人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 21 ★ ♂ 梨花の涙 ♀

 梨花が入札2週間前となり、新しい部屋へ移った恵一は、梨花と共に新しい下着を着け終えたところだった。恵一のペニスは、伸縮性のあるパンティーにより押さえつけられ、股間に上手く収められていた。そして、次はピンクの制服だった。恵一は、まずタンクトップから先に身に着けたが、シリコンパッド入りのブラジャーによって、その胸の部分は豊満な盛り上がりを見せていた。残りは最後のスカートだけになったが、ここで恵一は金縛りにでもあったように動けなくなってしまった。
「どうしたのめぐみ? あとはそのスカートだけじゃない。ウエストサイズだって貴女に合わせてあるんだから、早く穿いてしまいなさい」
「・・・・・・」
 恵一はただ唇を噛み締めて俯いているだけだった。
「ゆり様!」
「何なの梨花?」
「そんなの・・・めぐみさんが可哀想です! なにもめぐみさんまでスカートを穿かなくても・・・・・・、めぐ・・・いえ、恵一さんは男性なんです! スカートを穿かせるなんて・・・スカートを穿かせるなんて可哀想です!」
 梨花はそう言うと、涙を流しすすり泣きを始めた。
「何言ってるの梨花! めぐみはもう女なの。確かに以前は男だったかもしれないけど。それは、めぐみ自身の希望なのよ。そうよね、めぐみ」
 ゆりの言った事は必ずしも嘘ではなかった。葉子を人質に取られ、仕方なかったとはいえ身代わりを承諾した事に偽りはなかった。
「梨花さん・・・もういいんだ・・・・・・ありがとう」
 梨花のやさしい気持ちに礼を言うと、恵一は最後に残っていたスカートに脚を通していった。そして、腰骨の上あたりまで上げ左脇のファスナーを上げ始めた。すると・・・、
「めぐみ、もっと上よ。女の子のウエストは男性よりも少し上にあるの。もう少し上で止めなさい」
 初めてのスカートに、恵一は戸惑っていた。何よりも、その穿き終えたときの股間部の頼りなさは、今まで感じた事のない感覚だった。
「その制服は、大神女子高校の卒業生が在学中に使用していた物なの。スポーツイベントなんかで女子生徒が応援する時なんかに着用してた物なんだけど・・・と言っても、その時は皆『アンスコ』穿いてるけどね。恵一、どう実際に女の子が穿いていたスカートを穿いた気分は?」
 そう言われても、恵一には答えようがなかった。
「でも、実際に女の子の大事な部分を覆っていたスカートを穿いたからって、興奮してスカートの前を膨らませちゃ駄目よ・・・フフフッ」
 恵一には、そんなゆりの言葉も耳には入っていなかった。両手をスカートの前で重ね、顔を真っ赤にさせながらただ俯いているだけだった。
「さて、最後にこれを装着しましょうね」
 ゆりが持ち出してきたのは、何やらゴムで出来た小さなスペード型をした品物だった。
「これは特殊ゴムで作ってある特製アヌスストッパーよ。知っているかな、アヌスストッパーって? 肛門に入れて栓をするものなんだけど、これは特注品で先のほうがくさび型になっているから、小さいけど中心部から空気を入れると抜けなくなるの。空気を抜くのは、私の持っている解除キーを差し込まなければ出来ません。言っておきますが、無理して取ろうとすれば直腸を傷つけてしまうからしないようにね」
 このアヌスストッパーを二人に装着しようというのだ。
「これからは特別の時以外は、このストッパーを装着していてもらいます。付けてるといろいろ利用出来るのでね。さぁ装着しますから、二人とも立ったまま前かがみになってお尻を突き出しなさい」
 恵一も梨花も恥じらいながらも、言われるままに前かがみになった。短いスカートを穿いている二人は、もうそれだけで白いパンティーが丸見えだった。
「梨花はもう何度もアヌスの拡張訓練を行っているから問題ないでしょうけど、めぐみの場合は初めてだから、最初ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね。ゼリーを使うから大丈夫だとは思うけど・・・」
 ゆりはまず恵一のパンティーを下げた。そして、露わになった恵一の肛門に特殊ゼリーを塗りこみ、指で揉み解していった。
「うぅ・・・っ!」
 初めて味わう肛門への刺激に、恵一は思わず声を漏らしてしまった。

