地球征服に関するオレ的実践と顛末 作: 摩火
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地球征服に関するオレ的実践と顛末41

オレは手馴れた動作で白いパンティに足を通した。
『・・・そういえば、何でオレは生まれて初めて穿くこんなもの、上手に着れるんだろう・・・』
着ている最中にふとそんな疑問が湧いた。
ガーターベルトなど実は名前さえよく知らなかったし、ストッキングを穿いてフックで止めてからパンティを穿くものだという順番すら知らなかったはずだった。
しかし、オレは自分の頭の中にその知識がちゃんとあることに気がついた。
オレはハーフカップのブラジャーのフックを胸の前で止めてからそのフック部分をぐるっと背中側に回した。こうするとブラジャーを簡単に付けられる。
そして前かがみになって大きな乳房がそのカップの中にきれいに収まるように胸をしごきながら形を整えていく。
これらの知識もちゃんと俺の頭の中に存在していた。
『ど、どういうことだよ。』
そう思ってみたものの、今のラリッたような状態の頭では、まともに考えることなどできなかった。
しかし、オレの頭の中には確かに女の下着の着方はもとより、どうすればそれが最もセクシーに見えるのかという知識が色々と詰まっていた。
オレは黒いサテンのメイドユニフォームを着た。
大きく開いた胸ぐりから真っ白な巨乳が深い谷間を見せている。
この谷間だけでも男達の目を釘付けにするには十分な代物だった。
細く締まったウェストを更に強調するようにオレは白いしゅすのエプロンを腰にしっかりと結びつける。
差し出されたハイヒールはハイヒールなんて代物じゃあなかった。
なんとヒールの高さが20センチはあろうかというものだった。
それをオレの小さく可愛い足に穿いて立ち上がってみる。
なんともバランスが悪いものだった。少しでも気を抜くと転んで足首を捻挫してしまいそうだった。
そのために小股でなよなよと歩くしかない。
「あら、よく一人で着れたわね。本当は女の子になりたくて、以前から女装していたんじゃあないの?」
看護婦がそんなオレを見てからかう。
オレはちょっとほほを赤らめた。
「次はお化粧よ。皆さんにお披露目するんだからね、見苦しくないようにしなくちゃ。」
看護婦はオレの手を取って部屋の外に連れ出した。
部屋の外は長い廊下になっていた。そこを数人の戦闘員と思しき全身黒タイツの男達が歩いている。
『恥ずかしい、こんな格好見られたら・・・』
オレはしり込みをした。しかし、看護婦はお構いなくオレの手をぐいぐいと引っ張っていく。
20センチという不安定なヒールを履いて、ひ弱な女体になっているオレはその力に抵抗できず、なよなよと引っ張られるままだった。

地球征服に関するオレ的実践と顛末42

「ウキーッ、ウキィ、キー(見ろよ、今度入った女郎一号だぜ。思ったより別嬪じゃあねえか)」
戦闘員がオレを発見して喋っているのが判った。
いや、それどころか、例のエテ公のような言葉が自然に理解できるのだ。
それは高周波による戦闘用言語だった。
「キキキキッ、キキィー(ええ女やなぁ、今晩一発やりに行こうか)」
「キィーキキキ、キッキー(でもお前、あの女郎1号の改造前は男だったって知っているのかよ)」
「キッキィー、キキキキィ(知ってるけど、それがどうした、あんなボインボインのスケベな体になってんだぞ、見ろよあのケツ、あん中に突っ込んで一発抜いてもらいてー。)」
「キキキッーッ、キッキッキ(しかし、あんな娼婦に改造されて、恥ずかしくないのかね、オレだったら死んでしまうぞ。)」
「キキキキーッ、キキキーッ(そりゃあ、お前、博士あたりに犯られて女に目覚めちまったんだろう。すごい、いいーっ、もっともっとー、娼婦にでもなんにでもなるからもっとー、なんてね)」
戦闘員の会話は聞いていられないくらいひどいものだった。
オレは怒りより恥ずかしさのあまり顔を伏せ身をこわばらせた。
『ちっきしょう、あのバカタイツ野郎供、言いたい放題言いやがって。』
オレは悔しさのあまり唇をかみ締めた。
俺の頭の中で、新たな知識がどっと流れ込んできた。
それは目の前の無礼千万な戦闘員どもをメロメロの骨抜きにする方法だった。
例えば右端の戦闘員はその態度と話し方からいって、目の前で尻をくねくねさせたり色っぽいポーズで悩殺すると簡単に骨抜きになりそうだった。
真中の戦闘員は多少時間がかかるが、新妻のような恥じらいとはにかみをもった態度で接すればいちころになるだろうと思われた。そして左端の戦闘員はにっこりと微笑みかけて優しくしてあげれば十分そうだった。
オレは新しく俺の中に流れ込んでくる、あらゆる男を手玉に取る女の手練手管とでもいうような知識の洪水に驚きの表情を浮かべた。
「ほら、ぐずぐずしないで、こっちよ。」
オレは看護婦に引きずられるようにして戦闘員達の前を通り過ぎた。

