人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 26 ★ ♂ 運命を変える再会 ♀

 その後恵一は、特別メイク室のドレッサーの前に座らされ、入念な化粧直しをされていた。
「今日は面会のお客様の前に出るので、いつもよりもっと女らしくお化粧しておかないとね」
 鏡に映る恵一の顔は、確かにいつもより女らしく見えた。普段は調教などがあるため、どちらかというとお化粧は控えめに施されていた。
「やっぱり今日は、ウィッグ着けましょうね」
 恵一の顔をしばらく見ていたゆりは、今日の化粧にあわせてウィッグを使用することにした。
「違和感がないように、セミロングくらいにしておきましょうか」
 ゆりは恵一の髪の毛を上げピンで止めると、用意したウィッグを被せブラシを使って整えていった。うしろはちょうど肩にかかるくらいのストレート、前髪は眉のあたりまでの長さで、それを左右に流した形にセットした。
「まだ大分男の部分も残っているけど、以前と比べたらかなり女の子らしくなったわね。どう、自分で見て」
「は、はい・・・」
 恵一には答えようがなかった。
「じゃあ、そろそろ行きますから立ってちょうだい」
 恵一が立つと、ゆりは先程この部屋へ引き立ててきたチェーンを手にし、スカートの中の肛門に装着されているストッパーに繋ぎ止めてしまった。

 その頃、恵一の面会に使用される応接室では、一人の男がソファーに腰を降ろし恵一が来るのを待っていた。そして5分ほど経った頃、部屋をノックする音とともにゆりの声がした。
「ゆりでございます」
「はい、どうぞお入りください」
 その男に促され、ゆりがミニフレアドレス姿の恵一を連れて部屋の中に入って来た。
「お待たせいたしました、隆一郎様。めぐみを連れてまいりました」
 なんと、その男は大神隆一郎だった。それを知った恵一は、驚いてそれまで俯いていた顔を上げた。そこには、自分をこのような女の姿へと変えた憎むべき大神隆一郎が、こちらを向いて座っていた。恵一は、思わず隆一郎と目が合ってしまい、慌ててそらした。
「この娘があの恵一・・・なのか、信じられん。一瞬、本当の女の子かと思ってしまったよ」
 恵一は、隆一郎にこのような変わり果てた姿を見られ、恥ずかしさと惨めさでいっぱいだった。
「めぐみ、隆一郎様にご挨拶は!」
 呆然として立ち尽くす恵一に、ゆりが隆一郎への挨拶を促した。恵一は、とても隆一郎と言葉を交わす気持ちにはなれなかったが、逆らうことなどとても出来なかった。
「今日はお忙しいところを、め・・・めぐみに会いに来ていただき、本当にありがとうございました。とても・・嬉しいです」
「そうか、喜んでくれたか。しかし、あまり変わってしまったので、初めは恵一だと分からなかったよ」
 恵一にとって、この姿を一番見られたくなかったのが隆一郎だった。
「どうだ恵一、スカートを穿いた気分は? 女になってよかっただろう。ふふふ」
 隆一郎は、恵一の頭の上から爪先までを舐めるように見ていた。
「まぁ、立っていないでそこに座りなさい」
 隆一郎がそう言うと、ゆりが恵一のスカートの中に手を差し入れ、ストッパーに繋がっているチェーンを外した。
「ゆりさん、それはどこに繋がっているんですか?」
「はい、肛門に装着されているアヌスストッパーに繋げてあります」
「ほほう、肛門に・・・親父も面白いことを考えたものだ」
 二人のやりとりに、恵一はとても惨めさを感じていた。
「さぁ、めぐみ、もう座っても大丈夫よ」
 ゆりの指示で、恵一は事前に注意された女らしい仕草を意識しながら、隆一郎の正面の椅子に両手でスカートの後ろを押さえながら腰を降ろしていった。
「ほほう、仕草まで女らしくなっているのか。なかなか可愛いぞ」
 両脚を斜めに揃えて座る恵一を見て、隆一郎はとても満足そうだった。『もうこれで、自分の邪魔をする者はいない。これまで葉子の前に立ちはだかり、自分に偉そうに能書きを言っていた恵一も、今ではこの姿だ』と。そして隆一郎は思った。この憎らしい恵一を、これから精神的・肉体的に恥辱してやるのだと。だがそれとともに、この瞬間から隆一郎は、女に変身させられた恵一に特別な感情を抱き始めていた・・・・・・。

