地球征服に関するオレ的実践と顛末 作: 摩火
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地球征服に関するオレ的実践と顛末81

「ああん、ああん、どうしよう、と、止められない、ああん、も、もうすぐ大佐が来るのにああん・・・あのディルドーが欲しい・・・ああん、入れたい・・・入れて欲しい・・・」
オレはもはや支離滅裂なことを喋っていた。
オレの指の隙間から、暖かい風呂の湯が恥ずかしい部分に入ってくる。
オレはそれがあたかもスペルマのように感じていた。
どのくらいそうしてあえぎ声を出しながら一人エッチをしていただろうか、風呂の曇りガラスのドアごしに黒い人影が映ったかと思うと、ドアがさっと大きく開けられるのをオレは感じた。
「ちょ、ちょっとお、なにやってんのよ、どうも遅いと思って来てみれば、オナニーして気分出しているなんて。そんなことしている場合じゃあないでしょ」
それは看護婦13号だった。風呂場の入り口で呆れ顔でオレのほうを睨んでいる。
それもそうだ、3人の安全はオレの正体が地獄大佐にバレずに彼の寵姫となることにかかっていた。そのためには、オレは清純な姫君を演じなければならないのだ。それなのに一人風呂場でオナニーにふけるその姿は、当然清純で清楚なものとはほど遠かった。
「まったく、お姫様のふりをしてもやっぱり性根は淫乱の娼婦ね。これじゃあ先が思いやられるわ。」
オレは真っ赤になってうなだれるしかなかった。
「とにかくもう直ぐ大佐が来るわよ。早く着替えなくちゃ。もしエッチしたくて我慢できないなら、今夜大佐に抱いてもらえばいいでしょ。大佐のは巨根って噂だから、きっと淫乱なあんたのあそこも満足するんじゃないの」
看護婦はもう、言いたい放題だった。
しかしオレはまだ快楽のためにジンジンとする体をどうにかこうにか浴槽から出そうと格闘していた。
「本当に早くしてよ、もう。」
怒る看護婦にせかされ、オレはようやく浴槽から上がり、タオルを手にした。
「なによ、まだ乳首立っちゃってるんじゃないの」
看護婦が呆れ顔でオレの胸を指した。

地球征服に関するオレ的実践と顛末82

確かにそこはピンク色の大きな乳首が強烈に勃起したままだったのだ。
「これじゃあラブジュースもあそこから溢れかえっているわね。このままじゃパンティー穿けないじゃないの。」
それもまた看護婦の指摘通りだった。
しかし、時間がない。看護婦はタオルを手にとると俺の体を乱暴にゴシゴシと拭き始めた。
「ああ・・・っん」
一度火のついたオレの体は容易にはおさまらなかった。
タオルが尻や胸や股間に触れるたびにオレは艶かしい声を出し、立っていられないほどだった。
「・・・ったく、もう、気分出してる場合じゃあないっちゅーの。」
看護婦はカンカンだった。
それでもようやくオレはパンティーとブラをなんとかつけ終えると、淡い黄色のドレスに足を通した。

地球征服に関するオレ的実践と顛末83

「お知らせします。地獄大佐が間もなく到着いたします。地獄大佐がまもなく到着いたします。」
天井のスピーカーが憎らしくなるぐらいの落ち着いた声で放送した。
「キャッ、大変、プリンセス、あなたはお化粧を、私は出迎えに参ります。」
看護婦はアタフタと更衣室を飛び出していった。
オレは半分ボーッとしながら、別室の化粧台に向かった。
鏡に映った俺の顔は、相変わらずの美しさながらも、どこか遠くを見るようなぼっーとした顔つきになっている。
オレは所狭しと並んだコズメの中からリップスティックを取り上げてのろのろと紅を引いた。
化粧をしだしてから少し経つと、看護婦が早足で入ってきた。
「姫様、地獄大佐がお待ちかねです、もう時間がなさすぎます。お化粧も・・・・まあ、そのくらいならいいでしょう。」
もともと美しい作りのオレの顔はノーメイクでもあまり問題はないようだ。
オレは看護婦に引きずられるようにして地獄大佐が待つ部屋へと向かった。
「ちょっとここでお待ちを」
看護婦はそう言って、オレをドアの前に残すと中に一人入っていった。
やがてドア越しに看護婦の声が聞こえてきた。
「お待たせいたしました地獄大佐様、プリンセス・ヘルが参りました。」
看護婦の前口上のもとにオレは伏目がちにしずしずとドアを開けて部屋に入っていった。
「おお、待ちかねましたぞ、プリンセス」
地獄大佐の野太い大声が聞こえる。
オレは地獄大佐の前まで来ると、ドレスの両端をつまんで持ち上げると少し両膝を曲げてヨーロッパの上流社会風の挨拶をした。もちろん以前映画で見たものを真似しただけだった。
しかし、これが地獄大佐にはえらく気に入ったらしい。いかめしいカイゼル髭に似合わぬ笑みを顔面いっぱいに広げた。
「おお、プリンセス、あなたにお会いするのをどれほどの思いで待ち焦がれたことか。正に一日千秋の如くであった。」
ずいぶん大げさな表現だなとは思ったが、そう言われてオレはあまり悪い気がしなかった。いや、むしろ嬉しいような気持ちだった。

