆ってしまいたい心境だった。
「さて、パンティーの中身を拝見・・・と」
 隆一郎は恵一の股間を覆うパンティーを少し下げ、そして恵一のペニスを露出させた。
「去勢と女性ホルモンの作用で、だいぶ小さくなって来たな。以前は私も驚くほどの一物だったが・・・、まぁ可哀想だが、女となったお前にはもう必要のない品物だ」
 隆一郎の言うように、恵一のペニスは去勢され女性ホルモンを投与されるようになってから、日に日に勢いを失って行った。性欲は減退し、もちろん朝勃ちなどの現象もまったく起こらなくなっていた。
「では、私がこうして当てておいて上げるから、この中にしなさい」
 そう言うと、隆一郎は手に持った尿瓶の口を恵一のペニスに当てた。
「ちょうどいい、こうやって放尿をしながら朝の挨拶代わりに二人でくちづけでもしよう。ただし、以前のように跳ね除けるようなことはしないでくれよ」
 それは、以前面会の時のことを言っていた。隆一郎がからかい半分に恵一にキスをしようとした時、それを恵一が拒否して跳ね除けた時のことだ。しかし今の状況では、恵一にそのようなことが出来るはずがなかった。
 隆一郎は右手で恵一のペニスに尿瓶の口を当て、左手で恵一の後頭部を支え自分の唇を恵一の唇に重ねていった。
『うう〜っ!』
 恵一が心の中で呻いた。
「さぁ、こうやって朝の挨拶をしながら排尿をするんだ」
 そう言うと、隆一郎は再び唇を重ねていった。恵一は、尿意が限界に近づいていたこともあり、もはや下腹部の力を抜くしかなかった。
『ジョジョジョ〜!』
 恵一の放出した尿が尿瓶の底を叩く音が響き始めた。そしてそれと共に、隆一郎の舌が恵一の唇を割って強引に差し込まれて来た。
「ビチュ、ビチュ・・・あ〜ぁぁ!」
 静かな部屋に二人の唾の混ざり合う音と喘ぎ声が響き始めた。
『あぁ、僕は今、男と・・・男と唇を重ねている・・・でも僕は男、でも・・・僕は・・・ホモなんかじゃない!』
 はじめて交わした同性との激しいくちづけ・・・排尿の音と二人のくちづけの音が激しく入り混じる中で、恵一は心の中で必死なってこの状況を否定するのだった。


★ 人工美女の館 52 ★ ♂ 雪景色の中で ♀

 恵一は朝のネグリジェ姿のまま隆一郎が迎えに来るのを待っていた。この日の朝には、隆一郎から激しいディープキスを受けすっかり精神的に乱れていた恵一だったが、時間の経過と共に平常心を取り戻していた。
『コツ、コツ、コツ』
 遠くから靴音が近づいてきた。その瞬間、恵一はなぜか一瞬心がときめくのを感じていた。しかし、鉄格子の向こうに隆一郎の姿を確認すると、そのときめきも消えていった。いったい、今の心のときめきは何だったか・・・恵一は不思議でならなかった。
「恵一、迎えに来たぞ」
 隆一郎が鉄格子の扉を開けて入って来た。
「さぁ、両手を出して・・・。しばらくの間は、これから行く自分の部屋以外では手錠をか掛けさせてもらうからね」
 隆一郎に手錠を掛けられると、恵一は檻の外へ出された。そして、改造の終わった恵一の部屋へと向かった。
 恵一が収監されていた大神家本邸から隆一郎の生活すしている離れまでは、地下の通路で繋がっていた。二人はその通路を通り、数分でその離れの2階にある恵一の部屋の前へたどり着いた。
「私はいつもこの上の3階で生活している。結婚後はそこがお前の生活空間にもなるわけだが、それまではこの2階の改造した部屋で調教を受けながら生活してもらう」
 隆一郎が部屋のドアを開け恵一がその中へ入ると、そこは絨毯敷きの10畳程の洋間になっていた。壁や天井の色はあの調教施設と同じピンク色、そしてその中にクローゼットやドレッサー・机、そして隅には小さなシングルベッドなどが置かれていた。恵一が驚いたのは、その全てが十代の少女が好むようなデザインや色彩で統一されていたことだった。
「どうだ可愛い部屋だろう、物置に使っていた部屋を改造したんだ。クローゼットの中には、これからお前の着る下着や洋服もすでに揃えてある。ただし、パンツ系の物は入ってないぞ・・・これからお前が穿けるのはスカートだけだからな」
『うぅ〜っ、僕はもう・・・ズボンさえ穿くことが許されないのか・・・・・・』
 恵一はますます絶望的な気分になっていった。
「それからこのドア中は浴室とトイレになっている、自由に使いなさい。それと入口のドアは外から鍵を閉めると、内側からは鍵がないと開けられないようになっているから、そのつもりで・・・・・・」
 隆一郎はそこまで説明すると、恵一の両手を拘束していた手錠を外した。
「では、私はこれから用意するものがあるから1時間くらいここを離れるよ。お前はそれまでシャワーでも浴びて着替えをしておいてくれ。着替えはそのベッドの上に置いてある。もちろん、化粧も忘れるなよ」
「は、はい・・・」
 恵一は小さく頷きながら返事をした。
「じゃあ、またあとでな」
 隆一郎は急いで部屋を出ると、外から入口のドアの鍵を閉め、急ぎ足で立ち去って行った。
 一人部屋に残された恵一は、とりあえずベッドに座り部屋の中を見渡してみた。すると・・・たぶんこの部屋は建物の角にあるのだろう・・・正面と右の二ヶ所に水色のチェックのカーテンの掛けられた窓があった。恵一はその一方の窓に歩み寄り、閉じているカーテンを開けてみた。すると窓の外には鉄格子が・・・・・・。
『これではあの檻の中と同じじゃないか・・・・・・』
 恵一は落胆しながら目の前の鉄格子を見つめていたが、そのうちに自然と焦点がその先の白い光景へと移っていった。
『あっ・・・・・・雪が』
 鉄格子のその外の世界では白い粉雪が舞い落ち、あたり一面を白く飾っていた。


