人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 46 ★ ♂ 同級生との屈辱の対面 ♀

 隆一郎が恵一の前から消えて1時間あまりが過ぎた。その間、恵一はずっと放心状態のまま床の上に女座りをしていたが、その姿は意識的にというよりも、タイトスカートを穿いているがゆえの自然な姿だった。
 しばらくすると、外から人の足音が近づいてきた。
「恵一、待たせたな。大神家の人間が居間に揃ったので、お前を迎えに来た」
 それは隆一郎だった。隆一郎は檻の鍵を開け中へ入ると、恵一を立たせ両手を後ろへ回し後ろ手錠を掛けてしまった。
「いいかな、皆の前に出たらこう挨拶をするんだ」
 そう言って、隆一郎は恵一に自分の考えた挨拶の口上を教え込んだ。
「では、いいね」
「・・・はい」
 挨拶の口上を教えられると、恵一は檻の中から出され1階まで階段を上らされた。しかし、まだ歩幅の狭いタイトスカートやパンプスに慣れていないため、恵一にとってはそれだけでもかなりの苦労だった。それでもなんとか1階までたどり着くと、履いているパンプスをスリッパに履きかえさせられ、大神家の人間の待つ居間へと連れて行かれた。
「ここだ。この中で大神家の人間がお前を待っている」
 恵一は緊張した。というのも、大神家には高校時代の同級生・大神隆司がいるからだ。その当時、隆司はガールフレンドだった葉子に手を出したり、校内でいつも他の生徒に迷惑をかけ、そのたびに生徒会長の恵一から注意されていた。そんな隆司の前に、このようなスカートを穿かされた女装姿を晒すのは、恵一にとっては死ぬよりも辛いことだった。
「さぁ、入りなさい」
 居間の扉が開けられた。
「皆さん、『柴崎めぐみ』さんを連れてきましたよ」
 恵一は部屋に入れられると、待っていた大神家の人間の前に立たされた。
 最初、恵一は顔を下に向け目の前の大神家の人間を見ないようにしていたが、挨拶のため顔を上げると、そこには三人の男たちがソファーに座りこちらを凝視していた。もちろん、その中には同級生だった大神隆司の姿もあった。
「さぁ、挨拶しなさい」
 隆一郎に挨拶を促されたが、かつての同級生・隆司を前にしての挨拶は、恵一にとってはやはり屈辱でしかなかった。しかし、恵一は意を決して重い口を開いた。
「柴崎・・・・・・めぐみです。今まで20年間『柴崎恵一』の名前で男として生きてきましたが、今では女・・・・・・」
 ここで、恵一の挨拶が急に止まってしまった。
「『今では』どうしたというんだ!?」
 口ごもってしまった恵一に、隆一郎の叱咤が飛んだ。
「女・・・女に生まれ変わり、このようにスカートを穿いて生活しています。・・・・・・女としてはまだ未熟ですので、どうぞ皆様、いろいろとご指導ください」
「よしよし、それでいい。では、今度はお前に大神家の人間を紹介しよう」
 恵一の挨拶が終わると、隆一郎が恵一に自分の身内の紹介を始めた。
「まず正面に座っているのが、私の父であり大神総合病院院長の隆造」
『この人が大神総合病院院長で大神女子学園理事長の大神隆造・・・・・・』
 白髪の髪をオールバックにし、和服に身を包んだその姿。恵一も名前だけは知っていたが、その姿を目にしたのは初めてだった。
「そしてその右に座っているのが次男の洋祐」
『あっ、この男には以前に会ったことが? 確か、自分が隆一郎に注射を打たれ殺されそうになった時に現れ、それを止めてくれた・・・そして、めぐみという名前もをこの男が付けた名前だったはず・・・。しかし、大神家にこのような名前の人間はいないはずだが?』
 恵一の大神家の情報にはこの男の存在は入っていなかった。
「そして、左にいるのが・・・・・・。おっと、三男の隆司については改めて紹介する必要もないか、ふふふっ」
「あっ、そうか。隆司とめぐみは高校時代の同級生だったのだな。隆司、ちゃんと面倒を見てやらんといかんぞ」
 隆造がそう隆司をけしかけると、隆司はソファーから立ち上がり恵一に近づいた。そして、恵一の頭の先から爪先まで全身を舐めるように見るのだった。
「恵一、久しぶりだなぁ」
 そう言いながら自分の顔を覗き込む隆司に、恵一は下を向き顔をそらした。
「しかしお前、本当にあの恵一なのか? スカートを穿いて口紅までつけて、お前よく恥ずかしくないな。まさか優等生のお前にこんなオカマ趣味があるとは思わなかったぞ」
『うう〜っ!』
 恵一はそんな隆司の言葉に、ただ唇を噛んで耐えるしかなかった。
「隆司、変なことを言うな。恵一はオカマではなく本当の女として生まれ変わるんだ。・・・・・・私の妻としてな」
「ええっ!」
 隆一郎のこの発言に、三人とも驚きの声を上げた。