★ 人工美女の館 22 ★ ♂ 恥ずかしい連結 ♀

「さぁ、ゆっくり入れていくから力を抜いて」
 ゆりの手によって恵一の肛門にアヌスストッパー装着されていった。異物挿入の違和感を感じながらも、恵一は肛門の力を抜くよう努力した。
「さぁ入ったわ。じゃあエアを入れるからね」
 ゆりは手に持ったポンプの先をストッパーの中心部に差し込み、その中へ空気を送り込んでいった。それとともに、恵一は下腹部に異様な圧迫感を感じていった。
「さぁ、これでいいわ。次は梨花の番ね」
 梨花の場合は、すでに何度も調教でアナル拡張訓練を受けいてるため、簡単に装着されていった。
「さぁ、あとはこれで仕上げよ。寝る時には二人をこれで連結しておく事になってるの」
 ゆりは、1メートルほどの細い金属製チェーンを持ち出し、二人のパンティーに開けられた小さな穴から通すと、その端に付いている細いプラグを、ストッパーの中心部の穴へ差し込み、『カシャッ』と止めてしまった。これで、二人は1メートルほどの距離を置いて、それぞれの肛門で連結されてしまった事になる。
「これから入札が終わるまでは手錠などの拘束はありません。就寝時間まであと1時間くらいあるので、それまでその制服のままベッドにでも座って、お話でもしていなさい。寝る時は下着姿で寝る事になるけど、明日の朝になったらまた制服を着て準備をしておくのよ」
 そう言い終わると、ゆりは二人の部屋から出て行った。二人はとりあえずベッドに腰を降ろす事にした。なんといってもチェーンの長さが短いので、二人が動くには寄り添うようにしなければならなかった。そして、なにげなく見たベッドの上には、2つの枕が並んでいた。当然二人はそこへ並んで寝る事になるわけだが・・・・・・。
 今まで同じ部屋の仲間として行動してきた二人ではあったが、普段二人だけになった時には、それぞれが意識して部屋の隅に離れるようにしていた。もちろん、寝る時もそうであった。それは異性を思いやる恵一の配慮によるものだったが、今のように二人が肛門で連結されてしまっていては、それも不可能になってしまった。
「・・・・・・・・・」
 無言のうちに時間だけが過ぎていった。二人とも今置かれている自分達の状況を敏感に肌で感じ、言葉も出せずにいた。そして・・・・・・いつしか部屋の時計は就寝時間の少し手前を指していた。
「梨花さん・・・・・・も、もう寝ましょう」
「はっ、はいっ・・・・・・」
 先に口を開いたのは恵一だった。
 恵一と梨花は、おずおずと上衣を脱ぎ始めた。そしてスカートを上半身を通して脱ぎ取ると、ブラジャーとパンティーだけの姿となった。お互いパンティーの穴から伸びるチェーンに恥じらいを感じながらも、寄り添いながら床へと就いていった。それから間もなくして就寝時間となり、照明も淡い光へと変わっていった。
 二人は短いチェーンでそれぞれの肛門を連結されてはいたが、それでも出来る限り体を離し背中を向け合って寝ていた。しかし、それとて1メートルも離れていないわけで・・・・・・。恵一は傍らに寝ている梨花をじっと見つめた。本来なら、梨花さんと何の関係もない自分がこのようにベッドを共にしてはいけないのだと。そして、恵一は感じ始めていた、自分が梨花に対して特別な感情を持ち始めていることを。このままではもう自分が抑えられなくなりそうだと・・・・・・。恵一には、この状況がとても恐ろしく思えた。