★ 人工美女の館 27 ★ ♂ 隆一郎 vs 恵一 ♀

 変わり果てた女の姿で隆一郎と再会した恵一だったが、その隆一郎にはどうしても聞いておきたいことがあった。それは、葉子をはじめ拉致された杉浦俊夫や瞳の行方だった。しかし、隆一郎の前で女言葉を口にすることは、恵一にとってはあまりにも辛いことだった。
「恵一、女としての生活に少しは慣れたか? これからは一生女として生きていかなくてはならないのだから、男の心は早く捨てることだな」
 一生女として・・・それは恵一にとって地獄を指していた。しかし、今はそれ以前に三人の行方が心配だった。
「あのぅ・・・・・、隆一郎さま」
 ずっと黙っていた恵一だったが、思い切って口を開いた。
「なんだ? 恵一」
「葉子は・・・葉子や杉浦さん、瞳ちゃん、そして母さんは今どうなっているんですか? どうかそれだけでも教えてください!」
「ん〜、そんなことか。みんな命だけは無事だ、安心しろ」
 全員無事? 杉浦俊夫は死んでいないのか、それとも嘘を言っているのか。
「葉・・葉子は今どこに?」
「葉子さんは大切に私が預かっている。それから、葉子さんを呼び捨てにするのはやめてもらおう。もうお前の女ではないのだからな。あと言っておくが、これからはお前のセックスの対象は男だ、女ではない。いいな」
 隆一郎の口から出てくる言葉は、皆、恵一にとって辛いものばかりだった。しかし、それでも四人が全員無事にいることだけでもわかり、恵一はひと安心をした。
「まぁ恵一、ここへ来て私の横に座りなさい」
 隆一郎が自分の座っているソファーの傍らへ恵一を手招きした。しかし、恵一はじっとしたまま動こうとしなかった。
「めぐみ、隆一郎様のご命令に従いなさい!」
 ゆりが激しい口調で恵一に命令した。恵一は仕方なく立ち上がると、スカートをひらひらさせながら隆一郎の右横へと腰を降ろしていった。
「そう嫌がることはないだろう。男の相手をするのも結構楽しいものだぞ」
 隆一郎そう言いながら、自分の右手を恵一の肩越しにまわすと、恵一の体を引き寄せた。そして何を思ったのか、いきなり自分の唇を恵一の唇に重ねていった。
「うう〜ぅ!」
 恵一はあまりにも突然の出来事のため、ただ隆一郎の成すがままになっているしかなかった。唇を離そうにも隆一郎の左手が恵一の後頭部を押さえつけているため、逃れることは出来なかった。そしてそうしているうちにも、今度は隆一郎の舌が恵一の唇をこじ開けて、口の中へと入り込もうとしてきた。そこで恵一は、やっと我に返った。
「やっ、やめろっ!」
 恵一は思わず大声で叫び、自分を抱きしめる隆一郎を手ではねのけた。
「めぐみ、なんていうことをするんです! そのようなことをするとお仕置きですよ」
「まぁいい、ゆりさん。これで恵一がまだ無理をして女を演じていることが分かった。私としてはそのほうが面白い。だがな、恵一。お前はこれから、今のように男の相手をしていかなければならないんだよ。その時には、今のように拒否は出来ん。私はただそれを教えたかっただけだ・・・」
 いまだ興奮さめやらず、恵一は荒い息でただ立ち尽くしているだけだった・・・・・・。

 それからしばらくして、隆一郎との面会を終わらせた恵一が自分の部屋へ戻されたのは、もう就寝時間に間近い頃だった。すでに化粧は落とされ、服装も面会時に着ていたドレスからいつものピンクの制服へと着替えさせられていた。ただ一人部屋に残されていた梨花は、下着姿でベッドの上に腰を降ろして恵一の帰りを待っていた。
 ゆりは恵一の服を脱がせ下着姿にすると二人を並ばせ、いつものように二人の肛門をチェーンで繋ぎ止めてしまった。
「しかし、今日のめぐみにはがっかりしました。明日にも二人にはペナルティーがかかるでしょう。お仕置きを覚悟していなさい」
 そんなゆりの言葉に、梨花は訳がわからず目を白黒させていた。
『いったい面会で・・・・・・?』
 何があったのかと聞きたかった梨花だが、とてもそのような雰囲気ではなかった。
「とにかく、今日はもう二人とも寝なさい」
 そう言い残すと、ゆりは部屋から出て行ってしまった。二人はお互いに目を合わせると、無言のまま寄り添うようにベッドへと体を横たえていった。