★ 人工美女の館 47 ★ ♂ 膨らみ始めた乳房 ♀

「なにっ、めぐみを妻にするというのか! 隆一郎」
「恵、恵一が・・・兄貴の・・・・・・」
 隆一郎の突然の発言は、大神家の三人の人間を驚かせた。それというのも、隆一郎が恵一を買い取ったのは、葉子をめぐる確執で憎んでいる恵一を、女奴隷としていたぶるためだと三人とも思っていたからだ。
 しかし、元々大神家は男色の血筋にあり、大神隆造は男を愛人にし妻と離婚している。だが、その時の相手の男は隆造の半奴隷的立場でしかなく、隆造のSM好きの性格を満たしている存在でしかなかった。しかし今回の場合は、男である恵一を妻として迎えるというのである。
「そんなに驚かないでくださいよ。まだ本人の承諾を取っただけですから。まぁ、近いうちには・・・・・・」
 そんな隆一郎の言葉に、隆造はなぜかしきりに感心していた。
「う〜ぅ、そういう手もあったかぁ」
 訳のわからぬ独り言を言う隆造だった。
「おい、恵一。お前男なのに兄貴の嫁さんにさせらてしまうんだ、可哀想に」
 隆司も何やら目の色を変えてきた。
「隆司、恵一はもはや男とは言えない。すでに睾丸は切除され、恵一の心と体は置き換えられた人工睾丸から放出される女性ホルモンによって支配され始めている」
「そ、そうなんだ・・・・・・」
 隆司は隆一郎からそう説明を聞き、改めて恵一の全身を見るのだった。
「さて、今日のところはこんなところでいいでしょう。では、恵一はまた檻の中に戻します」
「隆一郎、めぐみはずっと奴隷用の檻の中に入れておくつもりか?」
 恵一を連れて戻ろうとする隆一郎に、隆造が尋ねた。
「いえ、今私の住む別邸の一部屋を恵一用に改造しています。間もなく終わる予定なので、機を見てそちらに移らせるつもりです」
「そうか、そのほうがいい」
「では、皆さん、これで・・・・・」
 隆一郎と共に恵一も頭を下げ、二人は居間から出て行った。あとに残った三人は、揃って深い溜息をつくのだった。
 そのあと恵一は、隆一郎から軽い食事を取らされしばらく休んだあと、一階の浴室で入浴させられた。
「さぁ、体を拭いてあげよう」
 恵一が浴室から出て来ると、隆一郎がバスタオルを持って待ち構えていた。本来は同性の二人なのだが、それが逆に恵一にとってはとても恥ずかしかった。
「なんとすべすべした肌なんだ、とても男の体とは思えん・・・・・・」
 濡れた体を拭きながら、恵一の体を執拗に観察する隆一郎。しかし、そのように感じていたのは、隆一郎だけではなかった。恵一自身もここ最近の自分の肌や体型の変化には、すでに気づいていた。そして臀部には、こころなしか脂肪まで付いてきたような感じもしていた。
「んんっ?」
 隆一郎の手が、恵一の胸あたりで止まった。
「恵一・・・どうやら胸の乳腺が発育を始めたようだ」
「えっ! 発育?」
「そうだ、乳首の裏側にまだ小さいがしこりが出来ている。女性ホルモンの作用で乳腺が発育を始めたんだよ」
「そ、そんなぁ・・・」
「どうやら、おまえ自身は気づいていなかったようだな」
 確かに恵一は少しも気付いていなかった。それというのも、いつもシリコンパッド入りのブラジャーで胸を圧迫されていたため、ちょっとした胸の変化くらいでは気が付かなかったのだ。
「よかったな恵一。女性ホルモンが作用し始めたということは、単に胸だけでなく、これから体全体が変化を起こし始める前兆だ。もちろん・・・心もな」
『うう〜っ、なんていうことだ。ついに体が女性化を・・・』
 それは胸に生まれた小さなしこりに過ぎなかったが、恵一にとっては大きな衝撃であった。


