人工美女の館   作:絵里
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★ 人工美女の館 1

 私の名前はめぐみ、20歳の新妻です。でも、新妻と言いましても・・・。今、夫の
留守中にこの掲示板に書き込みをさせていただいております。
 じつは、私は以前は恵一という名前の男性でした。ところが2ヶ月ほど前、現在の
夫から強制的に性転換手術を施され、めぐみという名前の女性に強制的に変身させら
れてしまいました。もちろん、夫と申しましても正式な夫婦ではありません。でも、
夫からは毎日女としての恥ずかしい調教を受けさせられています。
 夫は以前から、私の恋人だった葉子に目をつけ、強引に拉致した男なのです。しか
し、彼女が結婚をなかなか承諾しないため、目ざわりな私に性転換手術を施し、彼女
との仲を断ち切ろうとしたのです。睾丸もペニスも失ってしまった今の私には、もう
彼女を幸せにしてあげることはできません。このまま、夫から女として飼育され、妻
として尽くすしか道はないのです。この事態をまだ彼女が気づいていないのがせめて
もの救いなのですが、夫は近いうちに、私のこのみじめに変身した姿を彼女に見せつ
けるつもりでいるようです。そのときの彼女の気持ちを考えると心が傷みます。
 私はいつも、夫の趣味でミニスカートを穿かされています。鏡に映る自分のその姿
を見ているだけで、恥ずかしさとみじめさで涙が出てきてしまいます。しかし、股間
のペニスを切除され、ワレメさえある今の私には、スカートを穿いて生きるしか道は
ありません。
 あぁ〜っ、もうそろそろ夫が帰ってくる時間です。ではまた、チャンスを見て書き
込みをさせていただきます。

★ 人工美女の館 2 ★

 こんばんは、以前にもこちらの掲示板に書き込みをしたことのあるめぐみと申しま
す、憶えていらっしゃいますでしょうか。
 じつは、とうとう運命のその日がやって来てしまったのです。その日、私は居間で
日課となっている放尿の調教を受けさせられていました。夫の目の前で受けさせられ
るこの調教を受けるたびに、私は自分がもう男でなくなってしまったことを、いやが
うえにも強く自覚させられてしまうのです。
 その時、私はいつものように化粧を施され、ミニ丈のセーラー服を着せられ、両手
を後ろ手に縛られた姿で、ソファーにもたれかかっている夫の前に立たされていまし
た。すると、突然部屋のドアが開き、誰かが部屋の中へ入って来ました。
 それは、夫・隆一郎さんの弟の隆司さんでした。隆司さんは、私の高校時代の同級
生なのですが、当時は不良グループに属し、いつも生徒会長だった私から注意ばかり
受けていました。そのような関係の二人なのですが、今では完全に立場が逆転してし
まいました。それでも、私の性転換手術後の、女の身体へと変身させられたみじめな
姿だけは、いまだ彼にも見られてはいませんでした。そのため、このような状態での
隆司さんの出現には、私としては動揺を隠す事が出来ませんでした。
 こんな姿は見られたくない……。しかし、そんな私の願いもむなしく、夫は私のス
カートの裾を捲り上げ、その裾を縄の間に挟み込み、放尿が可能なように止めてしま
いました。剥き出しになった純白の木綿のパンティー……、しかし、私のその股間に
はもはや睾丸やペニスの存在を示す膨らみはありません。私は恥ずかしさで、ただ唇
をかみしめるだけでした。
 ところが、この様子を見つめていたのは彼だけではなかったのです、なんとその横
には、私のかつて恋人だった葉子が、後手に縛られた姿で綱尻を持たれて立っていた
のです。それに気づいた私は、なんとか葉子に気づかれまいと、顔を下に伏せていま
した。
 葉子もはじめは、私のことに気がつかなかったようです、しかし、一瞬の油断で目
を合わせてしまった途端、「恵一さん……」とポツリと声を出し、目の前にいる女性
のパンティーを穿かされたセーラー服姿の私を見て、呆然と立ち尽くしていました。
 しかし、夫はそんなことにはおかまいなしに、傍らに置いてある幼児用のおまるを
私の足元に置くと、私の股間を覆う白いパンティーを膝まで下ろしてしまいました。
それを見た葉子は、「あっ、いや〜っ!」と激しく声をはり上げ、泣き崩れてしまい
ました。無理もありません、私の下腹部は毎日夫に剃毛されていて、女の象徴である
股間のワレメは、剥き出し状態になっていたのです。そのため、私はもう舌を噛み切
って死んでしまいたいくらいでした。でも……それはできません。もしそのような事
をしたら、今度はかつて恋人だった葉子にまで魔の手が及ぶからです。
 私は恥ずかしさをこらえながら、そのおまるを両足で跨ぎ、ゆっくりと腰を落とし
ていきました。もうその姿は女の姿でしかありませんでした。しかし、今の私にはこ
の姿でしか放尿はできないのです。
 すでに何時間もおトイレへ行かせてもらっていなかった私のお腹は、もう目一杯に
張りつめていて、いやおうなしにお腹の力を抜くしかありませんでした。
「あ、あぁ〜っ、見ないで〜!」
 ついに、私の剥き出しになっている股間のワレメから、激しい放水が始まりました。
部屋中に響き渡るおまるをたたく放尿の音……。しかし、幸いにもその音が、葉子の
悲しいすすり泣きまでかき消してくれました。それだけが、私にとって唯一の救いで
した。
 今思えば、私の運命が変わったのは、そうあの時からでした。このいきさつについ
ては、いずれまた夫の留守を見て書き込みさせていただくことにいたします。