地球征服に関するオレ的実践と顛末43

「キキキーッキッキッキ(みたかよ、あのおっぱいとケツ、すっげえ。)」
「キッ(オレなんか目の前を通り過ぎただけでチンポおっ立っちまったぜ。)」
戦闘員達の好色な会話を背中に聞きながらオレはその場を後にした。
新しい知識はどうやらこの女体にインプットされているものらしかった。
そうでなければこのオレが女の服の着方や、男を篭絡する方法を知っている訳がなかった。
そう言えば医者が昨日、この体には100種類以上だかの性技が詰め込まれているとか言っていた気がする。
オレは頭の中の新しい知識をかみまわしてみた。
すると、どうだろう、あるわあるわ、俺の知っているあらゆる性技はおろか、生まれて初めて聞くような物凄い量の性技が詰まっているのだ。
しかも、その知識は相手の男に対し、どうすれば最大の快感を与えることができるかというものに限定されているようだった。
中には思わず吐き気を催すような過激な行為も含まれていた。
スカトロで相手の排泄物を食ったり、ゲロを飲み込むといった類のものだ。
「うげっ、げっ」
オレは思わずその変態的な行為の知識に嘔吐感を感じてしまった。
「どうたの?女郎一号」
看護婦がオレに聞いた。
「あっ、い、いや、まんでもありません・・・わ」
オレはその知識にある行為の記憶を説明するのが嫌でごまかしてしまった。
「そう、あっ、ほら、ここがあなたの部屋兼仕事場よ。」
看護婦が一枚のドアを指差した。
そのドアには「慰安部」と書かれている。
ドアがオレ達の前でスルスルっと開いた。
中はクリニックの受付のようになっている。
全体的に白で統一され、要所要所には観葉植物の鉢植えが配置されて、とても清潔そうなイメージだった。
待合室には長椅子が置かれて、人が10人くらい腰掛けられるようになっている。
「ここはお客さんの待合室、あなたの仕事場兼私室はこっちよ。」
看護婦はオレを部屋の奥のドアの前に連れてきた。
そのドアはがっしりとしたマホガニー製の重厚な作りになっている。
しかし、その木製の表面にはインドのカーマストーラの壁画のように、男女交合の浮き彫りが緻密に彫られていた。

地球征服に関するオレ的実践と顛末44

「さあ、あなたの部屋にようこそ。歓喜と快楽の部屋よ」
看護婦が重いマホガニーのドアを開いた。
中は広かった。
真中に円形の巨大なベッドがピンクのベッドカバーに覆われて置いてあった。
10人は乗れそうな代物だった。
部屋の壁はいちめんの鏡張りだった。いや、天井までもが鏡張りとなっていた。
これではどこを見ても自分がセックスしているところが嫌でも目に入ってしまう。
看護婦に促されて、オレは部屋の中に足を踏み入れた。
鏡に生まれて初めて見る俺の姿が映っている。
それは予想していた以上に女らしい姿だった。
白い透けるような肌に愛らしい顔、キュッと引き締まったウェストは胸とヒップの大きさを誇張していた。
ミニのメイドユニフォームから伸びたすらりと伸びた足は、思わずため息が出るくらいに美しいものだった。
オレはその姿に釘付けになってしまった。
「そっか、あんた自分の姿見るの初めてだったよね。どう?気に入った?」
横にたった看護婦が鏡越しにオレに話し掛けてくる。
「は、はい、とても・・・きれいです。」
オレは鏡の中のオレの姿から目を外さずに言った。
なんだか自分の姿にいっぺんで心を奪われてしまったみたいだった。
「そりゃそうよね、結社の科学技術陣が数千人の男の願望や理想像を緻密に調査分析して、最高の娼婦像を作り上げたその成果だもんね。」
それならば男の精神のオレが、この女体に心を奪われたとしても不思議はなかった。
以前のオレならばこんなセクシーな衣装を着た美女が目の前に立ったならば、即座に股間に熱い物がこみ上げてきたはずだった。しかし、今のオレには股間を熱くたぎらせるモノが存在していなかった。
「さあ、いつまでも自分の姿に見とれていないで、お化粧よ。そこにドレッサーが置いてあるでしょ。」
看護婦が指差す方向の壁には確かに化粧台が置かれていた。
基礎化粧品をはじめとするメイクアップの材料が所狭しと並んでいる。
オレは一目見ただけでその化粧品をどう使えばいいのかが判った。
『えーと、今のこの衣装に合う化粧は・・・』
ふと気がつくと、オレは今着ているメイドユニフォームに似合う化粧の仕方を考えていたのだ。