 翌朝、二人は予定の起床時間に目を覚ました、そして、昨日渡された制服を着てゆりが来るのを待っていた。二人はベッドに並んで座っていたが、下を向いていた恵一が何気なく横を見ると、そこには短いプリーツスカートから出ている梨花の太腿があった。恵一はあわてて目をそらしたが、それが自分の今の姿でもあることに気づき、思わず頬を赤らめてしまった。
「そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫よ、よく似合っているから」
 そんな恵一に気づき、梨花が声をかけてくれた。
「で・・・でも・・・・・・」
「だって、わたしだって穿いているのよ」
「でも、梨花さんは女の子だから・・・」
「めぐみさんだって女・・・そうでしょ」
『めぐみさんは女』、梨花は恵一を励ますつもりで言っていたが、この言葉は梨花自身が自分に暗示をかけるために言っている言葉でもあった。恵一を男だと思ってはいけない・・・それは逆に、梨花が恵一を男として必要以上に意識していることを物語っていた。

★ 人工美女の館 23 ★ ♂ 恵一を包み込む梨花の唇 ♀

 今、恵一は部屋に備え付けられているドレッサーの前に座らされていた。今日からは、恵一も梨花も化粧を施されることになったのだ。二人を連結していたチェーンはすでに外されていたが、アナルストッパーは装着されたままなので、二人とも肛門のあたりに圧迫感を感じていた。
「さぁ、唇を軽く閉じていて・・・、はい、終わりよ」
 化粧といってもナチュラルメイク程度なのだが、それでも男の恵一にとっては大きな問題だった。
「う〜ん、本当にめぐみは女らしくなったわねぇ。ちょっとお化粧しただけでこんなに変わるなんて」
 薄紅色の口紅を引かれ、目には淡いピンク系のアイシャドー、ファンデーションと簡単なメイクだけではあったが、それだけでも恵一は見違えるような女らしさを漂わせ始めていた。強制的に女性化されてまだ2週間ではあったが、まだ短い髪の毛を除けば、恵一は確実に女性化されていた。脱毛処理などの女性化エステや部分的な顔の矯正など、それなりに手を加えたとはいっても、それは恵一が元々持っていた『素材』が良かったからにほかならない。
「めぐみ、ちょっと立ってごらんなさい」
 恵一は座っていた椅子から立ち上がると、ゆりの正面に立った。
「髪の毛の長さがまだ物足りないけど、なんとかその髪の長さでも女らしさは出せているわね」
 恵一の髪の毛は、使用している医療用育毛剤の作用もあり、普通の倍ほどの速さで伸びていた。2週間でこの程度なら、あと1ヶ月もすれば十分女性として通用する長さになるだろう。
「今日からは、梨花には入札に向けて最終調教を受けてもらいます。悪いけどその間は、めぐみにも梨花のスケジュールに合わせてもらうことになるけど、よろしくね」