★ 人工美女の館 53 ★ ♂ 男同士の婚約 ♀

 恵一は恐る恐るクローゼットの中を覗いてみた。それは、自分がこれからどのような服を着なければいけないのか不安だったからだ。思った通り、そこに用意されていたものはいかにも少女然とした服ばかりだった。特にスカートは女子高生が穿くようなチェックのプリーツスカートが多彩に揃えられていた。こんなものまで穿かなくてはいけないのか・・・と、恵一は思わず顔を背けてしまった。
 しばらく部屋の中をチェックしたあと、恵一はシャワーを浴びるためベッドの上の着替えを手に取った。しかし、そこには下着だけで服はなかった。
『こんな下着だけで待っていろということなのだろうか?』
 そこに置いてあったのは、白いパンティーとブラジャー、そして縁にレースをあしらった白い半透明のミニスリップだけだった。服ならばクローゼットの中にたくさん入っている。しかし、それらを勝手に身につけていいものか・・・、恵一は迷った。しかし、言われていたベッドの上に服が用意されていなかった以上、勝手に服を出すことはためらわれた。
『しかたない、恥ずかしいけど下着姿で待っていよう』
 そう決めて、恵一はシャワーを浴び始めた。ボディーソープで体を洗ううち、自分の股間のペニスが目に入った。
『ずいぶん小さくなってしまったなぁ・・・・・・』
 そう感傷的になる恵一だったが、それでも男の象徴を目にするだけでも、なんとなく力強い気持ちを維持出来た。
 シャワーが終わり、恵一は用意されていた下着を身に着けた。パンティー、ブラジャー、そしてスリップ。スリップを身に着けるのはこれが二度目だったが、今回はその姿のまま隆一郎を待たねばならないのだ。恵一は恥ずかしくて仕方なかった。
 恵一はそのあと、化粧をするためドレッサーの前に座った。しかしよく考えると、今まで自分で化粧をしたことがなかったことに気付いた。仕方なく、いつも施されている手順を頭に思い浮かべながら化粧を進めていったが、思っていた以上に化粧手順を覚えていたのには、恵一自身も驚くのだった。
『いつの間にか、化粧まで覚えてしまった・・・・・・』
 恵一は口紅を引きながら、自分が本当に女になってしまったようなそんな錯覚に陥っていた。
『ガチャガチャ』
 化粧の終わった恵一が、ドレッサーの前で椅子に座り隆一郎の帰りを待っていると、しばらくして、部屋のドアの鍵を開ける音がした。隆一郎が戻って来たのだ。
「待たせたな、恵一」
 先程と違いラフなポロシャツ姿で戻ってきた隆一郎は、両手に銀製のお盆を持っていた。そしてその上には、ワインの注がれたワイングラス2つと小さな宝石箱が乗せられていた。
「う〜ん、やっぱりスリップ姿はいつ見てもいいものだ。特にお前のスリップ姿はな・・・・・・」
 いきなり隆一郎に自分のスリップ姿を誉められ、恵一は嬉しいというよりも何か屈辱感を感じていた。
「ところで恵一、今日は何の日か分かるか?」
「い、いいえ?」
「今日はクリスマスイブだよ。でもまぁ無理もない、季節感覚が薄れているだろうからな・・・」
「クリスマス・・・イブ・・・・・・」
 恵一にクリスマスイブが分からなくても当然だった。ずっと病院の地下に幽閉され、外へ出されたときにはすでに季節も変わり、まったくと言っていいほど季節感が失われていたからだ。
「それにしても、このような日を雪のクリスマスイブに迎えることが出来るなんて、私たちはなんて幸せ者なんだ。恵一、お前はそう思わないかい?」
「えっ、それはどういう?」
「決まっているじゃないか・・・婚約だよ。今から二人だけの婚約を行うんだ」
『婚・・・婚約!』
 この瞬間、恵一は全身に震えを覚えた。確かに恵一は隆一郎の妻になることをすでに口約束していた。だが、恵一にとってそのことは何か他人事のように思えていたのだ。しかし今それは現実となり、恵一は隆一郎と婚約させられようとしている。・・・・・・男同士の婚約だ。