★ 人工美女の館 3 ★

 二度にわたる「めぐみ」と名乗る女性からの掲示板への書き込み、しかし・・・、
それ以後、二度と彼女からの書き込みはなかった。
いったい彼女に何が起きたのだろか。
そう、それはあの時から始まった・・・。

●あらすじ
 インターネットの掲示板に、突然自分の身の上話を書き込みをしてきた20歳の新妻。
しかも、彼女は強制的に性転換手術を施された元男だという。
恋人と二度と結ばれる事の出来ない体にされてしまった彼女。
その彼女へ加えられる女性化調教の数々!
一体、その時彼女に何が起こったのか!?

●主な登場人物
・柴崎 恵一(20歳):城谷大学2年・葉子の高校の先輩・葉子とは恋人同士
  めぐみ :女性化させられた恵一の女性名・隆一郎の妻
・佐伯 葉子(18歳):西園寺高校3年・恵一の恋人
・杉浦  瞳 (18歳):西園寺高校3年・葉子の同級生
・杉浦 俊夫(26歳):瞳の兄・恵一の兄的存在
・大神隆一郎(32歳):めぐみ(恵一)の夫・隆司の兄・大神女子医大病院外科部長
・大神 隆司(20歳):帝国館大学2年・恵一の高校時代の同級生
・大神 隆造(59歳):隆一郎・隆司の父・大神学園理事長・医学博士


★ 人工美女の館 4 ★ 
♂ 運命の扉 ♀

 柴崎恵一はその時、城谷大学の2年だった。
 恵一には、母校・西園寺高校の後輩で現在3年の佐伯葉子という恋人がいたが、ある日、
その葉子に付き添われて、葉子と同級の杉浦瞳が恵一を訪ねて来た。瞳の話を聞くと、瞳
の兄・俊夫が1ヶ月程前から行方不明になっているという。
 瞳と俊夫は数年前に両親を亡くし、それ以後は二人暮しをしていた。俊夫は恵一とも親
しく、恵一も俊夫を兄のように慕っていたが、ここしばらく二人は会っていなかった。俊
夫はフリーの雑誌記者をしていて、瞳の話だと1ヶ月半程前に何か有力な情報を得て探っ
ていたという。
「瞳ちゃん、お兄さんはそれを探っていて何かの事件に巻き込まれたんじゃないかと言う
 んだね」
「ええ、そうなんです。じつは兄から行方不明になる前に封筒を渡されていたんですが、
それを開けてみたらメモ書きが入っていて、読んでみたらこんな内容だったので、急いで
柴崎先輩のところへ来たんです」
 恵一は瞳から渡された俊夫のメモ書きに目を通した。そこには、現在、大神女子医大病
院を探っている事、しばらく家を空けるが1ヶ月以上経っても自分が戻らない場合は警察
に連絡する事・・などの内容が書かれてあった。
「大神病院かぁ・・・」
 恵一はため息をついた。じつは大神病院の理事長・大神隆造の息子・大神隆司とは、高校
時代同級であり、恋人の葉子も絡んで何かと因縁があったのだ。
「恵一さん、これって何かの偶然かしら」
 葉子が不安そうに恵一に言った。
「う〜ん、偶然ならいいんだけど、でも何か気になるなぁ」
 二人が気にしている事、それは恵一が高校3年、葉子が1年の頃の出来事だった。
 葉子に好意を持った大神隆司が、執拗に交際を迫ってきたのだった。当時、隆司は不良
グループのリーダーで、その素行の悪さにまわりから白い目で見られていた。もちろん葉
子もそんな隆司の行動は無視していたが、隆司のあまりにも執拗な行動に、当時生徒会長
を務めていた恵一から何度もたしなめられていた。そして、この事がきっかけで恵一と葉
子は恋人同士になっていったのだった。
 しかし、一度だけきちんと話をしておいたほうがいいと、恵一は葉子を伴って隆司の家
を訪ねた事があった。そして、その時に応対に出てきたのが隆司の兄で大神病院の外科部
長をしている大神隆一郎だった。ところがなぜか、その日から以降は隆司に代ってその隆
一郎のほうが葉子にアプローチをかけてきたのだった。そんな経緯もあり、葉子は不安を
持っていたのである。
「それで瞳ちゃん、もう警察へは連絡したのかい」
「いいえ、まずは柴崎先輩に相談してからのほうがいいと思ったので・・・」
「よし、それじゃあ、とりあえず僕が大神病院へ行って様子を見て来るから、警察への連
絡はそれからにしよう」
 恵一は、大神病院へ行けば何か手がかりがつかめるのではないかと思った。しかし、そ
の判断が恵一の人生を大きく変えてしまうとは、本人も思っていなかった。