★ 人工美女の館 48 ★ ♂ めぐみの初恋 ♀

「うううっ、ううううっ・・・・・・」
 大神家別邸地下一階、その一室にある奴隷用の檻の中。そのベッドの上で、ネグリジェ姿の恵一が涙を流して泣いていた。まるで女の子のように。
『もうおしまいだぁ、も・・もう、僕は男ではないんだ』
 女性ホルモンによる乳腺の発育が恵一に与えた影響は、それほど大きかった。しかし、恵一をこのような状態にしたのは、それだけが原因ではなかった。
 最近の恵一は、以前よりも精神的に喜怒哀楽の感情の変化が激しくなっていた。そのことは恵一自身も気付いてはいたが、その原因は自分の置かれている状況によるものだと思っていた。しかし、じつはそれも女性ホルモンによる影響の一つだったのだ。
「どうしたの、めぐみさん。眠れないのかい?」
 突然、薄暗い鉄格子の外から男の声がした。
「えっ?」
 恵一がベッドの上から振り向くと、鉄格子の外に一人の男が立っていた。
「あっ、あなたは?」
「先ほどお会いした大神洋祐です」
 それは、大神家の次男・大神洋祐だった。
「洋祐様が、どうしてここへ?」
「近くを通ったら泣き声が聞こえてきたので、ちょっと様子を見に来たのです」
「そうだったんですか、よけいなご心配をおかけしまして、申し訳ありません。ちょっと・・・いろいろと考え込んでしまって・・・・・・」
 恵一は急いで起き上がり、ベッドに座り直した。
「君の立場からすれば、そうなってしまうのも当然でしょう。ただ・・・・・・」
 洋祐が何かを言いかけた。
「ただ・・・何ですか?」
「いや、言ったほうがいいのか、黙っていたほうがいいのか迷ったもので」
「何ですか? 言ってください」
「う〜ん、言うと余計大きなショックを君に与えることになるかもしれないし」
「かまいません、言ってください」
「そうかい、では言ってしまおう」
 そう言うと、洋祐は用意して来た鍵で檻の扉を開け、檻の中へ入って来た。そして、ベッドに座る恵一の横に自分も腰を下ろした。洋祐とは初めて言葉を交わす恵一だったが、まるで以前から知り合いだったかのように、まったく警戒心を抱くことはなかった。
「実はね、めぐみさん」
「はい・・・・・・」
 恵一は、洋祐から『めぐみさん』と女性名を呼ばれるたびに、なぜか顔が火照って来るのを感じていた。
「めぐみさん、どうやら君の脳はすでに女性の脳へと変化を始めたらしい」
「えっ、女性の脳に!?」
「そう、君の心が女性化を始めたということだ」
「わたしの心が・・・女性化?」
「いや、変化はまだ始まったばかりで、大きな変化はこれからやって来る。君は今、感情の起伏に悩まされているみたいだが、それが変化の前兆なんだ」
 恵一は大きなショックを受けた。それを覚悟で聞いたはずだったのだが・・・・・・。
「それで・・・わたしはこれからどう対処すればいいのでしょうか?」
「こうなったら心の力を抜くこと、現状を素直に受け入れるしかありません。めぐみさんには辛いことかもしれませんが」
 現状を受け入れる・・・それは、素直に言うことを聞くということなのだと、恵一は解釈していた。
「でも、わたしには自信がありません。どこまで自分をコントロールできるか」
「それは当然です・・・人間ですから」
 恵一は今の自分の置かれた状況に不安だらけだったが、なぜか洋祐の話を聞いていると気持ちが落ち着くのを感じていた。それはいったいなぜなのか? 恵一にも、まだこの時点では分からなかった。