★ 人工美女の館 28 ★ ♂ 仕組まれた罠 ♀

 恵一を部屋へ戻したあと、ゆりは再び応接室で隆一郎と会っていた。
「ゆりさん、しかし驚きましたよ。少し見ない間に恵一があれほど変わっているとは」
「はい、私も驚いています。元々、男性にしてはかなり整った容姿はしていましたが、今の段階であそこまで変わってくれるとは。・・・・・・ところで隆一郎様、めぐみの声帯手術はいつごろ行いましょうか?」
「それなんですが、喉仏の切削手術だけは近々予定通り行ってもらいますが、声帯の手術はとりあえず延期しようと思います。あと、その後予定していた恵一の顔の形成手術も、当分の間見送りにします」
「それは、どうしてでございますか?」
 当初の予定では、このあたりで恵一の声帯手術を行い、女らしい高音の出る声帯に変える予定だった。
「今日恵一を見て思ったのですが、今の最高医学を使えば、外見に手を加えて限りなく女性に近づけることくらいは簡単なことです。しかし、それをしてしまうと本人が楽になるだけだと気づいたのです。確かに完全に女性化された自分の顔には一時的なショックは受けるかもしれません。しかし、観念してその生まれ変わった顔を受け入れてしまえば、もう何もしなくても女として通ってしまう。いい例が最近の女達です。女として生まれたことをいいことにそれに胡座をかき、女としての魅力を磨こうともしない」
「なるほど、それは確かに・・・・・・」
「それに比べ女装愛好家やニューハーフ達は、残された男の部分をカモフラージュするため、本物の女性以上に女らしく振る舞いそれをカバーしている」
「では、めぐみにもそれを・・・・・・」
「そうです、わざと男の部分を残しておき、恵一に必要以上に女らしく振る舞わせるのです。恵一の容姿は今の段階でも十分女として通用します。しかし、まだ男の部分も残されています。よく見れば男であることはすぐに分かってしまうでしょう。そうなれば、恵一もあのような姿になってしまった以上、必死になって自分の男の部分を隠そうとするはずです。私は、その恵一の悪戦苦闘する姿が見たいのです。むふふ」
「声帯に手を加えないのもそのためなのですね」
「はい、恵一は自分を男だと知っている私たちの前では特別意識しないでしょうが、知られていない人間の前では、男だとばれぬよう必死になって愛らしい声を出そうとするでしょう」
「隆一郎様・・・・・・・・」
 恵一に対する隆一郎の執拗なまでのいたぶりに、ゆりは何かを感じ取っていた。
「ところでゆりさん、計画は予定通り進んでいますか?」
「はい、順調に・・・」
「で、どうですか、恵一の様子は?」
「精液処理を中断してから、かなりいらだちが感じられます。まぁ、梨花からフェラを受けた直後ですから、男なら当然かと・・・」
「そうですか、初めからそれが狙いです。恵一の女性化と言いながら、実際に進めているのは表面的なことだけ。あえて男性機能はそのままにし、恵一に本当の『男』の快楽を覚えさせる。今まで20年間、真面目な優等生として生きてきた恵一ならば、それによって捨てかけていた『男』に再び未練を感じ始めるはずです。そうなれば、それこそこちらの思うつぼ・・・むふふ」
「隆一郎様って、恐ろしいお方」
「親父ほどではないがね。さて、予定通り進んでいるとすれば、今夜あたり・・・・・・」

 恵一は、興奮してどうしても眠れなかった。もちろん隆一郎との面会での出来事も大きく影響していたが、それ以外にも、あと数日で入札が行われる梨花との別れがあった。しかし一番大きな原因は本人もまだ気付いていないが、ここ2日間恵一の精液処理が中断されていることにあった。
 恵一はあの時からずっと、梨花の舌と唇から受けた甘い快楽が忘れられなかった。あの時の梨花の表情を思い出しただけでも、もう胸が締め付けられるような切ない気持ちになっていた。しかし、それも無理はなかった。20年間優等生を絵に書いたような生き方をしてきた恵一にとって、梨花から受けたフェラチオは、まさにこれまで感じたことのない快楽だった。そんな男の快楽を覚えさせられてしまった恵一にとって、その後の精液処理の休止は、男の欲望をよりいっそう燃え上がらせるだけだった。
 元々恵一は、女性の下着姿で毎日梨花とベッドを共にさせられ、それだけでも恵一の男の欲望には大きな刺激となっていた。それでも二人が男女の関係に至らなかったのは、恵一の人一倍強い理性があってこそだった。しかしそんな恵一の精神力も、毎日のように襲いかかる性欲への刺激に、もう限界に達していた。