地球征服に関するオレ的実践と顛末45

『げっ、な、なんでオレは化粧することなんか考えているんだよぉ、しかもメイド用の化粧の仕方なんて・・・』
オレは即座に化粧のことを頭から追い出そうとした。
しかし、看護婦に促されてドレッサーの前に座ったとたんにもう抵抗する気持ちがあまりない自分に気がついた。
ドレッサーの鏡の中のオレはとにかく愛らしかった。
ぱっちりと大きく開いた目、形よく整った鼻、細く長い首筋、どれをとっても申し分のない美女ぶりだった。
栗色の髪はまとめて頭の後ろにヘアピンで留めてあった。
オレは改めて自分の美しさに心を奪われてしまいそうだった。
「こんな美女になれて良かったわね。エッチだって普通の人の何十倍も感じるように改造してあるし、毎日大勢の男の人にエッチしてもらえる仕事貰ったし、もう幸せそのものじゃあない。」
看護婦がオレの細い肩に手をかけながら言った。
オレはその言葉に心がグラッと揺れるのを感じた。
『こんな美女だったなら、このまま一生女で過ごすのも悪くないかもしれない。』
しかし、次の瞬間、オレはそんな情けないことをほんの少しでも考えた自分に嫌気がさしてきた。
『ちっきしょう、オレ、変なこと考えるんじゃあねえ、オレは男だ、日本男児だぞ、一瞬でも女でいたいなど変態の考えることじゃあねえか、オレは変態じゃあねえ。女なんかになりたくねえんだよ』
看護婦の手がスッーとオレの広く開いた胸ぐりの上に伸びてきた。そして服の上からオレの胸を優しく揉み始めた。
「あっ、ううーん、だめ、やめて下さい。」
服の上からも電撃が走るような快感にオレは恥ずかしくも甘ったるい声を上げてしまった。
「ほら、こんなに感度いいでしょ。お前はもうこの快感の虜になっているのよ。たとえ男に戻れたとしても、一度この味を覚えてしまった以上、二度と女の子を相手にすることはできないでしょうね。そして、もう一度女の子にして下さいとあたしたちに哀願してくるのが関の山よ。」
看護婦の手はオレの巨乳の谷間といわず、先端といわずなでまわした。
その度にオレははしたない声を上げて身悶えてしまう。
「おっと、こんなことして遊んでいる時間はないんだった。朝礼までに準備終えなくちゃ」
看護婦の手がオレの胸から離れていく。
「いや・・・もっと・・・」
オレは欲求不満に陥ってしまった。
もっともっといじって欲しいし、オレの下半身も何かを入れて欲しくてウズウズとうずきまくっていた。とにかく中途半端なヘビの生殺し状態のようだった。
「ほら、お化粧して、早く。やり方判らないんだったら、あたしがやってあげるから。」
「いえ、自分でできますから・・・」
そう言ってオレはベースクリームを手にとった。
ベースで下地を整えてからメイクアップをする。そんな手順もオレの頭の中にちゃあんと入っていた。
「どこでそんなお化粧の仕方覚えたの?ひょっとして前から女装趣味でもあったんじゃないの?」
手早く、手馴れた手つきで化粧するオレを見て、看護婦が不思議そうに聞いた。

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