地球征服に関するオレ的実践と顛末84

「はい、地獄大佐様、わたくしもまた地獄大佐様の立派なお姿を拝見できなくて寂しい思いをしておりました。」
オレは地獄大佐の気を引く為にことさら可憐そうに答えた。
「おお、そうであったか、いや、これはまた何とも嬉しいお言葉、この地獄、随喜にたえませぬ。」
なんだかどんどん言葉遣いが大時代的になってくる。その口調からするとどうやら地獄大佐は鹿鳴館時代に憧れているようだった。
オレと地獄大佐は食い入るようにお互いの目をしっかりと覗き込んだ。
なんだか本当の恋人になったような変な気分だった。
「地獄大佐様、プリンセス・ヘル様、お食事の用意が整っております。」
折角のムードを壊すようにお節介にも看護婦が横から声をかけてきた。気の利いた看護婦にしては珍しいことだった。
しかし今、食事をとると折角の気分が台無しになりそうだった。
「食事は後にします。それより何か曲をかけて下さい。ゆっくりした曲を。」
オレは大佐の目を見つめながら看護婦に言った。地獄大佐も相変わらず無言でオレの目を見つめ続けている。
オレは地獄大佐が鹿鳴館時代にあこがれているという直感にかけてみることにした。
オレの観察が正しければ、ゆっくりした曲をかければ、地獄大佐はオレをダンスに誘うはずだった。
オレの頭にインプットされている情報の中にはワルツのステップもあった。それを使い、更に地獄大佐と親密になるためにオレは彼と一緒に踊ってみようと思ったのだ。
やがて部屋の中に甘いスローテンポな曲が流れてくる。
オレは期待のこもったような眼差しを地獄大佐に向けた。

地球征服に関するオレ的実践と顛末85

「プリンセス、宜しければ私と踊っていただけますかな。」
こういう場合は、男性のほうからダンスに誘うのがエチケットというものだ。
粗暴なはずの地獄大佐は、エチケット通りオレにダンスの誘いをかけてくる。
「はい、喜んで。」
オレはせいいっぱい可憐そうに承諾の返事をした。
自然と2人の手が合わせられる。
地獄大佐の手は大きくて、逞しくて、オレの小さい白い手をすっぽりと包んでくれた。
そしてそのままゆっくりとしたダンスのステップを踏み始める。
オレは長身の地獄大佐の顔を見上げながら、可愛く可憐に見えるようにと思いながらもその逞しい体にすっぽりと包まれてしまいたいと願った。
このままぎゅっと抱きしめてくれたなら、オレはもうメロメロになってしまいそうだった。
甘い甘い時間が流れた。しかし、完全にムードに浸っているオレ達にはそんなに時間は経っていないように感じられた。
もうそろそろオレは限界だった。
この女体の持つ本性なのだろうか、オレは本気で地獄大佐に抱かれたいと思い始めてきた。
彼の逞しい胸に抱かれ、俺の大切な蜜壷にその素敵な逸物を優しく入れてもらいたかった。
風呂場でのオナニーの名残なのか、オレの乳首が立ってくるのが分かった。
しかし、そんなオレの気も知らないで大佐は満足そうにオレとのダンスを楽しんでいる。
まったく、男ってヤツは鈍感だ。女からこんなにモーションをかけているのに・・・
オレは最後の手段を使うことにした。
それは例のフェロモンだった。
前回にこれを使った時、最大量で放出したために葬神博士の埼玉本部は壊滅の憂き目にあってしまっていた。
その二の舞にならないように、オレはフェロモンの放出量を最小に絞るつもりだった。
そう、ほんの僅かでいいのだ。前回の放出量の100万分の一程度で十分なのだ。
オレはほんの少しフェロモンを放出した。

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