 ゆりの説明に梨花は不安を感じていた。入札の日まで一体どのような調教を受けさせられるのか・・・。
そんな梨花にとっては、恵一だけが心の支えだった。ただ恵一がそばにいてくれるだけで、それだけで安らぎを感じていた梨花であった。
「さて、今から梨花にはいつも通りめぐみの精液処理をしてもらうんだけど、今日からは方法を変えます」
 その瞬間、梨花の顔がこわばった。
「今まで梨花には、両手だけで精液処理をさせて来ましたが、今日からはその可愛いお口も使ってもらいます」
 ゆりは、顔をこわばらせ立っている梨花の口元を指差しながら、そう指示した。
「じつは、今日から梨花には実物のペニスを使って練習してもらうことになっていたんだけど、本来なら第2セクションの男性調教師に来てもらって練習台になってもらうの。でも目の前にせっかくいい練習台がいるのに、わざわざ来てもらうこともないと思って」
 その『いい練習台』が恵一だった。そして、このゆりの指示を聞いた恵一と梨花は、急にお互いを意識し始めた。
「二人とも何をもじもじしているの。梨花だってその方が嬉しいでしょ」
 ゆりはそう言ったが、二人にとっては嬉しいというより、崖の下に飛び込めと言われているのと同じだった。
「まぁ擬似ペニスを使っての練習はしているから、何も問題はないわ。では、始めて。そうだ、一応めぐみには手錠を掛けておきましょうか」
 ゆりは恵一を部屋の真ん中へ立たせると、今までと同じ様に後ろ手錠を掛けた。
「これでいいわ、じゃあ梨花、いつものようにめぐみの前に膝をつけて腰を降ろしなさい」
 言われた通り、梨花は恵一の正面に・・・・・・。ここまではいつもと同じだった。しかし、いつもなら目の前にある恵一の白いパンティーが、今日はピンクのプリーツスカートに包み込まれていた。
「さぁ、そのスカートをめくってめぐみの大事なものを出してあげるのよ」
 梨花は、恵一の腰部を包むプリーツスカートの裾を右手でつまみゆっくりと捲っていった。その瞬間、それを見ていた恵一は、死にたいほどの恥ずかしさを覚えた。もう毎日のように梨花に精液処理をされ、もうかなり慣れて来ていたはずだったが、穿いているスカートをめくられるという行為が加わっただけで、これほどまでに恥ずかしさが増幅されてしまうものかと、恵一はあらためて女性の気持ちを肌で感じていた。
 梨花はさらに、左手で恵一のパンティーを降ろしながらその分身を掴み出していた。
「あらあら、梨花のお口でしてもらえると聞いて、もうこんなになっちゃってるわ」
 ゆりの言うとおり、恵一のペニスはいつにも増して勢いづいていた。
「これなら梨花が大きくする手間が省けるわ。さぁ、そのままいつもの練習どおりやってみなさい」
 目の前に起立する恵一のペニス・・・そしてそれを口にしなければならない梨花。もうどうにもならない状況で、梨花はゆっくりとそのペニスへ唇を近づけていった。