★ 人工美女の館 54 ★ ♂ 緊縛されて・・・ ♀

「さてと、それではまずは婚約を行うための準備をしてもらおうか」
 いつ用意したのか、隆一郎は部屋の奥から薄茶色の麻縄を持ち出してきた。
『いったい、それで僕をどうするつもりなんだ?』
 恵一は、不安になった。
「別に怖がる事はない。お前だってあのまま第2セクションまで行っていれば、麻縄で緊縛され調教を受けていたはずだ」
『麻縄? 緊縛? ・・・・・・僕を縛るつもりか?』
 恵一は顔を引きつらせた。
「やめてください、変なことをするのは! もう結婚の話は承諾したではありませんか」
 恵一はあわてて隆一郎に哀願した。
「それとこれとはまた別だ。婚約の儀式だけはきちんとしておかないとな。さぁ、両手を後ろにまわして!」
 急に隆一郎の語気が荒くなった。恵一はもう諦めるしかないと観念し両手を後ろにまわした。
「これからこの麻縄でお前を後手に縛る。お前だって緊縛というものがどういうものかくらいは知っているだろう」
 隆一郎はまず後ろにまわした恵一の両手を重ねて縛ると、その縄尻で恵一のブラジャーで膨らんだ胸の上下を強く締め上げた。
「今日のところは、これくらいの縛りでいいだろう」
 隆一郎は恵一を縛り終わると、机の上に置かれていた2つのワイングラスを両手に持った。
「さぁ、二人の婚約に乾杯だ、カンパ〜イ!」
『カチィ〜ン!』
 隆一郎は両手に持った2つのワイングラスを軽く当てると、右手に持ったワイングラスを口紅で赤く染まった恵一の唇へと運んだ。
「メリークリスマス・・・恵一」
 隆一郎は、恵一の唇に当てたワイングラスを少しずつ傾けて行き、そのワインを恵一に飲ませて行った。そして全てを飲ませ終わると、最後に左手に持っていたワインを一気に飲み干した。
「私の身内は皆、女を縛って責めるのが好きでね。その趣味が高じてあんな組織まで作ってしまったんだが・・・・。それにそのスリップ、私はその女性のスリップ姿がとても好きなんだ。だから親父に頼んで大神女子高の生徒には全員着用を義務付けさせている。最近はスリップを着ない女子高生が多い・・・全く嘆かわしいことだ」
「さ〜て、そろそろ始めるか」
 そう言うと、隆一郎は恵一に近づき、両手で恵一の体を抱き上げてしまった。そしてベッドの上まで運ぶと、そのままベッドの上に乗せ、白いスリップから出ている両脚を左右に押し広げた。
「あっ、わたしをどうするつもりですか?」
 恵一が叫んだ。
「悪いが、両脚を縛らせてもらうよ」
 隆一郎は残っている縄を手に取ると、広げられた両脚をそれぞれベッドの左右に繋ぎ止めてしまった。
「もうこれで暴れることは出来ないな」
『人』の字型に両脚を固定された恵一を見て、隆一郎は呟いた。
「まずは二度目の女性ホルモン注入をしておこうか。もう最初の注入から1ヶ月以上経つからな」
 あらかじめ用意してあったのだろう。隆一郎は枕元にある引出しを開け、中から薬液入りの注射器を取り出した。
「今回は二度目だから、前回よりも濃度を上げてある。注入すれば今まで以上に大きな変化が現れてくるはずだ」
 隆一郎はベッドに横たわる恵一のスリップを捲り上げた。そして穿いているパンティーをずらし、退化してすっかり小さくなった恵一のペニスを上方に折り曲げた。
『もうこれ以上、女性ホルモンなんて投与しないで!』
 恵一は心の中で叫んだ。それは、恵一が女性ホルモンによる自分の心と体の変化に気付き、不安を感じ始めていたからだった。しかし、そんな心の叫びも虚しく注射器の針は剥き出しになった陰嚢に刺された。
「うっ!」
 薬液が少しずつ陰嚢内に送り込まれて行った。
「これでよし・・・と」
 注射器内の薬液を全て注入し終えると、隆一郎は使い終えた注射器をしまい再び恵一と正対した。