★ 人工美女の館 29 ★ ♂ 男と女 ♀

 恵一と梨花の二人は、この夜もダブルベッドで背中を向け合い、いつものように体を離して寝ていた。正確に言うと寝ていたのは梨花だけで、恵一はいまだに眠れずにいた。
 薄灯りだけの暗い部屋の中で、恵一は熟睡している梨花の顔を見た。
『僕のすぐ横に梨花さんが・・・いる。ダブルベッドで、肛門を繋がれて・・・・・・。』
 恵一は、そのことをなぜだか今初めて感じていた。
「梨・・花・・さん」
 恵一は無意識のうちに梨花の名前を呟いていた。その時、恵一の気配を感じ取ったのか梨花が目を覚ました。
「あっ、恵・・恵一さん」
 梨花はもう、二人だけの時には「恵一さん」と呼ぶようになっていた。初めはそう呼ばれるのを嫌がっていた恵一だったが、今では自然と受け入れていた。
「どうしたの恵一さん?」
 薄暗いベッドの上で自分の顔を覗き込んでいる恵一に、梨花が言葉をかけた。
「うぅ〜ん、どうしても眠れないの」
 いつものように、女言葉を使う恵一。
「あのぅ・・・恵一さん、聞いてもいい?」
「えっ・・・なにを?」
「面会の時、なにかあったの?」
「う〜ん、面会に来ていた人って、わたしをここへ送り込んだ大神隆一郎という男だったの。それで、あまりひどいことをされたので、つい・・・・・・」
 とても男である隆一郎と唇を合わせたなどとは言えなかった。
「恵一さん・・・・・かわいそう」
 そう小声で呟くと、梨花はじっと恵一の目を見つめた。そんな梨花に見つめられ、傷心の恵一は悲しみが込み上げてきた。
「梨花さん、僕は・・・僕はもう・・・・・・」
 そこまで言うと、恵一の声は涙声に変わり言葉にならなくなってしまった。
「恵、恵一さん・・・」
「僕は・・僕はもう・・・絶えられない。このままずっと男のままでいたい、女になんかなりたくない」
 恵一は精神的に追い詰められていた。もうそこには、これまでの強い恵一はいなかった。しかし、追い詰められていたのは恵一だけではなかった。
「恵一さん、そんな弱音なんか吐かないで。辛いのは梨花だって同じよ。梨花だって・・・梨花だっ・・・」
 梨花は、思わず体を離していた恵一の胸にすがりつき、すすり泣きを始めた。
「梨花さん・・・・・・」
 二人は、お互いを慰めあうように深く抱きしめ合った。触れ合う二人のブラジャー。だが、二人はもう女同士ではなく、一人の男と女になっていた。やがて、恵一の唇が梨花の唇を求めてきた・・・重なり合う二人の唇。
「うぅ・・っ・・・」
 梨花の太腿が、パンティーに覆われた恵一の下腹部に触れた。そこには、硬く膨らみを増した恵一の分身が・・・。
『恵・・一・・さん』
 梨花は、心の中で恵一の名を呟いた。しかしその時、恵一の手が梨花のパンティーの中へと差し入られてきた。そしてさらに、梨花の繊毛に隠された女の深い溝をかき分け指を滑り込ませてきた。
「ああぁ〜っ」
 初めて受ける恵一からの愛撫。恵一の指が自分の一番敏感にクリトリスに触れた瞬間、梨花は全身が一瞬痙攣した。小陰唇からクリトリスと梨花の敏感な部分をまさぐる恵一の指。梨花はやがて熱い女の液を滴らせ始めた。
「あぁ〜ん、あっあっぁ」
 恵一の指の動きに合わせるかのように喘ぎ声を発する梨花。梨花は目をつぶり陶酔しながら、恵一の愛撫を甘受していた。そのうちに、恵一は梨花のパンティーを下ろそうとし始めた。チェーンが邪魔だったが、伸縮性があるため何とか上手く脚から抜き取る事が出来た。
「梨花さん・・・」
 恵一の声に梨花が閉じていた目を開けると、恵一が自分の上に四つん這いに覆い被さり、真剣な顔で見下ろしていた。そして両手で梨花の両脚を持つと、左右へ広げようとした。
「梨・・梨花さん、僕は・・・」
 驚いた梨花が恵一の下腹部へと目をやると、いつの間にか恵一もパンティーを下げ、起立した自分の分身を曝け出していた。その瞬間、梨花は我に帰った。
「恵、恵一さん・・・駄目、それだけは駄目よ」
「梨花さん、僕は・・僕は君が欲しい!」
 極限状態の中で、恵一は完全に男に戻っていた・・・・・・。