★ 人工美女の館 24 ★ ♂ 精飲 ♀

 ここまで2週間、毎朝、手を使って精液処理をやらされてきた梨花だったが、やはり口を使っての処理には精神的にかなり抵抗があった。ここまでの調教で、擬似ペニスによるフェラチオの練習はさせられてきたが、本物のペニスでのフェラチオ経験はなかった。しかし、抵抗を感じた本当の理由は相手が恵一であることだった。恵一のペニスを口に含むということが、梨花にとっては一番辛いことだったのだ。
 しかし梨花は観念したのか、ゆっくりと目の前に起立する恵一のペニスへ唇を近づけていった。
「梨花、駄目でしょ! 始める前の口上はどうしたの。始める前にはきちんと挨拶しなさい」
 梨花は緊張のあまり、いつも教えられていた口上を忘れてしまっていた。
「申、申し訳ありません」
 梨花はあわてて姿勢を正すと、下から恵一の顔を見上げ・・・
「ご主人様、これから梨花がご主人様の・・・・・・」
 さすがに恵一の前では口に出して言いづらかった。
「梨花どうしたの、その続きは!」
「はい、申し訳ありません、もう一度やり直します」
「それならいいわ、『ご主人様』のところを『恵一さん』に換えて言いなさい。そのほうが言いやすいでしょう」
 梨花ははっとした。それは、自分の気持ちがゆりに読まれているのではないかと思ったからだ。
「えっ、は、はい」
 梨花は冷静さを失いつつあった。
「恵・・・恵一さん、これから梨花が恵一さんの・・・・・・・・・」
 この時梨花は、『恵一さん、こんなことを言う梨花を侮蔑しないで!』と心の中で叫んでいた。
「恵一さんの・・・お・・おちんちんを・・・お口に含んで・・愛撫させていただきます。どうぞ梨花のお口の中に溜まっている精液をたっぷり出してください」
 やっと口上を言い終わると、梨花は捲りあげた恵一のスカートを右手で押さえたまま、ペニスを握っている左手を前後にゆっくりと動かし始めた。
「ううっ!」
 恵一は思わず声をあげてしまった。そしてそれとともに、梨花に握られている恵一のペニスも更に膨らみを増していった。それを見た梨花は意を決したように恵一のペニスへと唇を近づけていった。
「ああっ、梨、梨花さん・・・・・・」
 口紅を引かれた梨花の紅い唇がその亀頭の先端に触れた瞬間、恵一はまるで体に電流でも流されたようなショックを受けた。それは、恵一にとっても初めて経験するフェラチオだったのだ。恋人の葉子からさえ受けたことのないフェラチオ。それを今、梨花から受けようとしている。恵一の頭の中には葉子の顔が浮かんでいた。
「恵一さん、何を考えているの。いや、梨花のことだけ思って!」
 まるで恵一の頭の中を見透かしているような梨花の言葉だった。
『あぁ〜』
 梨花は、甘い声を発しながら唇の先で亀頭の先端部を何度か摩り、ゆっくりと唇を開き亀頭部分を包み込んでいった。そして雁の部分を唇で強く締め付けながら、練習で教えられた通り舌先を使って尿道口あたりを刺激し始めた。
「あぁ〜っ、梨・・梨花さん」
 恵一は今まで感じたことのない快感を感じていた。
 梨花は、恵一の反応を見ながら唇をさらにペニスの中程まで進め、強く締め付けながらゆっくりと前後に動かし始めた。もうこの刺激だけで、恵一は限界に近づいていた。
「梨花さん、も・・もう・・・」
 それに気づいたゆりは、梨花に言葉をかけた。
「梨花いい、ここから一気に追い上げるのよ。そしてお口の中に出してくれたら全部飲み込んであげるの」
『恵一さんの精液を飲む!』
『僕の出した精液を梨花さんが飲む!』
 ゆりの指示に二人は衝撃を受けた。しかし、指示された以上拒否する事は許されなかった。恵一にしても、このまま放出を我慢することは不可能だった。
「早く追い上げるのよ!」
 非情なゆりの言葉に、梨花は捨て鉢になったように唇の動きを一気に速めていった。
「梨花さん、駄目・・・もうやめてぇ!」
「恵一さん、いいの! わたしのお口にたくさん出して」
「も、もう・・・・・・駄目ぇ!」
「恵一さん・・・好きよ! わたしに恵一さんの精液を・・・精液を飲ませて!」
 次の瞬間、梨花の花びらのような唇に包み込まれた恵一のペニスの先端から、激しい勢いで精液が放出され始めた。そしてその精液の塊は、まずペニスを咥えていた梨花の唇に伝わり、そして梨花の口の中へと注ぎ込まれていった。あまりの激しさに一瞬我を失ってしまった梨花だったが、すぐに状況を受け入れ、むせかえりながらも恵一の放出する多量の精液を飲み込んでいくのだった。


