女装の奴隷妾にされた私   作:渚 順子
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女装の奴隷妾にされた私

第二章    結婚式 

カメラを持った者がフラッシュをたき、結婚写真を撮ろうと二人を並ばせます。
「もっとくっついて。」とか「嬉しそうに笑って。」とか声をかけられて、私は矢野
によりそいポーズをとります。
同級生や顔見知りの人が多く、それが皆、私の変貌ぶりを評価しているのが救いでし
た。
「順一。お色直ししてきなさい。さあー、みんな。嫁さんはお色直しだ。もっと飲ん
でくれ。」
私と光子は別室にさがり、カクテルドレスに着替えます。美容師さんは、ヘアピース
を使って花の髪飾りをあしらい華やかなアップに結い上げます。
ドレスに合うよう、つけまつげとアイシャドーで目を強調した化粧に、男としては
厚ぼったい唇に、紅がはみだすように赤く塗られると、私は淫らなほど色っぽい
女に変身してしまいました。
私は光子の指示で、パンテイー、ブラジャー、ウエストニッパー、ランジエリー
と身につけていきます。
「あら、あなた。オッパイ、だいぶふくらんで来たわよ。」
それは私も承知でした。女性ホルモンの注射と服用で私の胸は、少女のようなふくら
みができていました。乳うんが黒ずみ、乳首も豆粒ほどに大きくなっていましす。
胸が大きく開き、背中がお尻まで割れたピンクのドレスを着ると、胸の谷間が
露出しています。
「あら素敵!」 「綺麗ねー!」「ドレスもまた色っぽくていいわ。」
妻や美容師さんのほめ言葉に、
「あらほんと、嬉しいわ。」
お化粧したり、お洒落をして喜ぶ女の心理はこんなものかと、初めてわかるような
気がしてきました。
もう恥ずかしがったり、気おくれすることはやめました。

再びお座敷へ戻ると、皆は一瞬息をのむように静まり、
「いやあー、これはまた、加納姉妹よりも色っぽい!」
誰かが素っとん狂な声をあげると、座がどっと沸きました。
私の美しさに圧倒されているのが分かります。
矢野の横にくっつくように座ると、同級生の悪友たちが集まってきました。
「矢野よ。お前らいつからそいう関係だったんだ。」
「順一にしてもだ。顔は女っぽいが、かあちゃんもいるのに
まさかその気があったとわなー。」
「こんな別嬪だったら、男でもいいや。おれも妾にしたかったな。」
皆は事情をよく知らないで、私が男好きの女装者と思っているようでした。
矢野はご機嫌でした。
「さあ、お前はひとまわりお酌してきなさい。」
私は矢野の言った意図が分かるような気がしてきました。
こうして私の女装すがたを公開しておけば、後で、人に見られても
対応が楽というものです。
矢野にしても、金持ちの悪趣味な道楽ぐらいと思うわれるぐらいですみます。
私は、ぎこちないのは承知で、精一杯女らしくふるまうことにしました。
徳利をかかげて、ひとりほとりお酌をしながら座をまわります。
「たけちゃん、どうぞ!よろしくね。」
お酌をする私の胸の谷間を覗き見ながら、
「順一、お前おっぱいまであるじゃないか。おれにもっさわらせろ。」
だきよせて胸に手をいれてくる者、
「ここはどうなってる。おまんこ割れてるか。」
「おれにも一度おかまほらせろよ。」
お尻や股をなでまわす者、悪童たちは遠慮しません。

女装の奴隷妾にされた私

 第二章 結婚式3

なんとか切りぬけて座をひととおり廻ると、出席者のようすがだいたい分かってきま
した。
同級生や、矢野の悪友のように、私を知っている者、会社の部下、取引先など、初め
て私を知る者に分かれていました。
結婚式といっても、彼らにしてみれば矢野に招待された酒宴に、男の花嫁さんという
ねがっても無い見せ物を見ただけです。
私と妻はコンパニオンがわり、もりあがる座をお酌してまわります。
「順一、お前こんな美人のかあちゃんありながら女になろうなんて、どうするつもり
だ。」
「かあちゃん寂しかったら、おれが慰めてやるから心配するな。」
こんな残酷な軽口も、
「あら、あんたの、あたしのよりちっちゃかったけど、大丈夫なの。」
軽くうけ流す余裕さえでてきました。

「あなた、そろそろ時間よ。」
妻に言われて、三度目のお色直しです。
ドレスから新婚旅行用のスーツに着替えます。
クリーム色のツーピースで、スカートはタイト。ドレスといっしょに妻が選んだお店
のお買い上げ品です。
新婚旅行といっても、近くの温泉ホテルで車で一時間ほどです。
「あなた、辛いことがあったらいつでも帰って来ていいのよ。」
不安と期待でともすれば緊張しがちな私を妻が気ずかいます。
「君こそ辛いんじゃないの?夫が女にされるのを見ているのは。」
「あたしはだいじょうぶよ。娘をお嫁にやるような気がして、あなたが綺麗だったり
女らしくしてくれたほうが嬉しい。」
「そうね、じゃ、行ってきます。」

スーツケースとハイヒールは玄関にまわし、私はショルダーバッグを肩にしてもう一
度お座敷へ。
「さあさあみなさん、新郎新婦は新婚旅行に出発します。見送りはここで。
後は帰らないでゆっくり飲んでいってください。」
部下らしい人が誘導して、私は矢野に抱かれるようにかかえられながら、
「おめでとう!」 「ばんざーい」 「しっかりやってこい」 「ばかやろうー」
祝福とも罵声ともいえるどごうに送られて会場を出ました。
ハイヒールを履き、車に乗ります。
「順子、お前なかなかうまくやってくれた。立派な嫁さんぶりだったよ。みんな
度肝ぬかれておったわ!」
ほろ酔いの矢島はご機嫌でした。私を抱きながらキスをしたり胸をまさぐったり
私は、お化粧がくずれるのが気になって、なんどもコンパクトを見ながら、パフ
を叩いていました。

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