★ 人工美女の館 30 ★ ♂ 注ぎ込まれた遺伝子 ♀

 極限状態の中で完全に自分を見失ってしまった恵一。思ってもいなかった事態に、梨花は大きく動揺していた。
「駄目・・・駄目よ、恵一さん! それだけは絶対駄目!」
 梨花は懸命に恵一を説得した。しかし、今の理性を失った恵一には何を言っても無駄だった。なんとか恵一を跳ね除け離れようにも、二人の肛門を繋ぎ止めている細い鎖のチェーンがそれを許してくれないことは、梨花にも分かっていた。
「梨花さん、あの時言ってくれた言葉は本当かい?」
「えっ、あの時の言葉?」
 梨花には何のことだかすぐには分からなかった。
「あの時だよ、梨花さんが・・・口を使って出してくれた時に・・・「好き」だって・・・」
 恵一にそう言われても、梨花は覚えていなかった。たぶん無意識のうちに言ってしまったのだろう。しかし、それは嘘ではなかった。
「好き・・・好きよ。わたし恵一さんが好き。でも、こんなことをしてはいけないの、だって・・・・・・」
 恵一さんには葉子さんがいるのよ・・・そう言いたかったが、梨花には言えなかった。
「僕も梨花さんが好きだ」
 そう言うと、恵一は梨花の両脚を大きく広げ、梨花の愛液の滴る花弁の中心に、太く膨らみきった自分のペニスを押し当てていった。
「ああっ、駄目っ、恵一さん! あなたには・・・あなたには・・・・・・」
 梨花にはそこまで言うのが精一杯だった。そして次の瞬間、恵一の太くて硬いペニスが梨花の小さな花弁を貫いてきた。
「うっ・・・ううっ・・・!」
 梨花にとって、それは初めて男性を受け入れた瞬間だった。そのため、ペニスを挿入された瞬間は膣口が裂けてしまうかと思うほどの激痛が走ったが、それも時間が経つにつれて次第に麻痺していった。
「あぁ〜、恵一さん」
 恵一のペニスを体内に受け入れている梨花。梨花の体内に自分の分身を送り込んでいる恵一。互いに男と女の部分を連結させ、身も心も完全に一体化させていた。
「あっ!あっ!あっ!」
 挿入された恵一のペニスの動きに合わせて洩れる梨花のあえぎ声。それにつれて恵一も限界に近づいていた。
「梨花さん・・・僕はもう」
 男の精を放出する瞬間が近づいたことを梨花に告げる恵一だった。
「恵・・・恵一さん、出して・・・わたしの中にあなたの子種を出して!!」
 その瞬間、梨花は自分でも思ってもいない言葉を発していた。『子種』などという言葉は、若い梨花にはまったく無縁の言葉だったからだ。おそらく、女性としての本能が無意識のうちに言わせたものだろう。
「うっ、ううっ!」
 恵一がうめいた。その瞬間、梨花の女の花弁に包み込まれた恵一のペニスが小刻みに痙攣し、梨花の体内に恵一の精液が注ぎ込まれていった。そして、それに合わせるかのように梨花も一気に絶頂感へと達していった。
「あぁ〜っ、恵一さん!」
 恵一の名を呼びながら、その恵一のペニスから放出される精液を体内に受け入れている梨花。
『梨花の中に恵一さんがどんどん入ってくるぅ。あぁ・・・葉子さん・・許してぇ!』
 梨花は自分を見失いながらも、葉子への懺悔の気持ちで一杯だった。
 やがてすべての精を出しきった二人は、そのまま深い眠りに就いていった。

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