★ 人工美女の館 25 ★ ♂ 鏡に映る恥ずかしい姿 ♀

 恵一と梨花の初めてのフェラチオ体験から3日が過ぎた。当初は毎朝行われる予定だったが、なぜかこの2日間は中断されていた。というより、恵一の精液処理自体が行われていなかった。
 あの時から、二人はほとんど言葉を交わしていなかった。それはお互いに自分のした行為を恥じ、相手の顔さえまともに見ることが出来なかったからだ。
 この日の夕方、恵一だけが特別メイク室へ連れて行かれた。この部屋は女奴隷に特別な装いをさせるときに使用するところで、テーブルや椅子などが置かれた洋室・畳敷きの和室・メイク室などからなり、浴室・トイレなども完備されていた。そして、各部屋とも壁は総鏡張りになっていた。
 恵一がなにげなく正面の鏡になっている壁に目をやると、そこには後ろ手錠を嵌められ、スカートの下から伸びる鎖のチェーンをゆりに持たれて立っている自分の姿があった。その鎖のチェーンは、恵一の穿かされているパンティーの穴を通りアヌスストッパーへと繋がっており、手綱の役目を果たしていた。恵一は、猿回しの猿のような自分の惨めな姿をとても凝視することが出来ず、思わず目をそむけてしまった。
「じつはね、めぐみ。これから貴女に面会の方がいらっしゃるの。それで、貴女にもう一度女らしい歩き方や座り方、そして言葉使いの練習をさせておきたかったの」
 ゆりは恵一に話しかけながら手錠を外し、さらにスカートの中へ手を差し入れ、チェーンストッパーから外した。
 一方恵一は、面会人・・・と聞いて意外に思った。このようなところへ幽閉されている自分に、いったい誰が面会に来たというのだろう。
「とりあえずシャワーを浴びて、この新しい下着と服に着替えなさい」
 恵一は言われるままに、シャワー室で体を清めた。そしてパンティーとブラジャーを着け、用意された服を手にした。それは、ライトグリーンのミニフレアドレスだった。ノースリーブのワンピースになっており、ウエストを同色のベルトで締めるようになっていた。
「ワンピースは初めてだと思うけど、着方はわかるわね。背中のファスナーは関節の柔らかい女の子なら自分で閉められるんだけど、出来なかったら私が閉めてあげます」
 恵一はスカート部分に脚を通し、そのドレスを身に着けていった。そして背中のファスナーを閉めようとしたが、やはり手が届かなかった。
「関節の柔軟運動はいつもさせているけど、やっぱりまだ無理ね」
 仕方なく、ゆりが手伝ってファスナーを閉じた。そして服と同色のベルトを締め、恵一のドレス姿は出来上がった。部屋のまわりの鏡には、膝上20センチほどのミニフレアスカートが、まるで花びらのような広がりを見せている恵一の姿が映っていた。
「あらぁ、可愛いわよ。これならお客様の前に出ても恥ずかしくないわ」
 ゆりはそう言ったが、このようなドレスを着せられてしまった恵一は、恥ずかしさで一杯だった。面会人が誰なのかはわからなかったが、このような姿は絶対に見られたくなかった。
「あと、これも履きますからね」
 と恵一の前に置かれたのは、ヒール高7センチほどの緑色のパンプスだった。
「ここではいつも裸足だし、女性用の靴は初めてでしょうけど、ヒールもそれほど高くないし、ちょっと歩く練習をすれば大丈夫でしょう」
 恵一は、恐る恐るその靴へ足を通していった。
「サイズはぴったりのはずよ」
 確かに恵一の足にぴったりではあったが、立っているだけでもとても不安定に感じられた。
「ちょっとそこを歩いてみて」
 恵一は、ひらひらと揺れるフレアスカートに恥らいながらも、ゆりの前を何度か歩いて見せた。
「だめだめ、そんな腰が引けた歩き方じゃ。もっとヒップを上げて、一本の線の上を歩く感じで膝が触るくらい内股にしないと。裸の状態だと目立たないけど、スカートを穿いた状態だと欠点がはっきり見えるのよ。さぁ、もう一度やってみなさい」
 恵一は、ゆりに注意されながら何度も歩く練習を重ねた。まだ完璧とはいえなかったが、それでもかなり女らしい歩き方に矯正されていった。
「では、次は座り方ね。ちょっとそこのソファーに座ってみなさい」
 ゆりにそう言われ、恵一は目の前にあるソファーに腰を降ろした。そして、教えられていたように両脚を揃え右に流して座った。
「それもだめ。まだスカートに慣れてないから仕方ないけど、座る時は両手をうしろへ回してスカートを押さえながら座るの。もちろん、可愛く見せたい時は、わざとスカートを広げたまま座る時もあるけど、今はお客様の前に出るわけだから・・・」
 慣れない女性的な仕草・・・恵一の練習は、このあと1時間ほど続けられた。

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