★ 人工美女の館 49 ★ ♂ 大神家の秘密 ♀

 恵一は檻の中のベッドに座り、隣に座る大神洋祐の話を聞いていた。
「洋祐様は、・・・・・・」
「おっと、その『・・・様』っていうのはやめようね」
「えっ・・・はい。ではなんて? 洋祐先生・・・でいいですか?」
「うん、その方がいいかな」
 恵一は、洋祐のそんなやさしい言葉に久しぶりの笑顔を見せた。
「洋祐先生は・・・以前、わたしの命を助けてくれましたよね。そして、わたしに『めぐみ』という名前も付けてくれて・・・」
「いや、別に助けた訳ではないよ。そのために君は今女の子変身させられ、そして苦しんでいるわけだし。それに、君に『めぐみ』という名前を付けたのには訳があるんだ」
「訳? 『めぐみ』というのは、わたしの恵一という名前から取ったのではないのですか?」
「いや、じつはそれが違うんだ。たまたま同じ読みの字を使っていたので、私も驚いていたんだが」
「違うんですか?」
「ああ、『めぐみ』というのは、私の死んだ母親の名前なんだよ」
「お母様・・・というと、隆造様と離婚された?」
「いや、違う。私の母は、隆一郎さんや隆司くんの母親とは別の女性なんだ」
「えっ? それは・・・・・・」
 恵一は、洋祐の口から出た意外な話に耳を傾けた。
「二人の母親は父の正妻として二人を生み、最終的に父が男の愛人を作り離婚させられてしまった。私の母はその時父の半奴隷のような愛人の立場にあり、二人の母親が隆一郎さんを身篭っている時に、その性欲の捌け口として父の相手をさせられていた。そして、その時に出来た子供が私なんだ」
「そ、そんなぁ!」
 恵一は、隆造のあまりの行為に怒りさえ覚えた。
「その直後、私の母は病死し、私は父に養子として引き取られた」
「でも、それで洋祐先生はお父さんを恨まなかったのですか?」
「いや、私はまだ小さくて真実が分からなかった。だから、逆に母が私のことを捨てたと思い、ずっと恨んでさえいた」
「そうだったんですか。でも、わたしは洋祐先生の存在は知りませんでした。大神家のことはいろいろと情報を集めていたのですが・・・」
「それは当然だよ。父は私の存在が公になることを恐れた。だから、私が成長するとすぐに私を海外に留学させ、私の存在を隠してしまった。まぁ、そのおかげで海外の進んだ医学を学ぶ事が出来たのは、皮肉な話だけどね」
「そうでしたが・・・・・・、でもそんな大切なお話をなんでわたしなんかに話してくれたのですか?」
「う〜ん、めぐみさんがあまりに落ち込んでいたので、つい話してしまったんだよ」
 恵一は、いつの間にか洋祐の人柄に引き付けられていた。
「ところで、めぐみさん。初めて着たネグリジェの感想はどうかな?」
 洋祐が急に自分の今着ているネグリジェの話に移ったので、恵一は戸惑ってしまった。
「えっ、ネグリジェですか?」
「とっても似合っているよ。今日穿いていたタイトスカートもね」
 洋祐に女装姿を誉められ、恵一は恥ずかしさで真っ赤になってしまった。
「洋祐先生、恥ずかしいからお洋服の話はやめてください」
 女装の話題を拒否しながらも、なぜか恵一の心は弾んでいた。
「あぁ、よかった。どうやらめぐみさんに元気が戻ったようだ」
「洋祐・・・先生・・・・・・」
『この人は、わたしのことを心配してわざわざ・・・』
 恵一は、言葉には出さなかったが、心の中で洋祐に感謝をしていた。
「さぁ、もう寝なさい。子供じゃないんだから、もう泣くんじゃないぞ」
「はい」
 洋祐は、恵一に元気が戻ったことを確認すると、檻の外へ出て元通り鍵を閉めた。
「じゃ、おやすみ、めぐみさん」
「おやすみなさい・・・・・・先生」
 立ち去る洋祐とその姿を愛しく見送る恵一。しかし、恵一自信はまだその禁断の愛に気付いていないのだ。