★ 人工美女の館 5 ★  ♂ 渦巻く陰謀 ♀

 翌日、恵一は一人で大神病院を訪れた。
 大神病院は、大神隆造が理事長を務める大神女子学園のひとつ・大神女子医大の附属病院で、同学園の大神女高校とともに、同じ敷地内に建てられていた。恵一が大神の自宅ではなく病院を訪ねる事にしたのは、周りに人がたくさんいるため、自分にとって安全だと考えたからであった。
 受付で外科部長の大神隆一郎に面会を申し込むと、しばらく待たされてから小さな応接室へ通された。
 そして、まもなくして大神隆一郎が応接室のドアを開けて入って来た。
「これは柴崎君、久しぶりだね。今日はまた葉子さんの事かな?」
「いいえ、今日は違います・・・別の件で・・・」
「そうか、それならいいが、私はもう葉子さんの事はあきらめた。というより、今では憎悪の対象ですらある」
「えっ・・・・・・」
 恵一は、隆一郎の意外な言葉に驚いた。
「私のプライドとでもいうか、大神家の長男である私の事を受け入れようとしない人間は許せんのだよ。『可愛さ余って憎さ百倍』とでもいうところだ。まあいい、ところで、今日は何の用だ」
「こちらも、そういうことならもうその事に関しては何も言う事はありません。今日伺ったのは、杉浦俊夫さんの事について何か知っていらっしゃるかと思ったからです」
 恵一は、いきなり杉浦俊夫の名前を出してみた。何かあれば、きっと反応を示すはずだと思ったからだ。
「杉浦・・俊夫・・、知らんなぁ、そんな奴は。いったい私とどういう関係があるというのだ」
「知りませんか、それならばこちらもそれ以上お聞きするつもりはありませんが」
 恵一は、わざとそれ以上は突っ込まないようにした。そうする事によって、隆一郎にこちらがどれだけの情報を得ているのか、という不安を与えたかったからである。そうなれば、隆一郎はきっと動き出すはずだと。
「では、僕はこれで失礼します。もうこれ以上お話しする事もありませんから」
 恵一はそう挨拶すると、隆一郎の顔色を伺いながら立ち上がった。
「そうですか、それは残念ですな」
 ところが、恵一が応接室から出ようとドアを開けて驚いた。なんと、ドアの向こうがいつの間にか壁になっていたからだ。
「なんだ、これは!」
 そう言いながら、後にいる隆一郎のほうへ振り向いた途端、恵一は隆一郎が手に持つエーテルを染み込ませたガーゼを顔に当てられ、瞬時にして意識を失っていった。
「ばかな奴め、この応接室は部屋全体がエレベーターになっていて、地価へ下りるとドアの外は壁で塞がれてしまうのだ」
 意識を失ってしまった恵一、はたして、隆一郎はこのあと恵一をどうしようというのであろうか。

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