★ 人工美女の館 55 ★ ♂ 嵌められた婚約指輪 ♀

 恵一の陰嚢に注入された女性ホルモンは、見る見るうちに人工睾丸に吸収され、大きく膨らんでいた陰嚢袋はあっという間に元の状態に戻って行った。
「可哀想に・・・こんな小さなペニスになってしまって」
 隆一郎の指が小さく退化した恵一のペニスを摘んだ。以前はわずかな精神的・物理的な刺激だけでもすぐに反応し、大きく怒張していた恵一のペニスだったが、今では全くと言っていいほど反応しなくなっていた。もちろん、朝勃ちなどもすでに無くなっていた。
「ところで・・・恵一。もう一度確認するがあの約束に偽りはないだろうな?」
「えっ?」
{本当に私の妻になる意思があるんだな・・・と言っているんだよ」
「・・・・・・」
 恵一は思わず言葉に詰ってしまった。ここでの返答は、以前のものとは明らかにその重みが違っていたからだ。
「どうなんだ! 恵一」
「は・・・はい、貴方の・・・貴方の妻に・・・・・・」
「・・・なるんだな!」
「はい・・・妻に・・なります」
 遂に、恵一は最後の承諾をしてしまった。
「よしよし、それではお前にこれを贈ろう・・・婚約指輪だ」
 隆一郎は持ってきた宝石箱を開け、中から銀色に光る細いリングを取り出した。
「この日のために準備しておいた婚約指輪だ。プラチナのリングにダイヤを埋め込んである。もちろん二人のイニシャルも刻まれている」
 隆一郎は、この婚約のために指輪まで用意していたのだ。
「で、でも隆一郎様、このままでは・・・縛られたままでは・・・・・・」
 もうこうなっては拒否することは不可能であった。しかし、それでも恵一は最後の抵抗を試みるのだった。
「それならば大丈夫。この指輪は手の指に嵌めるためのものではない」
 隆一郎はそう言うと、剥き出しになったままの恵一のペニスを指先で摘んだ。
「このエンゲージリングはな、お前に一番ふさわしいここ・・・ここに嵌めるんだよ、ふふふっ」
「そ、そんなぁ」
 ペニスに婚約指輪を嵌められる・・・恵一は、隆一郎の思惑に唖然としてしまった。
「こんなところに婚約指輪を嵌めてもらえる女は、おそらくお前くらいだろうなぁ。それは当然だ、こんな所に指を付けている女はいないからな、あははっ」
 大神隆一郎という男は、いったいどこまで恵一をいたぶるつもりなのだろうか。
「さぁ、嵌めてあげよう・・・お前の股間の指に」
 隆一郎は、恵一の股間に突出するその『指』を支え、右手に持った婚約指輪をその根元までゆっくりと嵌めて行った。恵一はその瞬間、全身の血の気が引いて行くのを感じていた。
「恵一、おめでとう。これで私たち二人の婚約は成立した」
 ついに、恵一は隆一郎と婚約させられてしまった。恵一は、緊縛され身動きできない体でただ黙って目を閉じ、この事実をただ受け入れるしかなかった。
「いいかい、この婚約指輪は私の許可がある時以外はいつもここに嵌めておくんだよ、いいね。もし勝手に外すようなことがあれば・・・お前の母親や仲間がどうなるか・・・分かっているね」
「は・・・はい・・・・・隆一郎様」
「もう婚約したんだ、これからは『隆一郎さん』でかまわないよ」
「さぁ、呼んでごらん」
「隆一郎・・・・さん」
「そうだ、それでいい、恵一」
「あと一つだけ注意してと、このリングは普通の物よりもかなり細い。お前のペニスはもうほとんど勃起していないようだが、万が一勃起させてしまうとそのリングが深く食い込み、最悪の場合切断ということにもなりかねない。いつもそのリングが嵌められていることを忘れるんじゃないぞ」
 隆一郎のそう言われ、恵一は見たくなかったが、あわてて婚約指輪の嵌められた自分のペニスを見た。確かに細いリングだ、もしこんなものが食い込んでしまったら本当に切断しかねない、と恵一は思った。
「ふふふっ・・・まぁ、私としては切断されてしまったほうがいいんだがね」
 心配顔の恵一を見つめながら、隆一郎がそう呟いた。

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