★ 人工美女の館 50 ★ ♂ 憎しみと・・・愛 ♀

 大神家の三階、そこは大神隆造の生活スペースになっていた。その一室で、隆造と隆一郎父子が真剣に何かを話していた。
「隆一郎、お前は柴崎恵一を憎んでいたのではないのか? その恵一を妻にするなどとは、いったいどういう心境の変化なんだ」
 隆造は、隆一郎が恵一を殺さずにああいった形で生かして置いたのは、恵一に対する憎しみによるものだとばかり思っていたのだ。
「父さん、あいつのことは今だって憎んでますよ。これまで散々私に対して悪たれをついて来た奴ですから。ただ・・・・・・」
「ただ? 何なんだ、隆一郎」
「はい、初めて女の姿になった恵一を見た時、その恥じらいの姿に思わず心を奪われてしまったんです。それまでは、ただ苦しめてやることしか考えていなかったんですがね」
「それでこれから恵一・・・いや、今はもう『めぐみ』だったな、『めぐみ』をどうするつもりだ、もう調教は終わりか?」
「いえ、今まで以上に恥ずかしい思いをさせてやります。それが、私の恵一に対するいたぶりであり、愛情表現でもありますから」
「そうか、分かった。ところで、妻として迎え入れるのはいつごろを予定しているんだ?」
「ある程度、私好みの女に調教してから・・・と思っています。具体的にはまだ・・・」
「そうか、お前は昔から少女趣味だからなぁ、ふふふ」
「まぁ、そんなところで・・・・・・」
「実はな、隆一郎。お前を見習って、わしも妻をもらうことに決めたよ」
 急に隆造が真剣な顔になった。
「えっ、父さんがですか? 誰、誰と・・・まさか・・・」
「だから言ったろう。お前を見習って・・・と」
「いつ・・・ですか?」
「早い方がいい、年が明けたらすぐにでもと思っている。一応、組織の会員だけでも集めて、披露宴を行うつもりだ」
「それで・・・どうなんですか? もう素直に父さんの言うことを聞くようになったのですか」
「いや、相変わらずだ、多少大人しくはなって来たが。しかし、例の後遺症のため全てはわしの成すがままだ。くやし涙を流しながら、調教を受けてるよ」
「そうですか、それは楽しそうですね、ふふふっ。それでは、私の『挙式』は少し先に延ばしましょう」
「いや、別にお前が予定を延期する必要はないと思うが・・・・・・」
「いえ、ちょうど考えていることもありますし、やはり同時期には重ならない方がいいでしょう」
「そうか、わかった。それでは、お前の言葉に甘えさせてもらおう。ところで、考えていることというのは何なんだ?」
「そのことで、大神学園理事長の父さんにちょっとお願いがあるんですが・・・」
「ん、お願い? いったい何だ」
「じつは、・・・・・・」
 はたして、隆一郎のお願いとは? そして、隆造まで再婚をするという・・・いったい誰と? 二人の会話は、さらに深夜まで続いていった。

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